47 顕現と引っ越し準備と
連休の2日目。
朝から不動産屋にお邪魔していた。
昨日と同じシフトだ。
「昨日、見せてもらった物件ですがまだ有りますか?三件目に見せてもらった家です」
「はいまだありますよ、ご購入ですか?」
「はい、値段とかの再確認をしようかと」
書類を探し席に着いた。
「え~っとですね、家の価格と仲介手数料・公的機関届出手数料全部込みで・・・1,500万ほどになりますね。
内部は昨日見てもらった通り、リフォーム済で見つかった不具合部分はこちらで修理補修し受け渡しとなります」
うん、予想通りの金額だ、最近家を購入した先輩の言った通りの金額になったな。
クリスと頷きあい、サクラとユウヤとは念話で。
「それでは家を購入したいと思いますのでよろしくお願いします」
「それじゃ必要書類のリストを準備します、少々待ちください。
それからローンなんですが、私共の提携銀行を使われますか?大手の銀行の方が審査は通りやすいですよ」
それに関しては大丈夫。
「あ~・それなんですが、一括で払います」
・・・・えっ?
「いえ、だから一括で払いますのでちょっと値段下がらないですかね?」
「・・・失礼しました、価格交渉はちょっとお待ちください連絡してみますので」
30分程経過した頃、相手と連絡が付き50万なら下げていいとの返事をもらった。
それでお願いしますと返事してそのまま下げてもらった。
そんな訳で総支給額1,450万。
浮いた分は引っ越しの手数料とか家具の購入に充てるかな。
後は必要書類のリストをもらい、10日以内に揃えると約束し店を出た。
お金の振り込みとか公的機関の証明とか必要なんで平日休んで準備するかな。
昼食を軽く取り、フードコートでダベっているとサクラが反応した。
「些細な事なんですが、ここにいれば山口さんが来ます、そしてそこに座って1分後くらいにアイスを持った子供が走って来てつまづいて背中にぐしゃりと・・・・」
えっ本当に?
「何時頃来るんだ?そして一人か?」
「あの店の針で後25分後、高知さんも一緒です」
「えっ?高知君を知らないはずじゃ・・・」
「映像の中で名前を呼んでました、20代前半に見える男性でしたよ」
「「「・・・・」」」
ちょっと思いついた事を言ってみる。
「ユウヤ、人に対して薄いバリア張れるか?」
「うん、張れるけどなんで?」
「彼らにサクラの能力を実体験してもらおうと思って。
バリア張ってビニールみたいに剥がせれば周りの人は誤魔化せるだろ?
これで二人のバイト面接はバッチリだよ」
「「「なるほど」」」
それから本当に時間通りに二人が現れた。
その正確さに驚いた。
彼ら二人はいきなり現れたのに驚いているのだろう、と考えているんだろうなと思いながら席を勧める。
もちろん、山口氏にはあの席を。
みんなドキドキしながら見ていると、アイス持った子供が現れつまづいて背中にぐしゃりと・・・・
「「「・・・・本当に起こった」」」
「あ〜、高知君ティッシュ持ってないかな?」
「「「本当に名前呼んだ」」」
山口氏は運悪いなぁとボヤきながら、子供に対しては優しく声を掛けていた。
「ユウヤ、剥がしてやって」
「OK 、ちょっと失礼するよ」
そう言いながら背中に手をかけて、ビニールを剥がすように取っていった。
その後には綺麗な背広が。
これには山口・高知両名と子供&母親はびっくりしていた。
大丈夫だと告げると謝りながら去って行った。
「昨日の件で会いに来たのでしょ?
高知君を連れて来ているのは場所の特定と面接を兼ねて」
隠している能力もあるだろうし。
「その通りです、ただ川田さん達は我々が来るのを知っていた様ですが?それとさっきの災難も?」
「知っていました、というか知ったのは30分くらい前ですけど。
お二人が来て、座る・子供が来る・アイスを背中にぐしゃりとやっちゃうまで」
・・・・・
「それがその二人の能力、予知と矛盾ですか・・・」
しばらく考え
「実は今回、お試しで手伝ってもらった後に契約を結びたいと思っていたのですが、十分な能力を見せてもらいましたので雇わせてもらいたいと思います」
よし、仕事ゲット出来た、これで将来二人になっても生活出来るだろう。
「詳しい雇用契約を結びたいので県庁の方に一緒に同行してもらえますか?」
「県庁ですか?それはまた最前線ですね、判りました」
それから二人の雇用契約が結ばれ働く事に。
家の方も無事売買契約が済み、二ヶ月後に受け渡しとなり4月頭に入居出来る事になった。




