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41 新たな翼と力と

クリスの言った事は衝撃的なことだった。

「クビって・・・そんな簡単にテクノロジーの塊を捨てれるのかい?」

妖精さんは何か言いたそうだったが、クリスが

「地球人も壊れたとかちょっとの不具合で廃棄するでしょ?根本的にそれと一緒です。

相手に感情があるか無いかの違いだけですしまだストックはありますので」

言ってる事は理解できるんでスルーした。

「それじゃ君はクビになったのかい?」

妖精さんは首肯した。

「あっ、それから私のことはNo430と呼んで下さい、元ですけど呼び名無いと会話し辛いと思いますんで」

No430・・・何処かで聴いた番号だ。

考えていると

「川さんが昨日監査官やった時の娘ですよ」

「あっ!あの時の男の相棒か。あれで三回連続任務失敗になっちゃったのか、確かマスターにご苦労だったとしか言われてないな」

あの後、直ぐにクビとなったんだろう。

しかし、福岡から東京によく来れたな、そこら辺は移動手段が別にあるのかもな。

「ゴメンな、彼を引き留めたんだけれど、欲に目が眩んで財を選んでしまったようで」

申し訳無さそうに言うと

「いえ、良いんです。そういう運命だったのでしょうし、必死に引き留めて下さった事も知ってます。

ありがとうございました」

前向きな娘だな。

「これからどうするんだい?」

「実はマスターからお情けで欲しいスキルを貰いまして、それを利用してこの社会で生きて行こうかと思ってます」

ここでクリスが動いた。

「川さん、ちょっと良いですか?

この娘とちょっと話をしたいんですが」

どうしたんだろ?何か禁則事項に触れちゃったのかな?

「ああ、別に良いよ。これから先の生活とかのアドバイスがあるだろうし」

そういうと、離れた場所に行ってしまった。


川さんと十分な距離を取った所で切り出した。

「これからどうするの?先に降りた仲間と合流?」

「いえ、まだ考えてません、しばらくは自由に行動しようかと思って」

「川さんが言った通り、実体はあるんだから何かに巻き込まれたら死んじゃうかもよ?」

ちょっと血の気が引いたみたいになってる。

「マナー違反かもしれないけど、マスターに何の能力をもらったの?」

「危険予知能力です、

24時間以内に起きる出来事を頭の中で映像で見せてくれるんですよ」

驚いてしまった、そんなオーバースキル聴いたこと無いしあるわけ無い。

もしかして元々何かのスキル持ちだったのかもしれない。

「あなた、何者です?そんな能力あり得ないんだけど」

「はあ、昔からちょっと特殊な能力持っててスキル習得すると二段階上の上位スキルになっちゃうんですよね」

それでそんなチートになってるの。

「すごい才能だね、それだと都合のいい様に利用しようとするのがいっぱい近付いて来たんじゃ無い?」

「いえ、能力は隠してましたから。

それに昔から不器用なんであまり男性にも相手されず、、、、」

不器用な生き方してるのね、なんか川さんみたい。

そして、この娘の能力は使える・・・けど、二人っきりの時間が・・・ってそんな事言ったらダメだな。

他の仲間と合流したらいいように使われる可能性もあるし、それならば・・・

「ねぇあなた、私の任務手伝う気はない?」

「えっ?私がですか?あまり役に立たないと思いますが」

「いやいや、そんなスキル持ちの妖精はいないよ?他には。自分に自信を持ちなさいな」

「でも、三回連続で捨てられたんですよ、私。

最後はレベル5だったから助かっただけです」

ちょっと人間不信になってるなぁ、当たり前か。

「後一回だけ、川さんを信じてみてくれない?

数日間のお試し期間でもいいから手伝ってくれると嬉しいんだけどな。

それで嫌だったら旅に出れば良いんだし、そのくらいの寄り道いいでしょ?」

「・・判りました、口添えしてもらった恩もありますし、しばらくお世話になります」

よし、うまく行ったよ。サポートの幅が増える。

「でも川田さんに断られたらどうするんですか?」


「そこは・・・・大丈夫と・・・思うよ?」

「何故疑問形なんです?」


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