40 仲間との再会
トイレから戻ると、人が集まっていた。
クリスの服の出どころとか聴いているのだろう、ついでに一緒にいる相手は誰だとか。
こちらに気付いて離れようとしてたけど、ゼスチャーで暫しばらくどうぞと合図。
若い娘同士の方が話は弾むだろう。
しばらくってどのくらいだろ?って思いながらカウンター席にコーヒーを持ってきてもらい一人で黄昏ていた。
そのうち、やはり来た~~!イケメン君二人組。
クリスに声を掛けている(メイド服目立つから・・・)けど相手にされていない。
プライドがあるからか隣の娘たちには声掛けず一点集中で猛アタックしている。
どこでも一緒なんだね、あんた達は。
そのうち、他の客から冷たい目線が・・・なんとか耐えきるも・・・轟沈して出て行った。
あまり敵を作るなよな、後で何するか判らんぞ。
まあ、しばらくこちらに来なければ忘れるでしょ。
「クリス、そろそろ帰ろうか?」
「そうですね、十分堪能しましたし」
私は相当神経擦り切れたよ、自業自得だけどさ。
知り合った娘達と別れの挨拶を済ませて店を出た。
さあもういいかな、今日は十分堪能したしな。
最後に家電量販店でも覗こうかな、なんか面白いものあるかもしれないし。
数軒廻って家電の進化には驚いたよ、こんなに便利になっているとは、、、
しかし、今回は予算使い切ってしまってるんで我慢する事にする。
貯金はあるから買っても微々たるものなんだけど、近々大きな買い物もしたいし、一括で。
どこで瞬移しようかと場所探しをしていると
「ここは何ですか?」
ある場所に到着してしまった、あのグループの拠点だ。
「あぁ〜何といったら良いのかあるアイドルグループの拠点かな、入った事無いんでよく分からんけど毎週ステージ開催してるっぽい」
見たそうにしてるけど、逆にクリスがめっちゃ見られてるって。
ここの研究生か?って目で残念な・・・いや普通の男達が。
そのうち握手とか求められそうだな。
「でもチケットとか買わないといけないし予約とかでいつも完売じゃないかな?」
適当な理由を付けた。
だって50近くのおっさんが若い衆と一緒にいるのはちょっと恥ずかしいし、観客席にいる娘の方にみんな目が行くと思う。
「そうですか、残念です」
どちらかって言うとここに並んでいる奴らの方が残念だよ・・・
ふと、建物の端っこに目をやると、、、なんか小さいのがいる。
いるというより宙に浮いている。
見たことある姿だ、ここ一年かなりの頻度で。
「なあクリス、アレなんだけど」
ある方向を指差した。
「あっ!・・・仲間です」
実験体はどこにいるんだろ?そこら辺探していると
「多分、探している人はいないと思います」
「えっ、なんで?」
不思議に思っていると
「ちょっと待ってて下さい、通信しますから」
そう言って目を瞑り1〜2分ほど動かなかった。
「マスターの許可が下りました。
川さんはレベル6になっている為、情報公開出来る部分まで話しますね、その前に・・・」
並んでいる男達の列へ真っ直ぐ歩き、妖精を掴み戻ってきた。
妖精は不可視なので自分に向かって来るメイドにドキドキだったろうな、あの付近の男達は。
良い夢見れて良かったな、数秒間だったけど。
さて、囚われの妖精さんは最初捕まってビックリしてたけど、仲間と実験体と解ると落ち着いた。
とりあえず、人が少ない場所へ移動し話しをする事に。
「君は一人なのか?」
「はい、今は一人で行動してます」
自由行動を認められてるのかな?
「なぜ?実験体と一緒の方が何かと便利なのでは?
不可視でも実体はあるんだから、何か大きな物と接触したりすると危険だろ?」
妖精さんはクリスの方をチラッと見ながら言葉を探しているようだ。
「ここからは私が話します、間違っていたらその都度修正して下さいね」
妖精さんは首肯した。
「実は私達は任務を3回連続で失敗するとクビになってしまうんです」
・・・
・・・・・
「・・・えっ?」




