35 退院と養生そして新たな依頼へ
一週間ぶりの我が家だ。
入院中、退院しても三日間は休んでいい、と会社の連中が見舞いの時に言ってくれたんで甘えよう。
さて、今日は退院したばかりなんで、一日家でゆっくりしようかと思ったけど洗濯等片付けをしなくちゃ。
「クリス手伝ってくれ」
「は〜い」
隣の部屋から現れたのはナース服のクリスだった・・・
「なんでその格好?」
「いや、川さんまだ病人なんで、こっちの方がいいかと」
いやいや、今から色々片付けないといけないんだけどな。
「掃除とか片付けないといけないからジャージとかの方がいいんじゃないかな?」
「え〜、そうですか?、、、じゃあ変えます」
一瞬で変わった・・・どっかの宇宙刑事か!?
まぁいいか、今に始まった事じゃないし。
片付けしていると相手の保険会社から連絡が。
その後の経過と示談に関する話し合いをする事に。
明日明後日まで暇?なんで、二日後に近くのファミレスで話し合う事に。ほら、家狭いし色々見られたくないのもあるし。
片付け終わった後、何も食料買っていなかったんで福津市のルミエールへ。
ここは食料品とか家電とか雑貨も安く売ってるんでよく行く所だ。
適当に買い物しているとクリスが何見つけたようだ。
「どうしたん?」
「これ何です?」
見てみるとコタツだった、アメリカの方では見なかったんだろう。
「あぁ日本の暖房器具だよ、最近は和室が少ない上に部屋も狭いから、中々置けないんだよな」
「暖房器具ですか?」
「そう、座って足を入れて暖まるんだよ、台の上にはミカンがあれば最高だよ」
感心しながら聴いているけど解ってんのかな?
そんな話して店を出た。
次の日はのんびりしながら一日中寝て過ごした。
明日は保険会社との話し合いがあるんで、ボーっと。
そして次の日、保険会社との話し合い。
もうほとんど完治して後遺症等無さそうだから提示額見てサインしようかと。
相手も完全に悪いと思っているようで、示談金を提示して来た。
休業補償と生活補償併せて数ヶ月分の提示額だったのでサインする事に。
これだけの事故起こしたんだから次は気をつけてもらいたいものだ。
さて、今回の件は終わった事だし、明日からまた仕事だ。
今のうちにやる事やっとくか。
食料品の買い物はもう終わってるから今日は着るものだ。
事故で一着丸々ダメになったから、補充のついでに何着か買っておこうかと。
古賀市まで戻って店を見てみた。
う~ん、なんでもいいや、と簡単に選んでいたらクリスに怒られた。
「ちゃんと値段見て似合いそうな服買わなきゃ!」
「いや、冬だし黒っぽい奴でいいんじゃ・・・」
「あ~もう!ダメです、ちょっと待って下さいね、選びますから」
勢いに押されて従った・・・怖い
「こんなもんでいいでしょ」
数着の上着を持ってきて強制的に買わされた・・・多分これでいいのだろう、自分にセンス無いと判ってますから従います・・・
ついでに寝具売り場でパジャマ買わされた。
「ジャージでいいんじゃ・・・いや従います」
目が怖かったよ・・・
何故かクリスも買ってた、お揃いのパジャマを。
・・・これが目的か、でもいいのか?他人から見られるとまずいんじゃなかろうか。
別にいいらしい、、、そうですか。
なんか早く着たそうな顔してる、帰ってから着ような?
これで終了かな、今日の所は帰って明日に備えようか。
家へ車で帰っている所にメールが入った。
国家機関の山口氏からだ。
何かあったんだろうか?返信をすると、今話出来るかの返事。
可能だと返信したところ非通知で電話があった、どこから掛けてんだろうか。
「もしもし、川田です」
「山口です、今回は大変な目に逢いましたね、退院出来て良かったです。
見舞いにも行けず申し訳ない」
事故ったのよく知ってるな、やはり誰かに監視されてるのかな?
「いえ、そちらから簡単に接触出来ないのは知ってますから気になさらず。
それよりも、何か用事があったのでは?」
「それなんですが、次の休みにでも協力してもらいたい案件があるのですが。
都合を聴きたくて連絡をしたわけです」
「次の休みなら土・日曜日ですが」
「それなら土曜日時間を頂けますか?」
なんの依頼か聴かないとな。
「どんな事させられるんで?」
「電話では申し上げ難いんですが、川田さんが受けたことの逆をしてもらいたくて」
「逆ね・・・解りました、協力しましょう、時間と場所をメールで送っておいて下さい」
「ありがとうございます、詳しくはメールで送りますのでよろしくお願いします」
電話が終わった後、クリスに内容を告げた。
国家協力する日がついに来てしまったか、来週から忙しくなるな。
そう思いながら帰るのだった。




