31 活動再開と災難と
あれから一週間過ぎ、連休中。
クリスは一日目、着物のアルバムが届いた後、写真に見とれていた、、、、というか動かなかった。
午後より頼んでいたタンスとベッドが来て、ごちゃごちゃの中で何とか片付け終了。
組み立ててもらっただけで収納するのは無いから、そんなに手間は掛から無かったけどね。
その日は一日中自分の姿にうっとりして終わってしまった、そんなに写真映り良かったのかな?
喜んでくれたようで何よりだ。
「別に入っているアルバムは何?」と聴かれたんでお見合い用だと説明したら微妙な顔してた。何で?
とにかく一日潰れてしまった、連休で良かったよ。
二日目、いつものごとくお出かけ。
何があるか判らないんでそこら辺をブラブラと。
今日はトリアス久山に来ている、ここ広いから。
「何も起こらないねぇ、起きてもらっても被害受ける人はたまったもんじゃ無いだろうけど」
午前中店廻って昼飯食って・・・特に何も無いなぁ。
気分転換にドライブでも行こうかな。
駐車場へと横断歩道を渡っていた所に暴走車が突っ込んで来た。
運転手はスマホ見てて前向いてない。
おまけに前を渡っているクリスも逆側を見てて気づいていない。
!!!
一瞬の判断で・・・
1、瞬移でクリスを突き飛ばす
2、ついでに廻りの危なそうな人も一緒に飛ばす
3、能力切れで一瞬のタイムラグ(暗明)発生
4、必死に避けるも間に合わずちょっと宙を舞う
5、空を見てすぐに地べたが目の前に・・・
ここで意識飛んだ、、、、
・・・・・・・・・
・・・夢を見ていた、なんか訳が解んない夢だ。
実はクリス達がアンドロイドではなく相当昔に実在した妖精だったとか、人間になる為に研究をしているとか・・・ファンタジー丸出しの厨二病かよ!って思われる夢だ。
そんな事望んでたのかなと恥ずかしくなるよ。
他人には知られたく無いなぁ・・・
どのくらい夢見てたのか判らないけれど、なんか誰かが呼んでいるような・・・気がする?
身内はいないはずだけどなぁ、、、意識がまだはっきりとしてない。
もう少し寝ていたい気分だけど、なんか心臓と手が暖かくて安らぐような感覚。
また何か聴こえる、
か・・・わ・さ・・・ん・・・
か・・わさ・・ん・・
かわ・・さ・ん
思い出した、クリス・・・か!?
その瞬間、目が覚めた。
「あ・・・知ら、ない天、井だ・・・と、知っ、てる、娘だ」
何となく言ってみた。
「どう、なった、んだ、私は?」
ベッドの隣でクリスが泣きながら答えた。
「車に・・跳ねられて・・・そして意識が丸一日無かった・・んだよ」
あ~、思い出したクリスをかばって跳ねられたんだった、よかったクリスが無事で本当に。
「クリス、は何とも、ないの、か?」
「そんなことより、川さんにもしものことがあったらと思うと怖かった」
「そうか、ごめん、な心配、かけ、て」
ここで看護師&医師が来た。
「川田さん、ここが何処か解りますか?」
「解ります、車に跳ね、られて、病院送り、になったん、だと思います、が」
理解しているのでちょっと安心したようだ。
「川田さんは衝撃で頭を打ったようで丸一日程意識不明でした。
体の方は骨折等ありません、打撲等はありますがその他の異常は今のところはありません。
ですが1週間ほど入院してもらって経過を見ますのでよろしいですか?」
私は首肯し同意した。
「それではご家族の方はどちらでしょうか?承認書にサインを頂きたいのですが」
「あ~、親は、鬼籍です兄弟、もいません、連れはそこ、の娘だけ、です」
「そうですか、それでは娘さんにサインを頂きますね」
「クリス、身内の、サインし、といてな」
「うん、書いとくよ」
そう言いながら看護師と詰所へ出て行った。
身内の証明無しでサイン出来るのだろうか?と思いながら見送ったのだった。
ダメなら公安(多分)の山口氏に相談しよう。
クリスのサインでOKだった、ザルか?ザルなのか?
それから二日後、集中治療室から個室に入らされた。
他の部屋が空いて無いらしい。
とりあえずのんびりする事にしたよ、せっかくの休みなんで。
強制収容だけどクリスがいるから退屈しない。
車で跳ねた人は目覚めた次の日に詫びに来た。
こちらとしては、まともに生活出来るまでの生活保障して貰えれば良い、と答えると泣きながら感謝された。
もうこれに懲りたのなら、ながら運転はやめてほしい。
後は保険会社と示談等のやり取りとなる。
クリスと一緒に吹っ飛ばした人達からも感謝の手紙が届いた、警察が預かって持ってきてくれた。
無事ならそれでいいですからと返事しておいた。
とりあえず、後二日程のんびりして、それから2〜3日遅れを取り戻す為に働くか。




