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13章 うめだの夜

さゆりは10回目のデートでホテルのバーで飲んでいると「今夜はホテルを予約している。」と健太郎が言った。覚悟はしていた。下着も赤いおニューを付けていた。

部屋に行くとさゆりはまだ酔えてなかったので水割りを飲んだ。グラスを持つ手が震えていた。「ゆっくりでいいですよ。」時間が動き出す。梅田の高いホテルの部屋で、窓の外の車の雑音の中、自然と肌を重ねた。

この時考えられないことが起こる。いつもなら立つはずの健太郎のちんちんが立たない。自分の下半身が反応しないことに、健太郎は激しく動揺した。顔を真っ赤にして、「申し訳ない。申し訳ない。」と謝るばかりで、自分を責めていた。

「男としても。だめかもしれない。せっかく作って貰ったさゆりさんとの時間をダメにした。君を満足させられないなんて、本当にすまない。ごめん。」とベットで何度も、何度も健太郎は謝った。

罪を犯したように自分を責め謝り続けた。その時の健太郎の背中は寂しいそうであった。

さゆりはそんな健太郎の姿を見て情けないと思うどころか、愛おしいさで胸がいっぱいになった。健太郎がどれほど真面目に向き会おうとしてくれていたか?その誠実さが痛いほどさゆりに伝わってきた。

さゆりは健太郎をなぐさめる言葉を探しながら、自分の心に問いかけた。私たちが今求めているのは、若さゆえの激しい時間なのか?答えはすぐに出た。私達が求めていたのは、もっと深い魂の結びつきのはず。

「そんなに昔の自分と比較して、自分をいじめなくていいの。今のあなたは、今の年齢だからこそ出せる良さがある。ゆっくり私たちの形を探していこう。」と健太郎の耳元でさゆりがささやいた。

健太郎はさゆりの胸で静かに泣いた。




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