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第71話 劉淵の皇帝即位

308年10月・蒲子(ほし)――――――



「我、(えん)は天命に従い漢の祖廟を継承致す!! これより魏晋(ぎしん)によって滅ぼされた大漢の恨みを晴らし、天下に安寧をもたらそうぞ!!」



 劉淵(りゅうえん)高祖(こうそ)(劉邦(りゅうほう))、世祖(せいそ)(劉秀(りゅうしゅう))、烈祖(れつそ)(劉備(りゅうび))の王道を継承しつつ、胡族と漢族の連合政権という新しい体制を樹立。自身はその頂点たる “皇帝“ を称した。



――――――祝え!! ここに胡族で初めての中華皇帝が爆誕したのだ!!



 漢王朝は劉邦が興した「漢(前漢(ぜんかん))」と劉秀が興した「漢(後漢(ごかん))」がある。途中で外戚(がいせき)の簒奪があったとは云え前後併せて400年余り続いた。


 その400年続いた王朝は寒冷化による飢饉と疫病、外戚と宦官による権力闘争によってその権威は地に落ち、やがて帝位は禅譲(ぜんじょう)という形で魏に奪われてしまった。


 その後、皇帝の叔父(皇叔)の劉備が益州(えきしゅう)の地にて蜀漢(しょくかん)(季漢(きかん))を興すも魏の圧力に抗しきれず建国から僅か40年余りで滅び去った。



しかし天命に反して帝位を簒奪した魏も、臣下だった司馬氏に帝位を奪われた............



悪しき行いは巡り巡って自分に返ってくる――――――魏の末路はその通りとなった。



 朝堂に集まっていた百官は大漢の復興を大いに喜んだ。そして魏の宗室・曹氏(そうし)と共に漢の命脈を絶ちきった司馬氏を滅ぼさんと心に誓うのであった。

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