表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

102/113

第102話 内偵の結果

単于台(ぜんうだい)――――――


「そうかい 兄上はボクを消そうしてると..............」


「残念ながらその様にございます。この(はかりごと)には陛下を始め、太尉(たいい)呼延攸(こえんゆう)侍中(じちゅう)劉乗(りゅうじょう)衛尉(えいい)劉鋭(りゅうえい)と先帝存命の頃から太子派に与していた左衛(さえい)将軍(しょうぐん)馬景(ばけい)武衛(ぶえい)将軍(しょうぐん)劉欽(りゅうきん)劉盛(りゅうせい)劉璿(りゅうせん)が参加しております」


 劉聡(りゅうそう)は平陽西部に建てられた宮殿・単于台にいた。

 宦官の王沈(おうしん)は内偵の結果を主に伝えると引き下がった。


「おのれ呼延攸の野郎――――――ッ 私怨で漢を滅ぼすつもりか!!」


 頭に血が上った劉聡は付近にあった肘置きを蹴り飛ばす。肘置きは二転三転すると動きを止めたのだった.............


 遺詔には “司馬氏の二の舞を演じぬように“ と記されていた、にも関わらずこの有様であった。


(ボクに兄殺しをさせようとは.................)


 劉和は呼延攸の補佐や看病無くしては生きられない。呼延攸を除くということは、劉和も葬らなければならないという事なのだ。


 しかしその場合、問題になってくるのが次の皇帝を誰がやるかである。劉聡が帝位につけば間違いなく、“帝位強奪と皇帝殺し“ の汚名が付き纏う.............


「兄を支えるって云っておきながら、手を掛けるハメになろうとは.............さて、どうしたものか」


 事が事だけに流石の劉聡も慎重になり、長男の劉易(りゅうえき)や次男の劉粲(りゅうさん)に軍備を整えさせた。そして王沈や郭猗(かくい)といった宦官の勢力を使って劉和派の内偵を続けさせた。



その後、得られた情報は以下の通りとなった。



斉王(せいおう)劉裕(りゅうゆう)魯王(ろおう)劉隆(りゅうりゅう)北海王(ほっかいおう)劉乂(りゅうがい)を始末すること。


(はかりごと)に異を唱えた劉盛(りゅうせい)がその場で殺されたこと。


③東堂と西堂には陵墓の建設によって余った資材が運び込まれていること。


④楚王に対抗すべく、同等の力を持つ始安王(しあんおう)劉曜(りゅうよう)に協力要請を出していること。



 どれも劉聡を愕然とさせる情報であった。そして一際、彼が気に入らなかったのは劉和派の連中が劉曜の義心を巧いこと利用しようとしている事であった。


 父を失い憔悴して判断力が落ちているであろう劉曜にアレコレ甘い言葉で引き込もうとしていると報告を受けた劉聡は激怒。直ぐさま使者を劉曜の邸に派遣するのだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ