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田舎カスの日々  作者: 月鏡水バケツ
蛇足編

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87/90

蛇足編 「クリスマス」

 結婚して一週間、会社内での事。

「クリスマス、今日は誰と過ごすんですか?」

「もちろん、妻と!」

「いいですねぇー!」

 同僚とはしゃぐ優子。

「クリスマス、誰と過ごすって言いました?」

 もう一人。

「もちろん、妻と!」

「へへへ」

 稚陽である。

 海外チームは計画的なので、イベントの日には手が空くように仕事を進めている。

 海外の相手も、クリスマスは大事だ。

 このチームは計画的なので、イベントをしっかり楽しむ。

 これは、優子のチームづくりの雰囲気のお蔭でもある。

 優子は、同じチームの社員六人を全員同僚として扱っている。後輩も同じだ。その上、リーダーとしてサポートしてくれるのだ。

 全員、このチームから抜けたいとは思わない。

「優子さん!みんなで食べる用にチキン買ってきました!!」

「優子さん、海外からプレゼントが送られていますよ。前のお礼だそうです」

「優子さん、一月の出勤はゼロにしましょう!」

「それはえぐい」

 賑わっている。

 これでも、彼らは仕事をしっかりしている。しているから、今こう遊べているのだ。

「そういえば、なんでこのチームができた当初から、クリスマスツリーがあるんですか?」

「確かに、半年ずっと」

「海外でいろいろしたら、そこの市長がくれたし、なんかあるなら置いとくかって」

「なるほど」

「あ、この段ボール......これは?」

「あ、それは――」

 同僚が開ける。

「赤い布......白いふわふわも。サンタ服か!」

「でもそれ、小さくないですか?」

「......」

「......」

「......あ」

 一人が気づく。

「稚陽さんの......」

「でも、優子さん宛ですね」

「おっと......?」

「......聞いてませんよ?優子さん」

 着てもらった。

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