軌跡編 「田舎の平和」
「姉さん、届くっすか?」
「ああ、もう少し......」
優子と大家姉は、木の枝に引っ掛かった野美子のパンツを取ろうとしていた。
理由は言わない。
「登るか?」
「いや、枝細すぎるっす」
「そうか......」
そこに、いかにも不審者な男が敷地内に入ってきた。
「あ?何だお前」
「何だぁ?その態度は。シバくぞ」
「優子」
「はい」
「あん?」
大家姉が近づく。
「女か、今なら許――」
バキィ!!
大家姉がその男の顔面を殴る。
「っ......!」
その男は、懐から包丁を出す。
「ころ――」
バキン!!
優子が横から男の顔面を殴る。
ゴキゴキゴキン......!
優子が右手でその男のナイフを持っていた手をナイフごとへし折った。
「ぐあああぁあぁ!!」
「黙れ」
大家姉が追撃する。
「ぐっ、うぅ!」
「お前、何考えてんだ?」
「やっちゃいましょう」
「今日は月の味方になってやる」
「それは古い......」
優子と大家姉はめちゃんこに蹴った。
「ぐああっ!ガッ、あっ、やめっ、死......」
男の意識が消失した。
優子は通報した。そして、急いで木の上にある布を回収した。
警察が到着した時、その男は見るも無惨に恥ずかしい姿を晒していた。
優子たちは怒られたが、「起きたとき襲われると怖いから服で縛っただけ」と言った。
その男は連行された。
そうして、田舎の平和を取り戻したのであった。




