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終話 「ネッコ」
※最終話ではありません
「もう、帰る日ですね」
荷物を持って、部屋を後にする。
「おお、もう帰るの。元気になー」
安音は仕事だ。きっと、今日もヘッドバンドのような類いの事をするのだろう。
「優子、またね」
「うん」
野美子は働きに行った。
実輝は籠っている。だが、昨日の配信で充分話した。
「大家さん、あれ......」
「あ、ああ、大丈夫だ。なにより、こいつらから守ってくれたことは感謝する。マジで危ないからな、特に実輝とか、安音も」
「はは......」
「そんな事より、頑張れよ」
「あ、姉さん」
「うお!?......?」
「嘘」
「からかうなよ......」
「......」
「稚陽も、あんまり無理するなよ」
「はい!」
新幹線の駅まで、大家姉が送ってくれるそうだ。
「ありがとうございます姉さん」
「まあ、また来な」
駅までの高速道路、休憩所に寄った。
「ここの自動販売機、コーヒーしかない」
「ほんとですね......」
「あ」
優子が何かに気づいた様子だった。
稚陽もそちらを見る。
猫が交わっていたのだ。春の風物詩である。
「優子さん、マジマジと見ないでくださいよ、なんで見られるんですか......」




