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田舎カスの日々  作者: 月鏡水バケツ
田舎編

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80/90

終話 「ネッコ」

※最終話ではありません

「もう、帰る日ですね」

 荷物を持って、部屋を後にする。

「おお、もう帰るの。元気になー」

 安音は仕事だ。きっと、今日もヘッドバンドのような類いの事をするのだろう。

「優子、またね」

「うん」

 野美子は働きに行った。

 実輝は籠(こも)っている。だが、昨日の配信で充分話した。

「大家さん、あれ......」

「あ、ああ、大丈夫だ。なにより、こいつらから守ってくれたことは感謝する。マジで危ないからな、特に実輝とか、安音も」

「はは......」

「そんな事より、頑張れよ」

「あ、姉さん」

「うお!?......?」

「嘘」

「からかうなよ......」

「......」

「稚陽も、あんまり無理するなよ」

「はい!」

 新幹線の駅まで、大家姉が送ってくれるそうだ。

「ありがとうございます姉さん」

「まあ、また来な」

 駅までの高速道路、休憩所に寄った。

「ここの自動販売機、コーヒーしかない」

「ほんとですね......」

「あ」

 優子が何かに気づいた様子だった。

 稚陽もそちらを見る。

 猫が交わっていたのだ。春の風物詩である。

「優子さん、マジマジと見ないでくださいよ、なんで見られるんですか......」

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