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六十四話 「ドライブ」
優子たちは牛丼を食べた帰り、ドライブすることにした。
「どこのいーたーの、探してーたーよ」
棒読みな歌声が、ラジオと一緒に車の中で流れた。
「この車、シートは少し硬いけど乗ってて楽しいですね!!」
「チャイルドシートがご所望かな?」
優子はいつもとは少し違う雰囲気で稚陽にそう言った。
「違いますー!!」
優子のいじりに安音が反応した。
「優子、そんなノリでいつも話してたっけ?」
「ん?案外こういうもんじゃなかった?」
「んー、そんな感じ?野美子」
「わかんない」
「いやせめてどっちかにしてくれ」
野美子と稚陽が川で遊びたいと言い出すので、優子は橋のはずれに車を停めた。
「なんか、意外というか、変わった?」
「それは私自身もわからない」
「少しはわかってるくせに。それが本当の優子?」
「そういうわけではないよ。みんなと一緒にいたのも本当の私」
「ふーん。なんか感動的」
「何が?」




