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五十二話 「事後、ここに」
(襲ってしまった......!)
服を荒々しく脱がされた優子。
そこに馬乗りになる、布を羽織った野美子。
濡れた床。
素肌の下半身。
終わりである。
「の、野美子......」
「ご、ごめん」
「ごめんじゃないよコウノトリさんじゃないんだよ今のでできるのわかる!?」
優子は、残りの力で起き上がり、野美子を掴む。
「うん。できちゃったかもね......」
「ちゃったかもねじゃないのよ!用意もなしに。野美子の素面の方が酷いとは」
「なんだよその言い方は」
「事実」
野美子は、少し頭を低くした。
「ごめんなさい。責任は持ちます」
「責任って言うけどさ、命はそんな簡単なもんじゃないよ。毎日のご飯とか、お洋服とか。ちゃんと幸せに育てられるの?」
その言葉を聞き、野美子は泣きそうになった。
「だってっ......私にも止め――」
バチン。
(あ、思ったより強かった......)
優子は、野美子の頬を叩いた。
ビチャッと、反動で野美子が優子から落ちる。
「どうしよう、どうしようぅ」
「泣くな!お母さんでしょ。知らんけど」
「優子......」
最低な形で、同居が決まった。




