五十一話 「同居勧誘作戦」
こちら野美子です。
優子の部屋に侵入成功です。
狙い?そんなの決まっている!
優子は、きっとお金に困っていることだろう。
だから私が、優子の分の家賃もーと言って、同居するのが作戦。
「お邪魔します」
「普通に入ってきていいよ」
流石、優しいですね優子さんだけに。
優子は、私に温めたお湯を出してくれた。
お茶じゃないところ、やはり。
「ゆう、優子は、お金に困ってる?」
「さっきぶっ壊れてね」
「家賃さ、払える?」
「うん。まだ百万くらいはあるからね」
「ひゃく、まん?」
「うん、百万円」
「え」
......緊急事態発生!緊急事態発生!
優子はお金持ちでした!
作戦失敗です......。
「どうしたの?」
「二人で一部屋だったら、家賃も二分の一だなぁって......」
お酒パワー行きですねこれは。
「......天才じゃん!?あ、でも男女かぁ」
ん?
......押せるぞ!行け野美子!
「だ、私は大丈夫だよ。平気!バイト受かって稼ぎもあるし、迷惑かけないよ」
「......」
「い、嫌?」
「お姉さんの差し金か」
「え?」
「野美子、お前......」
お姉さん?
関係ないのに、何の勘違いだろうか。
「知らないけど、どうなの?」
「待って。自分の気持ちをしっかり持ちな?」
「何それ。私が誘ってるのにもう!」
「野美子?のみ――ギャアア!!」




