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四十七話 「チビカス」
アパートの前。
優子は、空き缶に土を詰めていた。
そこに、大家が近寄る。
「お、優子。新しい服だな、新コスチューム」
「今までよく一着で耐えてたってところっすよ。特に冬とか」
「ところで、新入りが来そうなんだが。てか来る」
「うん」
「案内出来るか?」
「あ?なんで?」
「手伝いついでだ、荷物とか。女性なんだが、下着とか......あと、一緒にいると誘拐犯だと思われそうでな」
「自覚あったんすか」
「殺すぞ」
大家は、勘違いを恐れ迎えに行かず、アパートの前で優子と待機した。
「来たぞ」
暫くして、小さな女子がアパートの前に立ち止まった。
「え、ロリ?趣味悪いっすよ大家さん」
「お前黙れ」
「こんにちは!お二人が大家さん?」
「ああ」
大家は、なるべく格好をつけた。
しかし、優子にはやる気がなかった。
「違うよ」
「違うんですか!?」
「この世界の支配者」
嘘である。
「ええ!?!?」
「優子黙れ」
「あはは!!好きです二人とも!!今日からここに住みます、稚陽です!よろしくです!」
「あ、あぁ」




