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四十四話 「軽トラを三人で乗る方法」
「大家さん、出して」
二人は食べ終え、大家の軽トラに戻ってきた。
「俺の分は」
「あの、これ......」
実輝は、大家にSサイズのコーヒーを渡した。
「......」
「お腹いっぱいで眠い。早く帰る」
「じゃあ早く乗れ」
「あーい」
まず、優子が助手席に座る。
優子の足のスペースに、実輝が潜り込んだ。
「これ、ほんとにいいんですか?」
「ここ辺りじゃ、後ろに乗ったら捕まっちゃうよ。大家さんも罰金は嫌だろうしね」
「なんかあったら、お前ら差し出すからな」
「運転してるのは大家さんっすよ」




