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医師ギルド、創設提案



王宮、議会会期、開幕。


セレスティーヌは、女性、と、いう、ことで、議会には、立てなかった。

代理として、ラファエル・ド・サン・ジュスト公爵令息が、


新しい、


「医師ギルド創設法」、


を、


議会に、


提出した。


—-


「議員各位」


ラファエルが、議場に、立った。


「本日、私、サン・ジュスト公爵令息ラファエル、シャティヨン家令嬢セレスティーヌ嬢の、代理として、医師ギルド創設、提案を、申し上げる」


議場が、ざわめいた。


「医師ギルド、即ち、王国初の、平民、と、女性、を、含めた、職業医師の、認可、組織。看護師、産婆、薬師、外科医、それぞれの、養成と、認可」


「ラファエル様、その、平民、と、女性、を、認可、と、申されますか」


ヴェルニエ侯爵が、立ち上がって、声を、上げた。


「平民が、貴族の、命を、診る、これは、王国の、根幹を、揺さぶる、提案、で、ござる」


「ヴェルニエ侯爵」


ラファエルが、静かに、応じた。


「貴方の、領地の、過去五年、新生児死亡率は、何パーセント、で、いらっしゃいますか」


議場が、


しん、と、


静まった。


「……、なんと?」


「お答え、いただけますか、ヴェルニエ侯爵」


「……、それは、平民の話、で——」


「私、シャティヨン家のお嬢様の、領地、過去三ヶ月の、新生児死亡率を、申し上げる。煮沸消毒、と、衛生改革、により、四割、低下。すなわち、過去三ヶ月、で、五十人以上の、命が、救われた」


議場が、再び、ざわめいた。


「五十人……?」


「お嬢様の、お仕事、五十人……?」


ラファエルは、議員たちを、見渡した。


「医師ギルド創設、これ、王国の、命を、五十人ずつ、毎月、救う、礎、で、ござる」


—-


その日、議会は、激論を、繰り返した。


しかし、王太孫ジャン殿下の、後援が、決定的に、効いた。


—-


夜、ラファエルが、ベル・サンテの、執務室に、戻ってきた。


「セレスティーヌ嬢、第一段階、可決、です」


「ラファエル様、お見事、で、ございます」


「いえ、貴方の、五十人の、数字、それが、議員を、説得しました」


「ラファエル様」


セレスティーヌは、深く、頭を、垂れた。


「ありがとう、ございます」


「セレスティーヌ嬢、私が、おっしゃるなら、もう、頭を、垂れる、必要は、ない」


「うむ?」


「私たち、対等の、共同事業者、ですから」


ラファエルが、軽く、微笑んだ。


セレスティーヌも、微笑み返した。


—-

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