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# 373. ガルーナ・コロニーでの休暇/ドクター編

この度はご愛読ありがとうございます。


お陰様で、24,000PVを突破することができました。

引き続き、一生懸命執筆していきますので、もしよろしければ、ブックマーク・★★★★★・リアクション・評価などをいただけますと嬉しいです。

少しずつ面白くなっていく…と思います!(精進します)

ドクターは、ネイトとのミーティングのあと、急患となったエヴィの状態を見つつ(パーソナルハンドヘルドコンピューターでモニタリングできる)、ひとり繁華街を歩いていた。


「ここは賑やかね…」


流石世界を東西に分けるメタルセルの近くに位置しているコロニーである。

様々な人種や商売など多岐に渡って蠢いている。それはコロニーの外側にも広がっており、主にキャラバン隊が商売をしている。


それらを流し目で診ながら、目的の医療施設へと足を運んだ。

サハル・リージョンを出てから医療具を一度も補充していなかったからである。


「エヴィの件もあるし、非常事態は必ず来る。そのために…」


ドクターはその使命に燃えていた。「二度と負傷者を出したくはない」、そうは思っても無理なことは明らかで、ならばできるだけ早い処置をとドクターは考えている。

知らない病気や怪我の手当の方法など、医療に関することは可能な限り頭に詰め込み忘れないうちにパーソナルハンドヘルドコンピューターに記録しているのだ。


「医療具を見せてほしいんだけど」


「医療施設の方ですか?」


「いいえ、あたしは探索者でドクターをやっているわ。救える命を救うために日や切磋琢磨しているの」


と、ドクターはライセンスカードを見せる。


「なるほど、そうでしたか。失礼しました。最近、医療関係者を名乗り、ここの物品を格安で仕入れてそれを高く売りつける無法者が居まして、そのチェックをさせていただきました」


「そうなのね。穏やかな話じゃないわね…」


「ええ、そういう連中が蔓延っているから医療具は値上がりする一方で…」


「どこの連中かはわかっているの?」


「はい、ここから北東へ15キロほど行ったところにある小さなキャンプ街がありまして、どうやらそこから来ているようなんです。本当に急患が出ているかもしれないから、医療具を売らないわけには行かなくて…」


「なるほどね」


と、ドクターは必要な物資を確保して、駐輪スペースのバギーに詰め込んだ。そしてネイトを呼び出す。


「ネイト、セルフクエストよ。医療物資が略奪に近い感じで買い取って、高く売りさばいているの。許せないわ。出られるメンバーだけでいい、人数を確保して拠点を潰したい」


「わかった、ひとまず…エヴィとアマリア以外に声をかけよう。駐輪スペースに集合だ。アマリアには済まないが、セルフクエストの間だけ自分で面倒を見てもらおう」


「そうしてくれるとありがたいわ」


数十分後、ベルダ、リコが来てくれた。どうやら、キャシーと合流して展望デッキへ行く予定だったが、キャシーが他の用事で何度も呼び出されてしまい、遂には疲れ果てて寝てしまったらしく、ふたりで展望デッキへ行こうか話し合っていたところだったとのことだ。


「俺とドクター、ベルダにリコ。セルフクエストはこの4人でいこう」


時間は昼を少し回ったくらいで、今から行けば拠点の制圧と往復路の時間は十分確保できるはずだとネイトは考えた。


その場で軽く事情を話し、移動しながら作戦を皆に伝えた。


「まずはベルダが先にテント街に入ってくれ。そこで様子を見てきてほしい。連中はまさか俺達が来るなんて梅雨ほども知らないはずだから、気が緩んでいるだろう。ベルダの合図で俺とリコによる遠隔威嚇射撃を行う。隙を見てベルダは連中の制圧に入ってくれ。その後、ドクターは医療具の回収をお願いしたい」


「わかったわ」


「了解だ」


「わかった」


コロニーを出発してから2時間ほどが経過し、連中の拠点が眼の前にある所まで来た。

都合よく軽い山岳地帯で、ネイト達は姿を隠しながら近づくことが出来た。


「ベルダ、頼んだ!」


「了解だ!…サイレントムーブ…フェイズシフト…」


ベルダは微かな音すら立てずに拠点内部に迫り、連中の様子を覗いた。


「ネイト、15人ほどだ。怪我人や病人は居ないみたいだな。奴等は油断している。今なら行けるぞ!」


「了解だ。リコ、合図とともに威嚇射撃だ。ドクター、侵入する準備を。ベルダ、威嚇射撃後奴等を縛り上げて無力化してくれ」


ドンッという音とともに砲弾が射出され、拠点外縁部に当たった。その音と振動で連中はパニックになり、ベルダがひとりずつ締め上げていく。


10人程度を無料区化しただろうか、続いてドクターが拠点に侵入して安く買い叩かれたであろう医療具を全て持ち出してM.A.C.S.に詰め込む。


「ネイト、医療具を全て奪い返したわ」


「こっちも、全員縛り上げたぞ」


安全を確認して、ネイトとリコも拠点に侵入する。

そしてネイトが連中の引取と医療具の手渡しをするためにガルーナ・コロニーに連絡して、こちらに来るのを待っていた。


と、ベルダが何かに気がついたようだ。


「サバイバー…か」


「ああ、そうさ。俺達は元探索者堕ちのサバイバーさ。ご覧の通り、医療具を安く仕入れて高い値段で地方の拠点で売りさばいていたのさ」


「そんなことをしても、こうなることはわかっていたはずだ」


とネイトが強く言う。


「ああ、だからここは引き上げて次の拠てん…」


と男が言いかけた時、ネイトはそいつを「蹴り上げ」た。


「これだからサバイバーは根性が腐ってやがる。良いかよく聞け、お前たちはまだ知らないだろうが、フォスフォフィライトランクという復帰者向けのランクが新設されたんだ。そのランクから再度始めて、オブシディアンランクからご教授願うことだな!もし、まともな探索者に戻りたかったらの話だがな!」


「そんなランクがあるのか。おいリーダー、俺達戻れるんじゃねぇか?」


それを聞いて、リーダーと呼ばれている人物が反応する。


「かもしれないな…。そこはコロニーでもやっているのか?戻るとしても俺達はライセンスカードが失効している。コロニーに入れないんだ」


「その旨をゲートキーパーに伝えたらHoMEの人間が案内してくれるはずだ」


「そうか、戻れるのか…。それは助かる…。乱暴なことを言ってしまい、済まなかった。明日をもしれないんでね…。これからコロニーに行ってフォスフォフィライトから始めることにするよ」


「ああ、そうすればいいさ。医療具はすべてこちらで回収する。それからまもなくコロニーから護送車が来るはずだ。探索者に復帰する前にしっかりと罪を償うんだな」


「ああ、わかった。そうする…」


程なくして護送車が到着し、全員を引き渡した。


「ありがとう。助かりました。これで少しは静かになるでしょう」


そう言って、コロニーの方へ去っていった。


「さぁ、俺達も戻ろう」


「えぇ」



読んでいただき、ありがとうございます!


拙い文章ですが、一生懸命考えて書いたつもりです。

もしよろしければ、ブックマーク・★★★★★・リアクション・評価などをいただけますと嬉しいです。


みなさまからの応援が、私の何よりのモチベーション維持となります。

頑張って書きますのでよろしくお願いしますm(_ _)m

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