# 369. ガルーナ・コロニーでの滞在
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少しずつ面白くなっていく…と思います!(精進します)
ネイト達がガルーナ・コロニーに到着して数時間後、日を遮るほどの暗雲が成長し、雨が降り出してきた。この時代の雨は、ほとんどの地域で酸性雨となっており、濡れたりすると大変なことになる。
なので住民はちょっとの外出でもカッパを着たりすることが多い。
幸い、ガルーナ・コロニーはそれを見越してか、「天井」があってしっかりと治水されているのでカッパを着ること無く移動することができるのだ。LRMもあり、移動に困るといったことも無さそうであった。
「住みやすそうなコロニーね」
と、ドクターがぽつりと言う。
エントランスゲートから入ってすぐは貧困層のエリアになっており、コロニー全体で消費される食料のほとんどがここで生産されている。植林、穀物、肉、魚介類と自前で揃えることができるのでなかなかのものだ。
遥か遠くに見えるもうひとつの「壁」は中福層になっていて、その全貌をここで見ることは出来ないが、巨大なタレットや迫撃砲が壁面上部に設置されているのはかすかに確認できた。
「大きいコロニーだな!」
とエヴィは言う。確かに、これまで訪れてきたコロニーの中では上位の部類だろう。サハル・リージョンのダーファス・コロニーも負けず劣らず大きい。
「壁内にプラント(産業区)もあるから、必然的に大きくなるのよ」
「たしかにな!それにしても、ここは良い食材と巡り会えそうな気がするぞ!」
「まずはHoMEへ行こう。シュートダウントラッキングレートも溜まっているしな。クエストリストも見ておきたい」
そう言って、ネイト達はHoMEへと急いだ。幸い、LRMで直通だったので迷うこと無く到着した。
HoMEの中は、相変わらず騒がしい。
「いらっしゃいませ!換金ですね。ライセンスカードをお願いします」
皆ライセンスカードを提示して、受付嬢は器用な手さばきでシュートダウントラッキングレートから換金を行う。
「皆様にお支払いをしました。それでは、エクスプローラーズ・オブリュージュ!」
「次はクエストだな…。受ける受けないは置いといて、どういうのがあるのかを見ておきたい」
クエスト受注用の対面パネルへ移動する。
ライセンスカードをかざして、それをスキャナーが読み取り正規の探索者であることを確認するとクエストリストを列挙し始めた。
「流石、老舗のコロニーだけあって結構あるな」
そこには、人探しや収集、アウトポストへの物資の輸送から始まり、討伐、ダンジョン攻略、ハイレベルネームドモンスターの討伐など多岐に渡っている。変わっているのは、近隣のキャンプに出向して様々な雑務を行うクエストもあった。ただこれは地味に見えて意外と重要で、地域密着型の情報を得る手っ取り早い方法なのだ。こういった情報収集はソロのアーカイブマスターが良く利用しているようだ。
「建設作業もあるみたいだね!これってナウナウ・キャンプのことじゃない?」
キャシーが依頼リストの中から発見した。
そこには、「以東にある最近発見された山間部にあるキャンプの補修、改築」と書かれていた。
「確かに、ナウナウ・キャンプかもしれないな!」
とエヴィが言った。彼は、ナウナウキャンプにある民家で、18世紀~19世紀くらいの設備で見事に料理を調理しきったのだ。
「料理は設備じゃない。具材とアイデアだ!」
とはエヴィの弁である。
「よし、だいたいは把握できた。特に急いで受けるクエストもなさそうだし、スコールも3日ほど続くようだ。晴れるまでは休暇と行こうか」
「よっしゃ!」
「スコールじゃ、コロニーの外にはいけないね…」
「そうだな。俺達はスコールの移動に慣れていない。晴れるまで黙っているのが一番の正解だろうな」
続けて、
「特に集まってなにかするわけじゃないから、天候が回復するまで隙に行動して良いぞ。幸いここにはHoMEもあって情報のやり取りや調べ物もできる。メタルセルほどじゃないが最新機器も揃っているようだ。勉強や調べ物も良し、訓練するも良し、何もしないでぼーっと過ごすのも良しだ。ただ、天候回復後は直ぐに出発できる状態にはしておいてくれ」
「うん、わかったよー!」
「キャシー、いつも悪いんだが、食材を運ぶのを手伝ってくれないか?」
「うん、良いよー」
「キャシー、それが終わったら展望デッキへ行こう」
と、ベルダとリコ。
「うん、わかったよー!」
「キャシー、さっきちょっと調べたんだが、雰囲気の良いカフェがあるようだ、滞在期間中に行ってみよう」
と、ロニー。
「うん、了解だよー!」
人気のキャシーである。
「オレは食材の件が片付いたら、ビークルの点検をするぜ!」
「ああ、そうしてくれると助かる。走りやすい道と言っても、結構むちゃしてきたからな。どこかにガタが来ているかもしれない」
「あたしは以西について調べておくわ。チャッカムまで調べられればいいけど…。できることならその先も調べておきたいわね」
「頼む。本当に情報が少ないからな…」
「あたいは…特にすることがないな。早苗、一緒にこのコロニーの探検をしないか?」
「はい、わかりました」
「あ、それ私も行くー!」
「それなら、エッダはあたしが預かるわ。気にせず行ってくるのよ」
「わかった、ありがとう!」
「皆やることは決まったようだな。では解散して自由行動とする!」
こうして、ガルーナ・コロニーでの数日に渡る滞在生活が始まった。
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