# 367. ガルーナ・コロニーへの道中にて
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少しずつ面白くなっていく…と思います!(精進します)
ネイト達は再び山岳地帯に入った。
「ここから、進路を西から南西、南へと切り替える。その先にコロニーがあるんだ」
「そうね。ガルーナ・コロニーというそうよ」
「なにか特徴はあるのか?リトルベル・キャンプやビッグベル・キャンプみたいな!」
「キャンプ自体に特徴は無いんだが、地理的に北側と西側が高い山になっていて通れないんだ。だから必然的に南ルートを回って迂回する。その途中に、ガルーナ・コロニーがあるんだ」
「なるほどな!チャッカムとニャーガムの交点のようなところか!」
「恐らくそんな感じだと思う。何かあればコロニーに泊まるが、特に何もなければガルーナ・コロニーではホームポジションの登録と補給をするだけで先へ進む予定だ」
「了解だぜ!しかしよ!また山岳地帯か!」
「流通があるから、ナウナウ・キャンプのときほど酷くはないはずだ」
その発言は確かで、M.A.C.S.がしっかりと通れる道が整備されていた。
「なるほど、こりゃいいぜ!」
「バイクも走りやすいよー!」
この世界の道は、雨が降ったあとの染み込んだ水の凝固・融解による破壊やM.A.C.S.の駆動系による地面の「削り取り」等によって、メンテナンスしないと徐々に道が壊れてしまう。ひどいときには陥没などしていて走れたものではない。
主に探索者がそれを発見して付近のアウトポストに報告、そこから然るべき機関に連絡が行って補修作業が行われる。
そしてネイト達は世界最高峰の山を北に見て、西から南西、そして南へと徐々に進路を切り替えていった。
「ここら辺が中間地点だな。少し休憩しよう。エヴィ、頼んだ!」
とネイトはM.A.C.S.を警戒モードにした。
「おう、任せとけ!」
とエヴィは昼食のレーションを皆に配る。
ロニーは目をキラキラさせて、我慢出来ないと言った感じで、レーションを温めるための紐を引っ張る。
「この2分間待つのがたまらない!」
そんなことを言っていた。
「本当はもうちょっと短くできるんだけどよ!そうすると食材の組織を壊してしまってあんまりうまくならないんだ。だから2分が限界だぜ!」
「そうなのか。2分という時間に意味があったんだな!」
「ああ、オレの研究の成果だぜ!」
等と話しているうちに2分が過ぎ、ロニーはレーションの箱を開ける。白い湯気が少しの間視界を遮るが、同時に美味しそうな匂いも漂ってくる。
「うんうん、良いねぇ!」
おかずを一口食べる。
「くー!これこれ!良いね!美味しい!」
「そんなに言ってくれると、照れるぜ!」
「ネイト、このあとはどうするのー?」
「そうだな、現在はもう南下し始めていて、あと数時間もあればガルーナ・コロニーに到着予定だ。道も悪くなく、快適とまでは行かないが、ストレス無く走れるはずだ。今朝は何もなければ先へ進むと言ったが、時間的にガルーナ・コロニー到着あたりで夜になるはずなので、コロニーに泊まる予定だ」
「うん、わかったよー」
「それから…」
「それから?」
「天気が思わしくないんだ。もしかしたらガルーナ・コロニーで数日足止めを食らうかもしれない」
既に空は暗くなり始めて、キャシーの倍のクスから送られてくるデータには雨雲が周囲を囲い始めているのを確認できた。
「そうなのか。そうなった場合、ビークルのメンテナンスができるな!」
「わたしも、溜まってるデータを纏められるよ!」
「あたしも、チャッカムに付いて調べておけそうだわ」
「ベルダ!足止めになったら、一緒に訓練しようよー!」
「了解だ」
「それだったら、3日ほどコロニーにお世話になったほうが良いかもれないな」
とネイト。
この世界の雨は、先の戦争で酸性がより強くなり始めて、バイクやバギーはもちろん、流石のM.A.C.S.の装甲でも長時間雨に晒すわけにはいかないのだ。その結果、森は育たないし海は汚染される一方なので、何かしらの対策が必要で、人類が壊した自然を人類が再生するという意味が問われる問題が、かなり昔から研究が行われている。
飲水だけではない。長時間直接肌に触れることも危険なので、雨を防ぐなにかしらのものが必要になってくる。一番多いのは、ちょっと出歩くように作られたカッパである。もちろん耐酸性コーティングをしてあり、酸性雨から肌を守ってくれる。
ビークルにも同様の耐酸性コーティングを施してはいるが、やはり長時間浴びるとコーティングが剥げてくる。そうなると、剥げたところから雨水が侵入して厄介な故障を引き起こす可能性がある。今の時代の酸性雨はそれだけ危険なものなのだ。
つい50年ほど前に、酸化された水からバクテリアなどを通して、飲水や料理に使える純水を取り出すのに成功したばかりで、まだ大自然に何かを還元できているわけではない。生活用水と、畑を守るための覆い(害獣対策にもなる)を使う程度である。
「今は普通に飲める水があるけど、昔はろ過器を通す必要があったわ」
と懐かしむようにドクターは言った。
「オレのM.A.C.S.にもろ過器があるから、水が足りなくなったら最悪その辺りの川などから水を汲んで使うこともできるぜ!放射能汚染じゃない限りは大体の水を使うことができるはずだ!」
と、キャシーは、ちょっと頭が「50年前???」になっているロニーに耳打ちする。
(ドクターに、年のとこを言いいちゃいけないよ)
はっと思うロニー。何か符合したのだろう。
「よし、そろそろ出発しよう。2時間もあれば到着するはずだ。それまで雨が降らないといいが…」
ブロロロロ…とエンジン音を響かせて、ネイト達は出発した。
読んでいただき、ありがとうございます!
拙い文章ですが、一生懸命考えて書いたつもりです。
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