# 366. さえずりの都・後編
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少しずつ面白くなっていく…と思います!(精進します)
窓から見える空は、明るいと思ったらすぐに暗くなったり、日の出や日の入りがばらばらになって見えてくる。
「大宮殿がめちゃくちゃに繋がっているからそう見えるんだろう」
とネイトは推察した。
やがて、漆黒の闇に月明かりのみが差し込む大きな広場に出た。
「ここがそうなんだな?」
「はい、そうです…」
わずか20メートルほどの先に、女王の服を着た「何か」が苦悩に持ちた表情で何かを絶えているようだった。そしてネイト達の存在に気が付き、振り向いた。
「うぐぐ…、昼間の奴等か…。フェアリーめ、喋ったな。ならばお前たちも倒さねまなるまい」
と言い終わるのと同時に口から可変を吐き出す。が、ネイトの盾でそれは防がれた。
「M.A.C.S.の操縦と大差ない。クロスボウは副砲だと思って撃ってみるんだ」
「なるほどな!」
エヴィとロニーは矢を装填してスカーベインへ放つ。惜しくも火炎で焼かれてしまったが、軌道は完璧だった。
「お前ら、オレを倒すとどうなるか知っているんだろう?」
「ああ、知っていての攻撃だ。皆、奴の言うことには耳を傾けるな」
「刻を凍てつかせ、永遠に眠れ-ゼロ・アブソリュート」
ドクターの呪文が炸裂し、スカーベインの足元に命中、機動力を奪った。
続き、接近戦舞台に補助魔法をかける。
「大気の加護を、瞬きの彼方へ-アクセル・ヘイズ」
キャシー、ベルダ、アマリア、早苗の機動力が増した。
「早く動ける!」
続けて、
「運命の糸を繰り、必勝の軌跡を描け-フォーチュン・リンク」
「はい。ブレがなくなったような、気がします」
続き、スカーベインへ弱体魔法を唱える。
「勇気は枯れ果て、剣は脆く崩れよ-ロスト・ブレイブ」
「雷鳴の枷よ、その四肢を地の底へ繋ぎとめよ-ボルト・チェイン」
足止めしていたお陰か、呪文はヒットしてスカーベインは鈍足化した。
「今よ!」
とドクターの一言で、前衛部隊がスカーベインに突撃する…、がその反対側に泣いて涙を流している女王の姿が見えた。
攻撃をせずに一歩引いたところへ着地する。
「へへへ、やはりお前ら女王に甘いな。オレと女王は表裏一体。俺への攻撃は女王への攻撃にもなる。いくら攻撃してもいいぜ、女王がどうなってもいいならな!」
「大丈夫です!」
とフェアリー。
「わたしが、女王の意識体を全力で守ります。なのであなた方はその得た力いっぱい、叩き込んでください」
「わ…わかった。皆!スカーベインに合図とともに遠距離攻撃から近距離攻撃で倒すぞ!」
「よし来た!」
「遠距離部隊…今だ!」
弓矢の雨が降り、スカーベインに突き刺さる。
「グオア…」
「近接部隊、今だ!」
スカーベインが怯んだ隙に次の攻撃を叩き込む。
「よし、これで最後だ。シールドリフレクション!」
スカーベインが最初に放ち防いだ炎を、今度はそれを利用して盾から排出する技のようなものが発動した。それはスカーベインに命中して、最後の咆哮を発した。
「…お前等…どうなるか…わかって…」
スカーベインは女王と共に崩れ去った。そして美しかったさえずりの都も少しずつ崩壊し、辺りは真っ暗になって、ネイト達は宙に浮かんだ状態になった。
かろうじて女王の魂はフェアリーによって守られていた。
「さぁ、これに触れて、さえずりの都を再興してください」
「アマリア、頼んだわよ」
「うん!」
アマリアは静かに目を閉じて、短い時間しかいなかったが、輝く太陽、香る花々、生い茂る森、チュンチュンと鳴く鳥を次々と構築し、最後に女王を…復活させた。
気がつくと、先程までいた大広間に皆立っていた。
「これで大丈夫かしら?」
「はい、問題ございません」
しばらくして女王が目を覚ます。
「みなさん、ありがとう。スカーベインは居なくなり、邪悪は消え、風が戻ってきました。ですが、邪悪な心はすぐにでも襲ってきます。が、そちらのお嬢さんが邪悪な心が侵入できないように私を創ってくれました。これは悪を跳ね除け、破壊する能力です。本当に助かります。ありがとう」
「アマリアすごいんだぜ!」
「えへへ…」
「本当にありがとうございました。名残惜しいのですが、お別れの時間です。現実世界ではもうそろそろ起きる時間です。ここでの出来事は夢として記憶され、記憶力の良い方ならばそれを覚えているかもしれません。が、非現実と決めつけて話すことは無いでしょう」
「そうか、それは残念だ」
「それでは…!」
辺りが真っ白くなったかと思うと、乾ききった土の匂いがネイト達を襲い、目覚める。
「何か…夢を見ていたんだと思ったが…」
「私も!皆出てきたような気がするよ!」
「不思議なこともあるもんだぜ!」
ただひとり、アマリアだけはそれを覚えていた。
(バッチリ、記録しちゃうからね!)
読んでいただき、ありがとうございます!
拙い文章ですが、一生懸命考えて書いたつもりです。
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