# 363. シンドゥール・コロニーからの出発
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少しずつ面白くなっていく…と思います!(精進します)
次の日の朝、ネイト達は駐輪スペースに集まっていた。
「よし、集まったな。移動しながら今後の話をする」
そう言って皆はビークルに乗り込んでシンドゥール・コロニーを後にした。
「3日しか居なかったが、久しぶりの出発な気がするぜ!」
「『濃い』3日間だったからな」
「そりゃそうだぜ!誰もゴールドランクと戦うなんて思っていなかったからな!」
「でも、良い知見を得ることが出来た」
「違いねぇ!」
「探索するためには装備の見直しが必要だが、装備の見直しのためにはヴェルが必要だ。ヴェルはクエストで稼ぐつもりだ。それから、ゴールドランクのことはしばらく考えなくて良い、まだ当分先のことだ。これから向かうチャッカムではクエストの回数を多くするので、そのつもりで居てほしい」
「ああ、もちろんだ。望むところだ!」
とベルダ。
「チャッカムへのコースは、ドクターが調べてくれたんだが、いくつかのアウトポストとキャンプを経由するようだ。コース次第ではコロニーにも寄れる」
「そうね、『できるだけ多くのところに寄る』のが前提だから、少し遠回りになるけど、そのコロニーにも寄ったほうが良さそうね」
「わかった、それで行こう。まずはとにかく西だ。一番近いアウトポストを目指す。80キロ先にあるから、そこでちょっと遅い昼食にしよう」
「了解よ」
ネイト達は荒涼とした風景が続く道をただひたすらに西へと進んでいった。
「センサーやレーダーに異常はないわ。敵影も見つからない。順調ね」
「オレ的にはシュートダウントラッキングレートに溜まるのでエネミーは出てほしいがな!」
「そんなこと言って、またゴールドランク相当のエネミーが出てきたらどうするのよ」
とアマリア。
「その時は…逃げる!」
やれやれだといった感じで、ネイトはその会話を聞いていた。
それから約4時間後、最初のアウトポストが見えてきた。
「あれがそうだな」
ネイト達は更に近づいて、アウトポストの監視人と会話をする。
「俺達はシンドゥール・コロニーからチャッカムへ向かっているんだ。なにか情報はないか?」
「そうか!この辺は至って穏やかだよ。輸送クエストを頑張っているアイアンランクが結構往来している。それくらい平和なところさ」
「そうか、ありがとう。俺達はこれから昼食でね。ちょっと場所を借りるぞ」
「ああ、構わない。『ちょっと』注意する必要があるかもな!」
「ちょっと」が何を指しているのかわからなかったが、ネイト達は、アウトポストから少し離れた場所にビークルを停車して、エヴィから配られるレーションを食べた。
流石に慣れたのか、ロニーはかつてのビックリな表情は減っているようだった。
「そう言えば、チャッカムまで一週間程度と聞いて入るが、実際の距離はどれくらいなんだ?」
「だいたい700キロ弱だな。サハル・リージョンのビッグフットとダーファス・コロニーの間ほどじゃないはずだ」
「なるほどな!この先は平坦な土地ばかりだから、山岳地帯ほど進行に支障はなさそうだな!」
「ああ、あれはまさに『開拓』だったからな」
ネイトは、ナウナウ・キャンプ周辺の到底道とは思えない道無き道を進んだことを思い出していた。
頃合いを見て、
「昼休憩は終わりだ。準備して進もう。今日はあと20~30キロ程度だ」
「わかったよー!」
そう言って、ゆっくりと慎重に進みだした。
「ネイト、今日はテント泊になるのか?」
と、ロニーが聞いてくる。
「ああ、その予定だ。何か問題が合ったか?」
「問題はないが、テント泊ならエヴィの料理を食べられると思ってな!」
「そうだな、今夜は食えるぞ」
「ようし!それは楽しみにしている!」
「頑張らないとな!」
とエヴィ。
「期待しているわ」
とドクターが発破をかける。ドクターもエヴィの料理のファンなのであった。
数時間後、ネイト達は最初のアウトポストから100キロ地点に到達していた。
日は傾き始め、綺麗なブルーモーメントが空を包む。
「よし、今日はこの辺をキャンプ地としよう」
コースから少し外れた見晴らしの良いところで、M.A.C.S.を警戒モードにして皆それぞれテントを張った。
「よし、腕を振るうぜ!」
とエヴィが晩御飯の準備を始めた。
ドクターは今後のコースのことをネイトと話し、キャシーとベルダとリコは消えゆくブルーモーメントを見届けて、アマリアはエッダのオシメを取り替え、早苗は周囲を注意し、ロニーはまだかまだかとエヴィの料理を待っていた。
数十分が経過しただろうか、
「出来たぜ!」
とエヴィが料理を持ってくる。
が、ほぼ肉だけで、料理らしい料理ではなかった。少なくとも、ロニーが想像していた料理ではない。
「…これは?」
と不思議そうにロニーが聞いてくる。
「あ!私わかったかも!『しゃぶしゃぶ』ね!以前ボーンズがご馳走してくれたやつ!」
「キャシー、正解だぜ!ロニー、見た目は肉だけだが、これをお湯にくぐらせて、オレ特性のタレでディップして食べると美味いんだぜ!」
「そ、そうなのか」
ロニーは、恐る恐る肉を箸でつまみ上げ、グツグツと煮えたぎるお湯に数度通す。
赤かった肉が熱で色を変えて、それを食べる準備が整ったことを示す。
「これをタレにつけて食べるんだな?」
「ああ、そうだぜ!」
お湯にくぐらせて煮えた肉を、エヴィ特性のタレにディップする。
そしてそれを口へと運び、食べる。
「…おお!美味いぞ!」
「だろ?ラブタは裏切らないぜ!キュリィも併せて飲んでくれよな!」
「キュリィは消化にも良いんだってー!」
とキャシー。
「そ、そうなのか!」
と慌ててキュリィもゴクゴクと飲む。
「慌てなくても逃げやしないぜ!」
と、笑いが起こった。
そうして、楽しい雰囲気の中、皆でしゃぶしゃぶを食べて、良い感じに満足したようだった。
「エヴィ、美味かったぞ!」
とサイドロニーが感想を言う。
「うまいものを提供するのがコックの役割だからな!」
そう言って、ひとりまたひとりと就寝していったのであった。
読んでいただき、ありがとうございます!
拙い文章ですが、一生懸命考えて書いたつもりです。
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