↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ヤンデレ魔族と没落貴族のヤバい生活  作者: 有の よいち
第1部

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

47/58

服従

「あ、もう脱いでる。私も~♡ ああん、もう体が反応しちゃってる♡」

「ディジーお姉さま、はしたない」

「なによ~。リジちゃんだって~」

「まだ半分」

「嘘!」


 楽しそうに話している。色気全開のディジーさんにクールな印象のリジーさん。話し方はリジーさんの方がお姉さんっぽく感じる。


 それにしても、ふたりの匂いが混ざり合うと花園の真ん中にいるようで、あまりの良い香りに頭がくらくらしてくる。


 動けない――意識も朦朧《もうろう》とし始めている。


「美味しそうな唇♡ 唾液はどんなお味?」


 僕の顔を両手でおさえ、ディジーさんが唇を弄んだ。器用に舌で僕の唾液を掬い取る。


「私もほしい♡」


 今度はリジーさんが僕の唇を奪う。僕の首に腕を回して下を向かせ、吸い取るようにして唾液を口に含んでいく。


 ディジーさんとリジーさんは互いに見つめ合いながら口の中で転がして味わっていた。


「なにこれ~♡ 超美味しいんだけど!」

「うわあ♡ 幸せな味♡」


 恍惚の表情になるふたり。自らの唇を指でなぞり、僕に熱い視線を送る。


「確か、お母様が汗も媚薬って……」

「うん、おっしゃってた♡」

「リジちゃんは右、私は左。同時にいこ♡」

「うん♡」


 すでに発汗している僕の体。ディジーさんが僕の右の首筋に、リジさんが左の首筋にそれぞれ舌を這わせた。こくん、と飲み込む音が響く。


「うそ……こんなの反則♡」

「はうう……。これ、ヤバい♡」


 このままじゃ、僕は無抵抗で全身を明け渡すことになってしまう。何とかしないと。


 ちょっと待って。唾液に汗、これって確か以前同じことがあったような――。


「ああっ……なに、なに? 体が……」

「はああ、うう……ヤバすぎるぅ……」


 ふたりが急にうずくまって悶え出した。涙を流し、涎を垂らして。体がみるみる紅潮し、大量の汗をかいている。これ、既視感がある。


「風が当たるだけで……狂っちゃいそう♡ だめ、誰か窓を閉めて、お願い!」

「助けて……勝手に漏れちゃう……だめえ♡」


 僕の心に、何かが滴る音がした。


「ディジーさんとおっしゃいましたね。窓を閉めて欲しいんですか?」

「ああっ、お願い早く!」


 僕はまだ半分閉まっていた窓を全開にした。行き先を得た風が部屋をぶわっと駆け巡った。


「だめえええ♡」

「ひゃうう、やめてえ♡」


 ガクガクと全身を震わせ、目を見開くふたり。ディジーさんは口を開けたまま、リジーさんは体を丸めて。


「僕はラズ以外の女性と肉体関係を持つ気は全くありません。ですから、関係を強要するような相手は……お仕置きしたいと思います」


 ビクッと反応するふたり。僕の持つ毒に、つまりは媚薬に冒されている状態で――お仕置きが何を意味するのか、分かっているはず。


 命令を下そうとした、そのとき――。


「旦那様のお手を煩わせるには及びません。お仕置きは私が致します」


 ラズが目を覚ました。眉をつり上げ、翼を大きく広げていた。手には羽根のついた筆を持っている。


「ラズちゃん、待って。それ、どうするの?」

「ディジーお姉さま、どうすると思いますか?」


 ディジーさんは唇をきゅっと噛んでいる。これから自分の身に起こることを想像して。それはリジーさんも同じだった。


「ラズ、やめて……。そんなことされたら、正気じゃいられなくなる」

「リジーお姉さま、それは正気を失いたいというご希望ですか?」


 ラズは羽根のついた筆をふたりの目の前でちらつかせた。被虐的なシチュエーションを強く意識させるためだ。


「ディジーお姉さまは、確か背中が一番感じるんでしたよね? リジーお姉さまはお尻をさすってもらうのがお好みだったはず」


 弱点を指摘するラズ。僕を真似ているのだろうか、獣のような目でふたりを見下している。


 僕はこのとき、ラズの不適な笑みを初めて見ることになった。ディジーさんの背中を、ゆっくりと羽根でひと撫でした。


「やああああああ♡」


 腰を突き上げ、びくんびくんと揺らす。たったひと撫でで。


「ディジー姉さん……ふふふ♡ もっと撫でてあげますね」

「待って待って! 感じすぎちゃう、死んじゃうわ。お願い許して♡」

「だめです」


 容赦なくまたひと撫でする。ディジーさんは体をのけ反らせた。


「今度はリジー姉さんの番です」

「いや、待ってラズ……だめなの、だめ!」


 ラズは一切躊躇うことなく、羽根でリジーさんのおしりを撫でていく。


「いやああ、だめえええ!」

「ほら、お尻を付き出してリジーお姉さま。本当はもっとしてほしいんでしょ?」

「そんなこと……ない。だめえ……」

「うふふ♡ 目がほしいって言ってますよ?」


 ラズは手を止めない。むしろ乱暴に全身を撫で回していった。その手はディジーさんにも。


 それからしばらくの間――ふたりの体力のある限り、ラズは一秒と休まず責め続けた。ある言葉を繰り返しながら。


「エルヴェ様に忠誠を誓いますか?」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。