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仮タイトル  アレ  作者: 八味とうがらし
21/28

仮タイトル アレ 再会

「ん?左右田真佑!真佑まさか真佑が現場管理者なの?」

トゥルルル

「あっ!お姉ちゃんどうしたのこんな時間に軍は?」

「真佑今どこにいるの?」

「まだアパート。これから出勤するところ・・」

「会社休んですぐにここにきて!」

「休むって今から・・」

「 真佑待ってるから」

「どこにいるのお姉ちゃん!」

「真佑の名前が書いてある工事看板の前」

「どうして・・」

「真佑のアパートだったら1時間てとこかな?待ってるから」

左右田綾乃は真佑の話を聞かずに電話を切って核爆弾投下から今までのことを考えていた。

「お姉ちゃんもうどうするの!なんなの!あ〜会社に連絡しなきゃ!」

真佑は会社に訳のわからないいいわけをして有給をとって慌てて左右田綾乃が待つ工事看板前に急いだ。アパートを出てバスに乗り込むと、改めて綾乃にチャットを送った。

「もっ返信こないじゃん」

「お父さんが見つかったとか・・いやそんな事でわざわざこんな事しないし・・行って確認するしかないな!・・・早くつかないかな」

(真佑を呼んだは良いけど・・どうする・・・アレがわたしに・・なぁんて言って真佑が・・って誰も信じないだろうし左右田綾乃が狂ったって捕まるのがオチだな!・・どうしよう・・か・・)

「お姉ちゃん!」

「真佑!早かったわね!!」

「だってお姉ちゃんのあの電話だったら誰だって」

「そうか・・それで真佑あんたこの仕事は?」

「あぁここの砂漠の砂を入れ替えたり土壌改良したりして将来都市化するんだって!とりあえずは面積と体積を調べるところかららしいけど・・・それが?」

「真佑車に乗って!」

左右田綾乃は左右田真佑を助手席に乗せ、砂漠化している特別区から離れた。

「で!お姉ちゃん・・」

「真佑・・・あのね・・真佑を呼んだのは・・」

「あのお姉ちゃん早く結論言ってよ!」

「そうだねいつもわたしが言ってる事だもんね」

「そっ!」

「あのね・・」

「もう!」

「ごめん」

真佑は姉の綾乃の歯切れの悪さから相当な事だと感じた。真佑は綾乃が話すのを急かさず待つことにした。

「真佑あのねこれから話す事はまだ誰にも話していない事実だけど、多分誰も信じないと思う!真佑も信じないと思う・・・でも事実・・だから最後まで聞いて。五日前の夜宿舎で寝てた時突然わたしを呼ぶ声がしたの。その声たちは私から様々な情報を取り出して行ったの・・・」

「・・・・」

「それでねその声たちは私にすぐに関わりをやめろさもないと災が起きるって・・・」

「その声は何に関わるなって?」

「彼ら自身に・・」

「彼ら自身・・⁉︎」

「そう彼ら自身に・・・」

「で!その彼らって?」

「彼らはアレ」

「彼らはあれ?何それ彼らはあれってお姉ちゃんもっと詳しく話してよ!慌てて会社休んできてるのに・・なんのことなのかさっぱり・・事実とか嘘とかの前になんのこと?」「真佑アレってどうなったか知ってる?」

「あれってアレのこと!」

「そうアレ真佑たちがこれから長い時間をかけて都市にしようとしている場所にあるアレ」

「まぁ本当に詳しくは知らないけれど世の中の噂程度ならみんなと同じくらい知ってるつもり」

「そうだよね誰もその程度だよね」

「ひょっとして「彼らはあれのあれ」って、アレのこと!」

「そう・・・」

「え〜アレがお姉ちゃんに話しかけてきたの?なんで?」

「・・・それはたぶんお姉ちゃんが・・・アレに・・これは言えない!まぁとにかくアレが私に関わりを持たせるなって言ってきたの!だから急遽休みを摂ってここに来たら真佑の名前があったから呼んだって訳!」

「で私を呼んでどうするの!」

「わかんない・・」

「分かんないって・・」

「まずこの工事を中止させないといけない事は間違い無いと思う!」

「工事を中止させる?そんな事できないし出来たとしてもどうやってするの」

「渡部君に会いに行くから紹介して!」

「渡部に!なんで?」

「発注者でしょ!」

「確かに・・・でも渡部にそんな力ある訳ないよ!」

「大丈夫だよ真佑!渡部君が何もできないことなんてわかってる!と言うか、誰も何もできないと思う・・でもまずはこの工事を中止にしないと間違いなく災が起きる・・・」

「・・・まぁわからないけど・・わかったから、渡部に連絡するね」

真佑は渡部に連絡を入れた。

「はい渡部・・真佑ちゃんどうしたの!連絡したらダメだって・・・」

「あっゴメンなさいどうしても今回の仕事について至急確認したくて・・・」

「現地立会でいいですか!」

「お願いします」

電話を切ると真佑は大きくため息をついた。

「真佑ありがとね!」

しばらくして真佑達の元に一台の業務車両が止まった。

「どうしたんだぁ!」

「渡部・・ごめんじつは・」

「真佑の姉の左右田綾乃です!渡部さんですね」

「あっ綾乃さん!以前オレが小学生の頃数回お会いしてます」

「よく覚えてたわねありがとう!」

「それで何がわからないの!前回の打ち合わせで大体のの事は伝えたはずだけど」

「真佑が用事ってわけじゃなく、渡部さん実は私があなたに用があって真佑に呼び出してもらったの」

「綾乃さんが・・」

「そう!じつは・・・・」

左右田綾乃は今までの事を包み隠さず渡部に話して聞かせた。

「それで、渡部さんにこの工事を即刻中止してもらい、すぐに凍結若しくは白紙にしてもらいたい」

「ちょっちょっと待ってくださいそんな夢をどうやって信じろって言うんですか・・・流石に無理がありすぎですよ!」

「そう言うのは、想定してます!でもそれしか今は方法が無い・・・」

「真佑ちゃん無理だよぉー」

「渡部さん分かりました・・・ならば今この瞬間私の権限であなたを拘束するしか無いようですね」

「え!なんで?」

「反逆罪です。我々の任務を妨害しようとする場合如何なる理由があろうともそれを妨げてはならない!どうですか?協力しますか!」

「ちょ。なんなんですか」

「では今から拘束部隊を呼びます!拘束されれば2度と元の生活には戻れません。では!」

左右田綾乃は自身のスマホを取り出し連絡をしようとした。

「ちょっと待って下さい。わかりましたわかりましたから!」

左右田綾乃は少しだけ口元を緩めスマホをポケットにしまった。渡部は渋々左右田綾乃の話を再度詳しく聞いた。

「でも実際問題オレができる事は、工事を遅らせる事ぐらいしができないんですが・・・」

「どれくらい遅らせることができるの」

「せいぜい頑張って3ヶ月かな」

「・・・3ヶ月」

「ねぇ渡部私達の工事が遅れるのと合わせると何ヶ月?」

「真佑工事に入ってはダメ!」

「そっかぁ」

「渡部さん無理を言ってすみません!でもよろしくお願いします」

左右田綾乃は渡部に頭を下げた。

渡部はぶつぶつ言いながら車に乗って帰って行った。

「真佑お姉ちゃんは本気だからたぶんだけど近いうちに渡部君や真佑も同じような夢を見ると思う」

「わたしはともかく渡部は間違いなく見ると思う!だって拘束部隊だなんて・・」

「あぁ、アレ!フフフ嘘よ!そんなんできる訳ないでしょ」

「嘘ぉ〜!お姉ちゃぁん。もぉ〜。渡部・・・最悪!ははははは。でも私はお姉ちゃんの言うこと信じるから!」

「ありがと」

「それで・・これからどうするの?」

「ん〜。真佑は渡部君が工期をどうしたか連絡ちょうだい・・それと、もしアレからの夢を見たらそれも教えて!どんなだったかも!よろしくね!そうだ真佑あんたまだ朝ごはん食べてないでしょう。一緒に食べよ」

左右田姉妹は朝食を食べた後真祐の部屋に行き久しぶりの再会を喜んだ。

「でもまさかお姉ちゃんから連絡が来るなんて」

「私も真祐に連絡するとは思っても見なかった」

「お姉ちゃん、今はどこの・・何処で何の仕事してるの?」

「真佑・・・!前も言ったと思うけど・・」

「わかってる!言えないんでしょ!」

「そっ!たぶん一生言えないと思う!でもお姉ちゃんは真佑に嘘は言わないから・・・」

「わかってるって!!それでこれからどうするの?」

「・・・車飛ばしてここまできたから、少し仮眠をとってそれから帰ろうかなぁ」

突然左右田綾乃の携帯が綾乃に異変を感じさせていた。

「真佑ごめん仕事の連絡だ」

そう言うと、真佑の所から離れて携帯で話し始めた。

「あっ左右田大尉!休暇のところ申し訳ございません。エマジェンシーコード2です!至急お戻り下さい!」

「わかった。ただここからだと車を飛ばして2日はかかる!」

「今どちらですか!特別区だった砂漠地帯だ!」

「少々お待ちください」

「大尉。私だ」

「特別区にいるのか・・流石だな!実はそのエリアで問題が起きているんだ・・・それなら好都合だ!しばらくそこで待機で頼む」

そう電話が切られると真佑のところに戻ってアレが何か動き出したのかと思い、逆に夢に出ていろいろ聞きたいと思っていた。

「真佑はこのあとどうするの?」

「まぁ突然の休み何で・・・」

「じゃあもう少しわたしに付き合って!」

綾乃はそう言うと、真佑のアパートから出かける準備をした。

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