第9話:俺、ミヨナ。
だんだん二人はミヨナがいることが辛くなってきて、自分がどうしたらいいのかわからなくなってきます。
「お願い・・・・・・あたしをだいっ嫌いだって言って?」
痲緒莉の声が耳に焼き付いて離れない。
つまりは・・・・・・俺をあきらめようとしている?
駄目だ。
なんでこう都合よくとるんだろうか。
俺は。
やけくそになってミヨナを抱いたこと。
ちっとも感覚がなかった。
気が付いたら寝てるミヨナと、薬の部屋の空気に汚染された半分意識の無い痲緒莉だけがいた。
もしも、素直にいえるなら。
俺はいえるんだろうか。
ミヨナとは縁を切って、痲緒莉が好きだと。
でも、そんなことをすればミヨナが黙ってるはずも無い。
なぁ。
この気持ち、いえそうにもねぇから。
ひとつだけ聞くよ。
俺とお前は出会っちゃいけない人物だったのか?
ミヨナはしつこい女。
でも、痲緒莉からしたら大事で大切な友達なわけだ。
俺はおかしいのか?
アイツにこだわる必要はどこにも無い。
まるで・・・・・・初恋でも見つけたかのようなしつこさじゃないか。
気が付いたら外に飛び出してきて、家の前に居た。
しかも親父がいるほうの。
入る気にもならねぇ。
どうせ俺は無関心。
どうせアイツは仕事。
何で・・・・・・こんなところに生まれてこなきゃならなかったんだろう。
世界なんてやっぱりみんな腐ってるんだ。
一人立ってみた。
みんな無関心そうに俺を通り過ぎていく。
世界でお前はひとりぼっちなんだよ。
そう言われてる気がしてムシャクシャしてくる。
聞こえる路上の音楽に足を止めるやつらはいない。
光は多いのに。
うるさいくらいなのに。
いろんな匂いも混じってるのに。
結局みんな孤独なんだよ。
音楽だろうがなんだろうが関係ねぇ。
だれも、てめーに興味なんかしめしちゃくれねーんだ。
夢?
はっ。
んなもんねーし。
大体な、現実みろよ。
夢なんか追いかけて成功したやつがいったいどれほどいる?
ほんの一握りだ。
だいたいそれもこの汚れ切った世界を見て幻滅すんだ。
それがおちで、
それが世界ってゆーんだろうが。




