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第10話:安心。

数日後。

あたしはミヨナの横で偽りの笑顔を作ってた。

あの日から。

もう、悟夢君には会ってないない。

そして、あたしは彼氏とも別れちゃって、彼氏募集中ってわけ。

だけど、前みたいに探しに行く気にもなれないの。

恋なんてしたくない。

忘れてしまいたい。

頭に回るのはそんな言葉ばっかり。

今まで・・・・・・こんなこと無かったのに・・・・・・。

失恋しても、めげずに次に進んでいくのがあたし流。

だったのに・・・・・・。

忘れたい。

あんな軽い男、嫌いだ。

叫びたい。

あんな男、だいっ嫌いだ。

なのに、何も出来ない。

駅に行くと悟夢君の姿を探してる自分が嫌で仕方ない。

これはきっと、悟夢君なりのさよならなんだ。

だからあたしは忘れなくちゃ。

今すぐ次へ向かわなきゃ。

めげてる暇なんてないんだよ。

本当の愛や恋なんて知らない。

知りたくも無い。

知らなくていい。

今は、知ること自体、触れること自体、すべてが怖い。

でも、生まれてくるこの気持ちって何なんだろう。

そろそろ別の(ひと)に目がいったっていいころなのに。

おかしいな。

うん。

おかしいよ。

それに何でか熱っぽい。

最近いろんなことがあったからかな・・・・・・。

「マオ。どうしたの?熱?」

「ヨミ・・・・・・うん。なんかね熱っぽいや。」

あははっと笑ってみる。

最近あんまりミヨナともはなさなくなってたからヨミともなんとなく話してなかった。

すごく・・・・・・久しぶりな感じ。

「ミヨナとも喧嘩してるんでしょ?」

「え?」

「はたからみればまるわかりよ。あっちはベロンベロンだし。こっちはドヨォンとしてるし。」

「そんな分かりやすかった?」

「うん。ものすんごく。」

「あっはは。ごめ〜ん。」

「ほら、また無理して笑う。マオ気づいてる?無理して笑うときいっつも歯茎を見せて笑うこと。そーゆうのやめたほうがいいよ」

「うん。そうだね・・・・・・ありがとー・・・・・・。」

ヨミと話して一気に緊張に似た糸が途切れたように泣いてしまった。

ヨミは何も言わずにそばにいてくれた。

それだけだったのに、ただそれだけがとてつもなく嬉しくて。

自分がどれだけちっちゃかったのかを思い知らされた。

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