第9話:あたし、ミヨナ。
今回は少々性的なシーンが含まれますが、リアルな描写はあまりありません。体調や好みを考えた上で読むか読まないかを決めてください。
怖くなって、嫌になって逃げ出したのに。
何であたし・・・・・・また、帰ってきたんだろう?
あたし・・・・・・あたし、変だ。
そんなことを「よかったね」そうミヨナの後ろでつぶやきながら考えてたの。
そしたら・・・・・・悟夢君と目が合って。
目を逸らしたら・・・・・・。
「あっ。」
何か変な声が聞こえて・・・・・・目をそっちに向けたら。
変なことになってた。
「う・・・・・・そ。」
腰が抜けて動けなくなって。
逃げたいのに目をそらせなくて。
その場に座ったまま二人を凝視していた。
体をくねらせていくミヨナを凝視していて。
物音が聞こえなくなって。
すべてが終わったあと。
何の記憶もなかった。
ただ、気づいたらどこかにいた。
「んあ?」
「あ、起きた・・・・・・。」
ひあっ。
「さ、悟夢君?」
「てめーシンナーや薬にまみれたところで酔ってんじゃねーよ。」
あたしに触れようとして伸ばしてくれた手をあたしは払いのけた。
「やめてっ。」
そのときの悟夢君の顔。
寂しげで、あたしはあわてて顔を逸らした。
「・・・・・・ミヨナを抱いたその手で・・・・・・あたしに・・・・・・触らないで・・・・・・。」
泣きそうになりながら立ち上がろうとした。
でも、足にちっとも力が入らなくて。
マンガみたいにかっこよく走り去ってしまえればよかったのに。
なんて・・・・・・かっこ悪い・・・・・・。
「・・・・・・ごめん。」
「ミヨナ・・・・・・ミヨナは?」
「・・・・・・置いてきた・・・・・・たぶん。まだ寝てる。」
「お願い・・・・・・聞いてくれる?」
「あ?」
「ミヨナを・・・・・・ぅ。っ。あ、愛してあげて?」
「・・・・・・何だよ・・・・・・それ。」
「ミヨナはかわいそうな子だから・・・・・・それと。お願い。あたしを・・・・・・大嫌いって・・・・・・言って?」
「・・・・・・友達思いだな。」
「はじめてあった時とか、ほんとはただの体だけ狙ってたって言って?全部、嘘だって言ってよ。」
「・・・・・・嫌いだ。大っ嫌いだ!!友達がよければ自分はどうでもいいって?ふざけんな!!」
そう言って、悟夢君は走り去ってた。
だって。
だってじゃあ。
あたしはどうすればいいの?
わかんないの。
わかんないんだよ?
ミヨナにはもう失敗してほしくない。
ミヨナにはずっと笑っててほしい。
なのに、自分のこと最優先になんて出来ない。
あたしは。
悟夢君が好きなの。
すきって思っちゃいけないのに。
だから。
会いたくなかった。
会ったら。
こんな風に気持ちが揺らいでしまうってわかっていたから・・・・・・。
新型インフルエンザが日本にもはやりだしましたね。皆さん健康には気をつけましょう((笑。ここまで読んでくれた方々、ありがとうございました。まだまだ続きがあります。良ければお楽しみに。




