第7話:嘘偽り。<痲緒梨>
私たちが歩いてると悟夢君がいた。
なんで?
何で見つけちゃうんだろう?
何で。
何で見つかっちゃうんだろう?
「痲緒梨。そいつ、誰?確か痲緒梨今フリーだったよな?」
ただ苦しくて、私は顔を背けた。
「俺?痲緒梨の彼氏。あんたこそ誰?あ、そっか。痲緒梨の追っかけか?悪いね。痲緒梨は俺がもらったから。」
その言葉が私にとっても痛かった。
何かを突き刺していった。
「それ、本当?」
苦しくて、苦しくて。
動けなかった。
「ねぇ。悟夢〜。こっちは彼いるんだからさ?・・・」
「痲緒梨は、本当にそれでいいのか?」
ミヨナの声がした。
そうだ。
悟夢君は、ミヨナの彼氏になるんだ。
私のじゃない。
ミヨナには幸せになってもらいたいし。
前みたいな想い・・・・・・。
してほしくないから。
「・・・・・・ごめん・・・・・・。私・・・・・・悟夢君とは付き合えない・・・・・・。」
その一言だけで精一杯だった。
「は?なに?じゃ、あの顔は嘘だったわけ?全部全部。嘘だったわけ?」
いたい。
いたいよお。
悟夢君・・・・・・。
「私はぁ、恋愛依存症だから・・・・・・悟夢である必要ないの・・・・・・。誰でもいいの。私をすきっていってくれれば。誰だっていいの・・・・・・悟夢くんはぁ、その中の1人に過ぎなかったの・・・・・・。」
やだ。
泣きそうだよ。
ないちゃ駄目!!
「ごめん・・・・・・悟夢君。もう、何も聞かないで・・・・・・。」
「わかった・・・・・・結局、俺は都合のいい男だったってことか?」
私は顔を上げた。
でも、もう遅かった。
私は望んじゃいけなかったんだよ。
すべては。
ミヨナのため。
だって、ミヨナは・・・・・・。
1回、男性恐怖症になりかけたんだよ?
それ以来。
男子と仲良くなってもなかなか彼氏までいけなくて。
それを直すために男子に免疫つけて。
それでここまできたの。
やっと作った好きな人も。
軽くて。
必死でアタックしてたのに。
それが逆に誘ってるって。
売春に近いようなこといわれて。
それでやっと悟夢君に出会ったのに。
それであんなふうに幸せそうに笑ってるのに。
私なんか。
お呼びじゃないんだよ。
「痲緒梨〜?」
「・・・あ・・・ごめん・・・・・・。気にしないで。」
無理やり笑った。
その割には上手に笑えたと思う。
うそつきの自分。
このまま嘘をつき当していけば。
きっと、嘘も本当になるよね?
「そっか。」
「・・・・・・うん。」
たとえ自分が傷ついても。
それで誰かが笑ってくれるんだったら。
それでもいいんじゃない?
そんな傷があっても。
きっとすぐ治るよ。
その夜、ミヨナから追い討ちのようなメールが来てた。
[無題:もう、悟夢|=近ヅヵなL1〒゛ネ?悟夢、メッチャ傷ツL1たらしく〒メールくんL1ノ。]
[Re:わかった。うん。ごめんね。私は、ミヨナのこといつでも応援してるから。]
もう、自分に嘘をつくのもなれたかもしれない。
悟夢君のアドレスを消そうとした。
でもなんでだろう。
消せなくて。
ケータイを握り締めたまま固まってしまっていた。
結局、私は自分にも他人にも嘘を並べて、その嘘につかりきることができない中途半端ものなのだ・・・・・・。
ケータイが壊れてしまいました。
次回作も遅れてしまうかもしれませんがよろしくお願いします。




