第6話:散らばるトライアングラー。〈麻緒梨〉
いつのまにか気付くとあたしは寝ていたらしくベッドのうえにいた。
よくよく見るとメールが何件も入っている。
ほとんどがミヨナからのメールだった。
朝。学校で誤ろう・・・。
―学校―
朝からたっぷり先生にしごかれてしまった。
「はぁ〜朝から最悪ぅ……あ、ミヨナ!」
あたしはミヨナに駆け寄ると言った。
「昨日はごめんね!あのね。怒らないで聞いてほしいんだけど、昨日悟夢君といたの。学校さぼっちゃった。」
「まだ君付けなんだ?何もなかったのね?」
「う……うん。」
抱き締められたことは黙っておこう。
「もしかして、ミヨナ、悟夢君のこと、狙ってるの?」
「とーぜん。」
どうしよう。あたし、悟夢のこと。好きなのに。
ううん。あたしは誰だってよかったじゃん。
恋愛依存症だから……?
でも、親友は応援すべき!あたしにはきっと他があるよ!
さっそくあたしは放課後駅をふらついた。
ナンパされたらおとなしくついていってやるか。って感じだった。
「ねー彼女ぉ」
げっ!ブサ。却下!
「ごめんなさい。あたし、用事があるので失礼。」
「そんなこと言わないでさぁ。」
「やめてください!来ないでください!」
グイッ。
「わっ!?」
「何やってんの?誰の女に手ぇ出してるわけ?」
は?
誰?
あたし誰のでもないっすけど……?
「っち。」
ブサ退却。
「え、あ。あの。ありがとう……。」
「別に。」
「名前聞いていい?」
「礼ならいらねーよ?」
「いや、言ってないし。」
「ジョーダンだって。俺は桐原 雅也‐キリハラ マサヤ‐君は?」
クールだと思ったら、明るいんだ。この人……。
「あたしは如月 麻緒梨。」
「おし。よろしく麻緒梨。」
その後一緒に遊んで一緒に過ごして。
楽しくて悟夢君なんて忘れられるって思えた。
あたしたちは何度かデートらしきものを重ねた。
「なぁ。麻緒梨。一目惚れって信じる?」
「あー。たまにあるよね。」
「俺、おまえに一目惚れしたんだよね。」
「へっ?」
「俺と付き合ってくんない?」
「……いいよ。」
この時は自分に嘘ついてても全然平気だと思えた。
悟夢君なんて今までみたいにすぐ忘れちゃうに決まってるって。
だってあたしは恋愛依存症だから――…。
だから、みんなと違って自分に嘘ついててもすぐ忘れてこの人(雅也)を好きになれるって――…。




