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70話 千代白雲


「チヨちゃん〜♪チヨちゃん〜♪」


チヨちゃんこと仙人【千代白雲】に抱きつき

頬をすりすりする、なんの遠慮もないツムギ。


「うひよー!本物〜♪チヨちゅわぁあん♪」


「くっつきすぎアル!?

なんだお前気持ち悪いな!?」


伝説の仙人だろうがなんだろうが

ツムギに捕まってしまうとコレなのです。


「ちょっとムギ!やめなさい!?」


「チャイ拳!念!」


――カッ!


「わわっ!?」


チヨちゃんの身体が突然光り、

ツムギは離れてしまいます……


「おぉ〜♪すごいですわ〜♪

気がこんなにくっきり見えるなんて!」


感動が止まらないツムギ。

そこへ黒モヤが近づいてきて

ナギがひょこっと顔を出しました。


「ふふふ。チヨちゃん〜私だよ〜」


「……ナギ!来てたアルね!?

そうか、お前の連れてきた戦士てわけネ?」


「ふふふ。そういうこと〜また頼むよ〜」


「ナギちゃんはやっぱり有名人ですのね〜?」


「有名人?こいつが?

どうせ勇者などと呼ばれて

調子に乗ってるアルね?

100年前もこいつが無理矢理

魔王をこの世界へ引きずり込んできたから

チヨ達で倒してやったんだぞ?

こいつは封印だけしてちゃっかりおいしい所

持っていっただけアルヨ!」


「チヨちゃん〜そんな言い方ないじゃないか〜

封印するのも大事な仕事さ〜♪」


「……ふん、まぁ今回は1人で来ず、

戦士を連れてきたみたいだからまぁ

多めにみてやるアルヨ!」


「ふふふ……」


100年前ナギちゃん結構無茶したみたいね……♪


「魔王は身体にプロテクションという

耐久アップの魔法をかけていますね。

それを解除するのでございます……

解除魔法リバース!」


「ぎゃおおおおお!!」


カエデの魔法で魔王の耐久力がダウン!


「トゥインクル〜☆マジカル〜☆コメット〜☆」


「ドラゴニックフレア!」


ズドドドドド!!


「ぎゃおおおおお!!」


「いいぞ!効いてる!」


「アオォォーン!

縮地法!雷鳴発破わんっ!」


ドン!バリバリバリ……!!


ついに魔王はひざをつきました……!


「チドリ!足を狙え!」


「形態変化!【金剛】!」


最高の硬度へと変化したチドリ!


「黒鉄流剣術!黒閃千鳥!」


ズドン!!


「ぎゃおおおおお!!!」


足を切り落としたアヤメ!


もう一押し!


「――手伝ってやるアルヨ――」


「にゃ!?」


圧倒的な覇気を纏ったにも関わらず

一切の気配を感じさせないその可愛らしい

チャイドレスの女の子はマオマオの横を

ゆらりと通って魔王の前へ――


「……な!なんにゃ!?」


マオマオのチャイ拳は手だけが気で輝く。

しかし、このチヨちゃんは

身体全体が光り輝いているのです……!


「あれは……チャイ拳……念……!」


気功を極めた仙人の証――


全身に気を纏ったその女の子は


両手を空へ掲げ


秘奥義を放つ……!


「秘奥義!チャイ拳!滅!」


ズドォォォン!!


「うわぁぁ!?」


魔王のクビが吹き飛ぶ……!


魔王はその状態でも

しばらく腕を振り回していたが

結局そのまま動かなくなりました……


「倒した〜♪」


「魔王を倒した〜♪」


「やったやったぁ♪」


「ふふふ。上出来だよ〜」


ナギは黒モヤから現れ

同じく剣を一振り取り出した。


「聖剣エクスカリバー」


その剣は何もない空間を切り裂き

別の時空を呼び出します……。


魔王をその空間へ流し込み

切り裂いた空間をまた閉じました。


「封印完了♪」


見事!魔王討伐完了です♪


突然の魔王遭遇でしたが

チヨちゃんの加勢もあり

封印に成功しました♪


「やった♪やった♪」


マオマオはチヨちゃんの元へ


「お初にお目にかかりますにゃ。

チャイ拳創始者千代白雲様。

お会いできて光栄ですにゃ!」


「ははは♪

猫の獣人がチャイ拳を使ってるなんて

初めてみたアル♪

後世ではチャイ拳の使い手が

増えてくれたみたいで嬉しいアルヨ!」


「まだまだ未熟な修行の身にゃ。

精進するにゃ!」


「ははは♪」





「魔王強かったなあ……

総がかりでやっとでしたね」


「あひゃひゃ!リンチやんけ!

ちょっと可愛そうやったなぁ!?」


「破壊の悪魔ディアボロスは

ほんとに一発もらったら即死だからね〜

戦い方としては今ので正解だよ♪

一撃が命取りになる」


「はわわ〜!」


マリナはずっとひっくり返っています。


「まぁとりあえず魔王討伐完了できてよかった」


「そうですね〜♪」


「そうだね〜♪とりあえず憤怒は倒せたので

残りは手分けして討伐していこうか〜♪」


「……ん?」


「……」


「……残り?」


「ん?あれ?言わなかったっけ?」


「え?」


「七大罪と呼ばれるこの世界の七つの大罪を

模した悪魔の総称を【魔王】と呼ぶんだ」


「な、七つの大罪?」


「知らないかい?

傲慢・強欲・嫉妬・憤怒・色欲・暴食・怠惰」


「えっと、今のが……憤怒?」


「そう♪憤怒のディアボロス♪」


「ということは?」


「あと、悪魔六匹だね〜」


「はぁあぁ!?魔王七匹いるの〜!!??」


「あれ?ごめん言い漏れてたっけ〜?ふふふ」





おとぎの国の冒険は


なんと!


七匹の魔王退治……!!




あと六匹〜!!??


はわわ〜!?







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