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67話 別の事件


「ナギ様。お目覚めですか?」


「……うん。どうやら世界樹が消えたことによる

弊害は別の所へ出たみたいだ……」


「何があったのですか?」


「ドミニオン、妖精の国に封印している

【魔王】が復活する……」


「まさか!なぜ!?」


「妖精の国は天国とも地獄とも違う

完全な別の異世界の空間……

誰も倒せなかった魔王を閉じ込めるには

ここが1番だったんだ。

けど、世界樹のマナの供給が不安定になり

妖精の国自体に不具合が起きている。

このままだと魔王を抑えきれない……」


「ま、魔王……!

100年前にこの世界を

恐怖のどん底に落とし込んだと言われる

この世界の悪の象徴……!」


「妖精の国への門を開くよ……!」


「ナギ様!しかし……!

門を開いただけでは生きている者は

妖精の国へ行けません!」


「ふふふ。わかっているさ。

ツムギちゃんは本当に奇跡の人だよ。

生きたまま妖精の国へ行ける唯一の方法を

彼女はすでに手にしている……」


「な、なんと!?

ツムギ様……

あのお方は一体……!?」


「ふふふ。

私も興味が尽きないよ……

まさに奇跡の人さ

ツムギちゃん……」







要塞の入口では

マリナやウララちゃんの作ったご飯で

宴が始まっていた。


「天使様さぁ遠慮なさらずに一緒に食べるとよ!」


「え、ええ〜!?」


「アオォォーン♪」


「まだ要塞の修理ががが……」


「わーはっはっは♪

そんなもんあとあと!

メシを食ってからさ♪」


ハクの進化を祝って

みんなで楽しくご飯。


やんややんや。


「カエデに続いてハクまで化け物みたいに

強くなったにゃ……」


「ヒスイ、ハク、カエデはうちの中でも

もはや手がつけられんレベルに進化したな……

そういえば、もう1人の最強はどうした?」


「ナギちゃんならまた寝てますね?」


「ん、いや、起きてるわよ?

ちょうど今こっちへ来る」


「はわわ〜?リッカちゃんの

キラービー軍隊は本当に

全員のこと観とるんね?

監視は怖いっちゃ……」


「悪いことしてるの見つけたらお仕置よ!?」


「それウララのセリフですぅぅ☆にぱー♪」


「アハハ♪」


楽しくご飯タイムのところへ

ナギが合流してくる。


「姫……ちょっと困ったことになりました……」


「あらあら〜まぁまぁ〜♪ナギちゃんそれが

大丈夫でしたのよ〜♪高天原が堕ちたのは

世界樹が消えたせいではなかったのですわ〜♪」


「……ええ。それはわかってます」


「ええ〜!?わかってたのですか〜!?

それなら早く教えて欲しかったですわ〜

ナギちゃん意地悪です〜……」


「ふふふ。反応が面白くてついね……♪

いや、世界樹が消えたことで別で

問題が起きているんだよ」


「どうされたのですか?」


「先ほど話に出ていただろう?

妖精の国という異世界があるんだけど

そこに魔王が封じ込められているんだよ。

それが世界樹のマナの供給が不安定に

なったことで封印が解けそうになっている」


「あらあら〜!?」


「……魔王!?」


「妖精の国?」


「どこかで聞いたことがある気がするわん?」


「という訳でこの天空要塞はアマハラ本家に任せて

私たちは魔王を抑えに行きたいんだけど、

どうだい?姫は妖精の国へは行きたくないかい?」


「……妖精の国!

おとぎの国ですわ〜♪

行きたいです〜!」


「……だよね♪

じゃぁ次の行先はそこでいいかい?」


「もちろんですわ〜♪」


「よし、ちょっと魔王を再封印しに行こう。

あと、妖精の国の王にはぜひ、

姫には会っていって貰いたいからね」


「妖精の国の王様〜♪

どんな伝説のお方なのですか〜?」


「ふふふ。それは会ってのお楽しみということで」


「しかし、妖精の国へはどうやって行くんじゃ?」


「ふふふ。妖精の国は死後の世界だからね、

生きてる者は基本行けない。

けど、唯一行ける方法があるんだよ」


「ほう!?それは?」


「秘宝【妖精の涙】を使うのさ♪」


「どこかで聞いたことあるような……?」


「その秘宝があれば生きたまま妖精の国へ行ける。

そして、なんと幸運なことに姫。

君は妖精の涙を持っているだろう?」


「……え?」


「……ん?」


「妖精の涙ってなんでしたっけ?」


「確かに聞いたことある気が……」


「にゃ!?まさか!?」


「おいおい、忘れたのかい?

マオマオちゃん。君の故郷

チャイ国の秘宝じゃないか?

姫が持っていることは知っているんだよ?」


「あ……あああ!?」


「そうか!あの時の!」


「そうです!たしかに

妖精の国へ行く秘宝って言ってました!」


「あの酔っ払って地面にぶちまけて

こぼしてなくしたやつ!!」


「そうそう。姫。

そのこぼしてなくし……


た……?


……は?


なくした〜!!??

ええええ!!!??」


「全員酔っ払ってて記憶にないわんっ!」


「にゃはは♪」


「チャイ国の秘宝をなくした〜!?


うそおおぉ!?」


何やら何でも知ってそうな

ナギちゃんですが

どうやら

所々で

予想外のことが起きているようですね……♪




「えっと、ナギちゃん、ごめんなさいですわ……

他に妖精の国へ行く何か方法は……?」





「他に方法ないですよ!!」




えええ〜!!??




最強の精霊様も


ツムギの動きだけは


予測不可能のようです……





さてさて


おとぎの国と呼ばれる妖精の国行きは


断念となるのでしょうか……!?










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