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66話 三種の神器


事の始まりは


イザナミ家の家宝

天叢雲《アメノムラクモ》の紛失事件。


ヤマト国において

ヤマト家、アマハラ家、イザナミ家の三家には

それぞれ三種の神器と呼ばれる家宝がありました。


ヤマト家には八咫《ヤタ》の鏡《カガミ》。

イザナミ家には天叢雲《アメノムラクモ》。

アマハラ家には八尺瓊勾玉《ヤサカニノマガタマ》。


この神器は手にすれば

神の力を得るとも言われるほどの神秘なる秘宝。


この三種の神器を三家がそれぞれ納めることにより

ヤマト国はバランスを保たれており

神の国として成り立っておりました。


しかし、

イザナミ家の家宝、天叢雲が消える事件が発生。


イザナミ家はアマハラ家の仕業だとして猛抗議。

身に覚えのないアマハラ家は一切応じず抵抗。


いつ戦争になってもおかしくないところを

なんとかヤマト家が間に入り

仲介をしている状態でした。


天叢雲は冥界の神である伊邪那美と

繋がることの出来る神器。


八咫の鏡は妖精の国をこの現世に

写し出すと言われる神器。


八尺瓊勾玉は天界への入口である

天空要塞高天原を浮遊させ維持するための神器。


それぞれに役割があるのです。


そして


ついに


アマハラ家の家宝である


八尺瓊勾玉までもが


アマハラ家から消えるという


大事件が起きてしまったのです。


イザナミ家とアマハラ家の戦争は


もう止めることの出来ない


悪夢へとなってしまったのでございます――









⋆┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈⋆








こちらは浮遊力を失い墜落した高天原……。


「ムギ様自身が進化されていたとは……」


「そういえばアマゾネスの王子が我が主様のことを

天女様とお呼びになっておられましたね……」


「あらあら〜♪」


「人間の中にも稀に【鑑定】スキルを持つ者が居ます。

恐らくその者はスキルを持っていたのでしょう」


「なるほどでございます……

人を見る目だけは確かなのだ等と

言っておられましたね……クスクス」


「わたくし、天女でしたの〜?

ど、どうしましょう〜?」


「ツムギ様は別にどうするも何も……

アマハラの指導者として民を導けば

良いだけかと思われます……」


「あらあら〜?可愛い従者たちと

過ごせればそれで良いのですが〜……」


「ええ。それで良いと思いますよツムギ様」


「うふふ〜♪」


「そうですか……

ではツムギ様のこのお力により

世界樹が擬人化して消え、

カエデ様がその進化した者として

ここに顕現されているということなのですね……」


「あ、あ!えと〜!

そ、それは、そうなのですが……

これにはあの〜訳がありまして……」


やばい……バレた!?


「……?ああ、ツムギ様?

世界樹が消えたことと、

この高天原が墜落したこととは

関係がありませんので

お気になさらないでくださいませ?」


「……!」


「ええ〜関係ありませんの〜!!?」


「はい。もちろんマナの力は使っていますが

世界樹自体がこの世から無くなったわけでは

ありませんので直接の関係ではありません」


「はぁぁ……!

良かったですわ〜

わたくし、てっきり世界樹を

カエデにしてしまったせいでこの高天原が

堕ちてしまったものだとばかり……」


「ふふ。お気遣いありがとうございます。

しかし、この事態はもしかすると、

かなり良くない事が

起きているのかもしれません……」


「……え?」


「この天空要塞高天原を浮かせている

根源であるアマハラ家の秘宝【八尺瓊勾玉】に

何かあったのかもしれないのです……」


「まぁ!我が家の家宝に……!?」


「はい。さすがにまさかとは思いますが……

他に理由らしきものが考えられず……」


「アマハラに何かあったのかもしれませんね……」


アヤメも不安そう……


「そうですわね、アヤぽん……

近いうちに一度ヤマトへ戻ることを検討しましょう〜」


話が一区切りしたので

ツムギたちはみんなの様子を見て回ってみることに。


「あ、そうですわドミニオン様。

わたくしのせいではなかったので

セイメイお兄様にはそちらで

連絡しておいてくださいませ〜♪」


「……え?あ、は、はい。かしこまりました」


ツムギ〜!

自分のせいではないとわかった瞬間

はっきり言い過ぎですよ〜!





ノゾミたちと合流。


「わーはっはっは♪

ボクにかかればこのくらいの修理は

朝飯前だよ〜どんなもんだい♪」


「お疲れ様ですぅぅ☆」


「じゃぁ朝飯にするっちゃんね〜♪」


「やったぁぁ!」


「マイマスター。ヒナ大活躍シマシタ」


「ヒナちゃんご苦労さまですわ〜♪」


「刀を工具扱いしやがって!

覚えとけよメイアン〜!」


「うひひ……」

「うひゃひゃ」


クスクス……♪

みんな仲良くていいですね♪



そこへ


表で稽古?をしていたマオマオがくる


「大変にゃぁあ!」


「どうしましたの?」


「ハクが!とんでもないことになってるにゃ!」


何事かと表へ出てみると……


カエデのマナ覚醒により

みんなの能力があがってはいたのですが

どうやらハクがまたかなりレベルアップした様子。


「ヒスイ!行くわんっ」


「来い!ハク!」


「【縮地法】わんっ!」


ドン!バリバリバリ……!!


一瞬でヒスイの目の前にワープしたハク!


「……え!あのスキルは!」


雷獣としてさらにカエデのマナのバフを得たハクは

その身体で受けた雷を取り込んだだけでなく

八雷神のスキルまで体得してしまったのです!


「【索敵】わんっ!」


地面に微量の雷を流し込み

よく効く鼻だけでは収まらず

敵を感知する能力をも使いこなす。


「【重力波】わんっ!」


ヒスイを襲う強烈な重力!

ヒスイですら動きを封じられる……!


「こ、これは……むん!ドラゴニックアロー!」


ヒスイの腕から飛び出す矢。


ドドド!


「【漆黒】わんっ!」


ハクは影の中へ消えてしまう……!


「おいおい、まさか!?

八雷神のスキルを網羅しているのか!?」


「アオォォーン♪」


ハクは完全に八雷神のスキルを会得。


【雷獣神】として

進化したのであります……!



「ハク〜♪すごいですわ〜♪」


カエデのマナ覚醒により


みんなの能力は更なる高みへ!



こうして


ツムギ一行はもはや、


手が付けられない高みへと


誘われていくのでございます――









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