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65話 進化の可能性


天空要塞高天原では

復旧作業が続いております。


ノゾミ、メイアンのドワーフコンビが

中心となり要塞の修理。

リッカのキラービー軍隊で手数の雑用。

チドリとヒナは工具に変形しています。


アヤメは鬼の者なので

天使様たちに最初めちゃめちゃ

警戒されていました……。


ナギはまた喋りすぎて疲れたと言いご就寝。

ボタンもやることがないと言い

この二人はすぐにおやすみモード。


マリナとウララちゃんの

ズッコケコンビは食事等の雑用を

担当してくれています。

いい娘たちダナー♪


ヒスイとマオマオ、ハクの武闘派組は

カエデのマナ覚醒バフにより

能力があがっているなどと言い

表へ出て何やら稽古を始めているようです。


ツムギとカエデ、アヤメはドミニオンとお喋り。


「お恥ずかしながら、わたくし

セイメイお兄様に任せっぱなしでして

高天原のことをよく理解できておりませんの……

ドミニオン様、無知なわたくしに

高天原のこと教えてくださいませんでしょうか?」


「はい、何でもお伝えしましょう……!」


「わたしも長年アマハラ家に仕えています。

ナデシコ様がこの高天原を管轄していたので

お話は聞いてはいますが詳しくはなんとも……」


アヤメもちゃんと把握は出来ていない様子です。


「そうですね、同じアマハラ家といえど

担当しているお方以外は

基本的に高天原には出入りしませんので

知らないのは仕方ないかと思います……」


今では出入りするのはセイメイのみとのこと。


「何かあればアマハラ家へ連絡する形ですので

普段常駐しているのは私たち天使のみです。

今も死者の魂がここへずっと流れてきております。

外敵から守るために基本空高く飛んでいましたが

とりあえずこの迷いの森の結界内ならば

外敵に襲われることはないので安心かと……」


「なるほどです〜……死者の魂は

わたくし達には見えないのですね……」


「ええ、それを見るのが私たち天使の仕事です。

基本的にこの世界で死んだものは天国か地獄か

どちらかへ死んだ時点で魂となり向かいます。

こちらに飛んできた魂を私たちが鑑定をして

このまま天国へ行かせて良いか判断しているのです」


「死んだ時点でもうどちらかへ向かうのですね?」


「そうです。

私たちは問題がないか確認しているだけです。

稀に例外パターンがあるので

それを見逃さないようにするのが主な仕事です」


「例外パターンとは?」


「天国へ行くのに相応しくない悪い事をした者も

たまに紛れています。

それともうひとつ、逆に生前に

類まれなる功績を残した者というのがいまして、

それを見つけることの方が多いですね」


「功績を残した者は天国ではありませんの?」


「ええ。天国と地獄以外にもうひとつ、

功績を残したものだけが行ける別世界があります。

聞いたことはありませんか?

【妖精の国】と呼ばれております」


「妖精の国!聞いたことありますわ〜」


「ええ。妖精の国へ行く者は例えばですね、

童話やお伽噺などで活躍された

過去の偉人などを思い浮かべてもらえると

わかりやすいかと思います」


「あらあら〜それは素晴らしいですわ〜♪」


「例えばランプの魔人なんてお話がありますよね?

そのランプの魔人は今妖精の国におります」


「まぁまぁ〜♪そうなんですね!」


「ええ。他にも過去に魔女と呼ばれた者。

聖女と呼ばれた者、仙人と呼ばれた者など

人を超えた存在へと成った者が

行き着く場所と思って頂けたら良いかと……」


「まぁまぁ〜♪

そんなところが存在するのですね〜♪」


「まぁ厳密に言いますとこの世ではない

死後の世界ですから生きている者が

行くことは基本ありませんので……」


「あ、そうですね……そうですわよね〜」


「妖精の国は我々の中では【異世界】という

呼び方をしていますね」


「異世界〜♪ロマンですわ〜♪」


「ちなみにですが、

冥界を担当しているのがイザナミ家。

こちら天界を担当しているのがアマハラ家。

そして妖精の国を担当しているのが

ヤマト家でございます」


「あ、ヤマト天皇家が担当しているのですね!?」


「はい。厳密に言うと天御教《あまみきょう》の教主です。

ヤマト本家も天御教も実際は

妖精の国へ行くことはできませんが

管轄としてはヤマト家が担当でございます」


「なるほどですわ〜

つまり生前に良い行いをして

妖精の国へ行くことがきっと

人として志す世界なのですね〜♪」


「はい♪そうですね♪

ツムギ様はすでに【天女】へと成られていますので

きっと妖精の国へ誘われることでしょう……」


「……ん?天女?」


「……?」


「はい。ツムギ様はすでに

人を超えた【天女】へ成られていますよ?」


「……えええ〜!?なんですのそれは!?」


「……え!ムギ様が天女!?」


「我が主様なら天女も当然でございます……ポッ」


「はい、私たち天使は

【鑑定】ができますので……」


「なんですの!?その天女って?」


「えとですね、ツムギ様。

あなた様のスキル【授名】は

名付けたモノに対して

【進化の可能性】を付与するスキルでございます」


ガタガタ……!


「進化の可能性……!」


「はい。進化するしないは個人差はあります。

そもそもの【授名】スキルは

せいぜい名付けた者に懐かれる程度のモノです。

恐らくそう思っておられて、

そう教えられたのだと思います」


「え、ええ。そうですわ……」


「しかし、あなた様は恐らく自らを

名付けをして【授名】されて、

その結果【天女】へと進化しておられます。

旅に出てからでしょうか?

何か心当たりはございませんか?」


「自らを授名……!?」


「……あ!まさか!」





――そう、


ツムギが、この旅において


突然授名スキルの力が増して


ハクやアヤメを


進化させたのは


なによりもまず


自分自身に


授名を行い、


自分自身が


【天女】へと進化し、


授名スキルの力が増したことが


全ての原因であり


始まりだったのでございます――








そういえば……


旅に出てすぐ……


わたくし


確かに


言いましたわ……





わたくしのことは


――【ムギ】――と呼んでくださいと……









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