↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

PR
63/65

63話 苗木


こちらダークエルフの集落――


ツムギから授名され、さらに、

カエデからマナの力を与えられたクロちゃんは

ダークエルフからハイエルフという

上位種族に進化を遂げました。


「森羅万象姫様。世界樹様。

新たな恵みをいただき感謝いたします」


すっかり喋れるようになったクロちゃん。

ダークエルフ達をまとめる役を買って出てくれました。

「ギャギャ♪」

「ギャギャ♪」


世界樹が擬人化した姿に

さすがのダークエルフたちも全員

神様の如くカエデを崇めています。


「これ以上エルフと無駄な争いをするのは

おやめなさい……。

次にまたエルフとダークエルフで

争い事を起こせば今度こそ本当に

マナの恵みを取り上げます。

わかりましたね……?

そのかわり

このわたしの身体の一部を授けますので

そなたたちで育てるのですよ……」


カエデは自分の身体の一部を苗木にして

ダークエルフ達に渡しました。


「世界樹様!ありがとうございます!

この私クロが必ずやこの苗木を立派な

世界樹へと育ててみせましょう……!」


世界樹自身からのお叱りのお言葉と

苗木という恵みを与えられ

大人しく言うことを聞くようになった

ダークエルフたち。


ハイエルフへと進化したクロちゃんは

きっとエルフとダークエルフをまとめて

平和な新しい迷いの森を創ってくれることでしょう。



エルフの方にも同じく

カエデは苗木を差し出します。


「ダークエルフの方はクロちゃんが

まとめてくれるでしょう……

あとはエルフの長もダークエルフたちと

共に手を取り合い

この森を新しい平和な森へするように

精進するのでございます……」


「世界樹様!感謝いたしますぞ!」


「良いですか?

長年奪い合ってきたようですが

あなたたちが本当に欲していたのは

【世界樹】などではなく、

【平和な森】です。

よって、わたしは一度この地を離れますが

その苗木をしっかり育てれば

また新たな世界樹となり

マナを生み出すようになります。

わたしの子です。

任せましたよ……」


「はい!世界樹様……

まさに仰る通りですぞ!

返す言葉もございません……

ありがたや……ありがたや……!」






うまくエルフたちに

今後の迷いの森の方向を示してくれた

カエデに感謝ですね。





「何とかキレイにまとまったわね!

良かった良かった!」


「カエデのおかげですわ〜♪」


「お役に立てて光栄でございます……ポッ」


「しかし、カエデお前、なんちゅう

魔力しとるんじゃ……世界樹は伊達じゃないのう」


「ふふふ。今ならヒスイ様ともいい勝負が

出来るかもしれないのでございます……」


「カエデさんすごいですぅぅ☆」


「アオォォーン♪」


「カエデはにゃーたちのママにゃ!」


「生命の、マナの源でありんす」


「わーはっはっは♪

ほんとにボクたち精霊も

マナにより構築されている存在。

まさにママと呼ぶに相応しいよ♪」


「うひひ……ツムギとカエデに甘えるわ……」


「えー!わたくしもカエデに甘えたいですわ〜♪」


カエデにくっついているツムギ。


「我が主様はこのわたしがお守りします……デヘ」


「世界樹をデレデレにさせるムギ様こそ至高の主」


「アハハ♪」


やっと起きて合流してきたナギちゃん。


「しかし、ナギは凄いね?

こうなることをわかっていて

ムギちゃんを森へ迎え入れたわけだもんね?」


「……そ、そうだね……

わ、わかっていたとも……

もちろん……」


なんだか少し挙動の怪しいナギちゃんですが

ツッコまないようにしておきましょう……。


「ふふふ……では改めて

姫のお供として同行させてもらうよ。

よろしくねみんな」


「ナギちゃん歓迎しますわ〜♪」


無事に迷いの森の抗争を解決し、

新しく最強の精霊ことナギを仲間に迎え入れた

ツムギ達の冒険は

また改めて再開となるのでございます。







――ここは迷いの森



エルフやダークエルフが住むと言われる


精霊とエルフの森。


この森には


世界樹の苗木と呼ばれる

今はまだ

小さな二つの木が存在し

その小さな木からは想像もできない

大きなマナの恵みを森中に送り込んでいます。


人間が決して立ち入ることのないこの森は

エルフやダークエルフたちと

精霊が仲良く幸せに暮らす

とても素敵な森なのです。




そんな素敵な森にて


エルフたちに育てられ


後にとある冒険者となる者が現れるのですが


そう、


それは


また


――別のお伽噺なのでございます――










……あら?


今回はまだ


続きがあるようでございます……











ゴゴゴゴゴゴ……


「ねぇ?なんの音?」


「空から何か音が聞こえる?」


空を見あげたツムギ一行は


世界樹が消えて霧が晴れた空の上から

何かが降ってくるのを見ました。


「何か降ってくる!!」


ゴゴゴゴゴゴ……!!


ズドドドド……ン!!


空から降ってきたその大きな塊は

迷いの森の果てに落ちました。


「なんだあれ!?」



「まさか!

あれは世界樹の頂上にあった

天界への入口と言われる……

天空要塞!!」


「ええ!?」


「まさか!世界樹が消えたから落ちてきた!?」


「ほえー!」


世界樹を消してしまったため

世界樹の上に浮かんでいた

天空要塞がまさかの落下!?


「ど、どうする!?」


「こ、これは……」


「……う〜ん、わたくしもしかして、また……」


気まずそうなツムギ……


「ちょ〜っと、

やらかしてしまいましたでしょうか〜……!?」


「やっぱりやらかしてた〜!!」


「天空要塞……まさか!?」


「わん?」


「ムギ様!あの天空要塞間違いありません!」


「どうしましたのアヤぽん?」


「ムギ様!あの天空要塞こそ!

アマハラ家の担当する天界への入口の要塞!

天空要塞【高天原《タカアマハラ》】です!」


「えええ〜!?あれが〜!!?」






そう、


ヤマト国が


神の国と呼ばれる大きな理由。


黄泉の国の入口を担当するイザナミ家。

天界への入口を担当するアマハラ家。


この二大名家が

天国と地獄の門番を担当していることこそが


なによりも


ヤマト国を


神の国と呼ぶ





最大の理由なのでございます……!









読んでいただきありがとうございます!


もし少しでも面白いな、

続きが気になるなと

思っていただけましたら

下の評価

☆☆☆☆☆

ブックマーク感想など

よろしくお願いします!


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。