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56話 水の精霊


――ドドドドドド……!


海底神殿の中でも大きな地鳴りが響く……


人魚たちがふと上を見上げる……


「これ、もしかして上で暴れているのは

精霊様たちのお連れ様ではありませんか?」


「……え?」


リッカがすぐに確認をする。


「ヒスイやマオマオたちが暴れ回ってるわよ!?」


「あらあら〜うちの子達ったらもう〜♪」


「なんで嬉しそうなの!?」


「何者ですか!?これは恐らく

水龍リヴァイアサンと戦っていますよ!?」


「えええ〜!!?」


「どゆこと!?」


「リヴァイアサンとはこの海で起こる

災害そのものです……!

天災に勝負を挑むなんて……!?」


「大嵐の原因てことかい?」


「あぁ〜これがリヴァイアサン……」


「マリナちゃん?わかるの?」


「……うん。この海自体に意識があると……

その暴れてる人たちはお友達っちゃんね?」


「わたくしの従者たちですわ〜」


「やってみるばってん、上手くいくかはわからんけど」


そう言うとマリナは何やら口をパクパクしだした。


すると神殿内に小さなタツノオトシゴが入ってきた。


「……」


「こんにちは!リヴァイちゃん。

ウチはマリナたい!ちょっとその人間たちは

ウチの友達っちゃんね〜悪いことせんから

やめてあげてほしいとよ〜」


「……」


タツノオトシゴは交渉するまでもなく

マリナの言葉に頷くと

あっさりと引き下がってくれた。



すると


海上では突然大嵐がなくなり

大渦に飲まれていた船が

海上にぷかんと浮かびあがりました。


「おさまった……?」


「船も沈まずあがってきたな……」


「船に降りよう〜」


船に降り立った飛竜二匹とアヤメたち。


「リッカ?海底で何かしたでありんす?」


キラービーたちは群れて大きな丸のマークを作る。


「なんとかなったみたいにゃ……」


「大嵐はもうこりごりだわん……」


疲れ果てたみんなは船の上で

全員大の字で寝転がってしまいました……


「魔力もう、からっぽでございます〜……」


「ぎゃはは。さすがに疲れたわい……」





みんなお疲れ様です……♪









海底神殿では――




「相当強い人間がたくさん乗った船が

海底神殿に近づいてきてたけん

追い払おうとしてたと……」


「あたしらのことじゃん?」


「わたくしの従者が相当強くてすいません〜♪」


「なんだ、じゃぁ海底神殿を護っていたんだ?」


「水龍リヴァイアサンが海底神殿を?」


人魚たちも不思議そう。


「海底神殿も人魚たちも俺が護るって言うとるよ?」


「あらまぁ?」


「マリナ様にお願いするまでもなく

元々護ってくれる守護者がいたのですね……」


「ウチからもお願いしとくよ。なんかウチのこと

主様って呼んでくるけん多分聞いてくれる……」


「なんと!水龍リヴァイアサンを配下に……!!」


「わーはっはっは♪まさか水の精霊は

水龍リヴァイアサンを使役するのかい?

すごいね!」


「ウチも驚いてるっちゃ……」


「むにゃむにゃ……うひひ……寝ちゃってた……」


アンが起き出しました。


メイアンはのんびり交互に寝る習慣があるみたい……


「アンが目を覚ましたので

また何かに巻き込まれる前に

行った方が良さそうね!」


「うひひ……」

「うひゃひゃ。良いこともあったでしょ?」


「クスクス」

「まぁね♪」






「ではではまたゴレダムに乗って

海上へ戻りましょう〜♪」


「ムギ様と、仰いましたね。

どうもありがとうございました。

精霊様と共にこの神殿に

奇跡を起こしていただき感謝です……」


「うふふ〜♪わたくし、

ちょっと空気貰いに来ただけですわ〜♪」


「ムギ様……!

リヴァイちゃんが人魚と神殿は俺に任せて

ムギ様と共に行けって……!」


「はい〜♪もちろんですよ♪

マリナはわたくしに着いてきてくださいませ〜♪」


「ムギちゃんはボクの主様だよ♪」


「うひひ……マリナもおいで……」


「海じゃ大活躍間違いなしね!歓迎するわよ!」


「みなさん……ウチ、マリナです!

改めて、よろしくお願いします……!」


「カシャカシャ!マスター気化爆弾撃テマス」


「はわわ〜!?小さいロボもいる〜!?」


「アハハ」


「ヒナぽん、びっくりさせちゃダメですわよ〜」


「気化爆弾出番無シデスカ残念」


ヒナは活躍の場がなかったのが

寂しかったみたいです……





こうして

ツムギ一行に新しく


人魚の水の精霊【マリナ】が


仲間となったのでした……!








さてさて


ここはウララちゃんが避難した港町。


そこはナーロッパ諸国の端っこの小さな港町。


ナーロッパ諸国を舞台に描かれた

絵本【魔法少女トゥインクルウララ】。


当然ナーロッパでの

彼女の知名度と認知度は凄まじく……


「向こうにいたぞ!

あの絵本の主人公……!」


「ウララちゃんの変身前の姿にそっくりだ!

間違いないっ!」


「ウララちゃん〜変身して〜♪」


「トゥインクルトゥインクルウララララ〜♪」


「ウララちゃぁぁぁん♡」


「ウララちゃんは実在したのだぁぁ!」


「……うおおお!」



そこでは


絵本のファンの街の人たちから

追いかけ回されている

絵本の大人気魔法少女ウララちゃんの姿が

あったそうです……




「……え〜ん!みんな早く迎えに来て〜☆」


「ぷる〜☆」


「た〜す〜け〜て〜☆」








ウララちゃんも、お疲れ様!


ファンの人に捕まらないでね♪











読んでいただきありがとうございます!


もし少しでも面白いな、

続きが気になるなと

思っていただけましたら

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