31話 アマゾネス部族
アマゾネスの部族の村へやって来たツムギ一行。
「バサラ王子!ご無事でしたか!」
王宮からこの村へ向かっていたところ
突然魔物の大群に襲われ
それをツムギ一行に助けられた
アマゾネスの王子バサラ。
魔物たちに護衛もやられてしまい、
窮地だったところを
颯爽と現れ救ってくれたツムギが
天女様に見えたそうで……
「あらあら〜♪
わたくし、ただの旅の者でございます
身分違いでございますよ〜王子〜」
「余は人を見る目だけは長けておるのだ!
間違いなくあなたは天女様!
後光が差している!!
ぜひ我が妻に迎えたい!」
「熱烈ラブコール受けてるわね」
「みんな主様のことが大好きわんっ」
「奇跡の【人たらし】でございます……ポッ」
「お、お、王子様と!?けけけ、結婚〜☆?」
ひっくり返り足がピーンとなってるウララちゃん。
とりあえず村では
王子の口利きもあり、
食事を振舞ってもらえた。
「わたくし達、仲間とはぐれていまして……」
「なんと!?ドラゴン退治!?」
正直に冒険者達で討伐に来たことを伝えると……
「このジャングルの中で龍神様の元へ辿り着くのは
案内人無しではほぼ不可能ですよ?」
「あらあら〜」
「私たち冒険者にも案内役がいたのです。
こちらのアマゾネス出身のお方で
世界一の冒険者と呼ばれている
スイ様でございます」
「……スイだと?知らないな?」
「あらあら〜?世界中を20年以上
冒険者として旅をしてらしたので
もうあまり関わりがないのかしら〜?」
「たしかにナーロッパというところから
冒険者というのはよくこのジャングルには来る。
しかし、龍神様にお会い出来ることなどほぼなく、
眷属に返り討ちにされておめおめと
逃げ帰っているのが常である。」
「あらあら〜?それではドラゴンには
会えないのかしら〜?」
「天女ムギよ。そんなお主に良い話があるぞ?」
「やだぁ王子様、天女ではありませんことよ?」
「余と婚姻を結べばそれは必然的に
龍神様の加護を貰いに峡谷に行くことになる」
「まぁ♪案内をしていただけると?」
「そういうことだ。どうだ?良い話だろう?
これで余と結婚してくれるな?」
「わかりました〜♪
ドラゴンにお会い出来るなら
結婚いたします〜♪」
「ムギ!あんたバカァ!?」
目をひん剥くリッカ。
「けけけ結婚しちゃったぁぁぁあ☆」
足ピーンウララ。
「アオォォーン!」
何故か喜ぶハク。
「メデタイメデタイオメデトウ」
カシャカシャカシャ♪
「婚姻の儀は盛大に行いましょう……うるうる」
涙ぐむカエデ。
「ダメだわ!?このメンツ!
ムギの暴走を止めれる役がいないわ!」
「あらあら〜♪リッカちゃん〜?
だってドラゴンに会いできるのですよ〜?」
「ノリでさらっと結婚すな!!」
「アマゾネスの王族の結婚とは
すなわち龍神様の加護を受けること。
余はすでに龍神様から加護を受けておる。」
「加護とはなんでしょうか〜?」
「龍神様の峡谷へ赴き祈りを捧げ帰ってくること。
すれば、龍神様の子として認められ道は開かれる。
そう言い伝えられている」
「とりあえず行ってドラゴンと
お友達になればいいのですね〜?」
「さすが天女ムギだ。話が早い。
要はこの国の王族とは龍神様の子の末裔であり
龍神様の家族がこの国で王族をしている」
「まぁ〜♪ではドラゴンとも結婚するのですね〜♪」
「少し違うが、まぁその解釈でも構わぬ」
「ではドラゴンと結婚しに行きましょう〜♪」
「ダメだわ……もうこの人……止まらないわ」
「アヤ様たちのことは探さないのですか?」
「スイ様も一緒にいるなら大丈夫でしょう?」
「でもみんなでドラゴン倒すわん?」
「そもそもドラゴン退治は
ウララちゃんの悲願だものね」
「い、いや、
ドラゴンとムギっちが家族になるのなら
もう退治なんて言えないですぅぅ☆」
村の村長さんがドラゴンのいる峡谷へ
案内をしてくれるそう。
一晩休んで翌朝向かうことに。
ドラゴンに会うためには手段など選びません。
お忘れでしたか?
ツムギとはそういう人でございます……
翌日
ドラゴンの峡谷入口――
「な、なんの真似だ……?」
「ぎゃはは。お前ら勘がいいからのう?
ちょっと大人しくしといて貰おうか……」
「どういうことアル……
なぜこんなことを……
にゃーたちを
騙したのにゃ!?
……スイ!!」
そこには
無惨にも力尽き、
倒れているドラゴン退治ツアー軍団。
「これは困ったねぇ?
姫さんもいないのに……」
「あひゃひゃ!ちょうどええやないかぁ!?
最強冒険者とやら、切り刻んでやろうぜぇ!?」
「くそ!?この峡谷の奥に
ドラゴンがいるのだろう!?
なぜその手前で我々にこんなことを!?」
峡谷にたどり着いた時点で
突然ツアー軍団を襲ったスイ。
「ぎゃはは。全て妾がきめること。
お前らは何も知る必要はない……」
まさかのスイの裏切り……!!
どうする!?
どうなる!?
ツムギ結婚してる場合じゃないですよ〜!!




