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22話 装備調達


フロンティア合衆国にて

アヤメとハクの療養が終わった

ツムギ一行は街で武器装備の調達へ。


マオマオに手甲。

カエデへ杖。

お気に入りが見つかったようで

2人は新しい武器に喜んでいた。


「チャイ拳ぐーとちょきがかなり強くなるにゃ♪」


「きちんと魔力が増幅される杖です

こんないい物を買い与えて

くださるなんて……ポッ」


リッカやボタン、ハクには

服にエンチャントが付与された

防御力アップの装備。


さてさて、そして

今回のメインとなるツムギへの武器はまさに

フロンティア合衆国を象徴する武器を。


「この銃は弾を込めるのではなく、

魔法を込めてつかう魔導銃と呼ぶものです」


「あらあら〜かっこいい〜〜!?」


魔力も武術も剣技もさっぱりのツムギが

使うことになる銃はカエデが魔力を注ぎ込み

いつでも撃てるようにと装填済み。

臨時の時はツムギの胸元にいつもいるリッカも

魔力を銃に装填することが出来る。

カエデの魔力の方がもちろん高いので

基本はカエデが1日1回

銃に魔力を装填するという日課ができた。


「これでわたくしもいつでも

魔法が撃てるのですわね〜♪」


「すごいですねこの国のモノ造りは……

ヤマトはあきらかにおくれていますね

うちの火縄銃とはレベルが違います……」


「弾が魔法だなんて〜♪

ばきゅうん♪ばきゅうん♪うふふ〜♪」


喜び走り回るツムギ。


「あのイザナミとかいう襲撃犯、

フロンティア合衆国に入国したのは確認してるわ。

あたしたちの足取りまでは

おそらく追えていないから大丈夫だろうけど、

またいつ襲ってくるかわかったもんじゃないわよ」


「リッカちゃんいつも見張り役ありがとうね〜♪」


「同じ国内に居てくれましたら

あちきの夢喰いで多少洗脳ができますから

奴らにはあさっての方向に向かうように

夢を見させているでありんす」


「ボタンすごいですわ〜♪」


「夢を見せることは出来ますけど、奴らが

どこにおるかまではわかりゃしません。

そういうのは他の皆さんに任せるでありんす」


「それでも万が一の時は

その魔導銃をお使いくださいムギ様」


「あまり人様を傷つけるのはほんとは

気が進まないのですけどね〜……」


「ムギ様にはなるべく撃たなくて

済むようにはしてもらいたいところですが、

護身用にきちんと練習しておいてください」


「火縄銃なら昔さわったことはありますのよ〜」


ツムギは火縄銃の扱いがあまりに下手すぎて

練習で天井に穴を開けまくっていたので

アマハラ家から使用禁止にされている……。


今回も銃の練習場で

試し撃ちをしてみるがあきらかに、

あさっての方向に魔法の弾は飛んでゆく。


「下手すぎ!」


リッカが呆れてツムギを見ている。


「あらあら〜難しいですわ〜

ヒナちゃんをうまく扱いたいですわね〜?」


「ヒナちゃんて誰よムギ」


「火縄銃の【ヒナ】ちゃんですわ〜♪」


「いや魔導銃だっつってんでしょ!?」


「ついに、武器にまで名前をつけ出したのね……」


「うふふ〜♪可愛いでしょう?」


「まだまだ魔力を込めますので

主様、どうぞ銃の練習をお続けください」


「ありがとうカエデ〜♪」


魔導銃の練習にいそしむツムギ。


一方――


アヤメとハクは周辺見回りを兼ねて

お店をまわっていた。


「しばらく元気がないなハク」


「くぅぅん……アヤもでしょ」


「……。

先日の失態はもう少しで

取り返しのつかない事態になるところだった。

仲間が増えたことで結果として

ムギ様をお護りできたことはよかったが

私たちも落ち込んでばかりはいられない。

信頼を取り返すには結果を出すしかないのだ」


「ハクには何ができるわん?」


「それぞれができることをするだけだ。

わたしもハクも、みんなだってそれぞれ

完璧なものなどいない。みんなで助け合い、

足りないところは補い合うのだ。

お前にはよく効く鼻と

うちで1番の速度があるだろう」


「うん……がんばるわんっ」


「わたしもこの不老不死の肉体を手に入れたが

その分、防御に関して認識が甘くなっていた。

動けなくされてしまっては、

結局何も出来なかった。

遠距離への攻撃手段がないからな。

人間のときならもっと避けれていたはずだ。

何でも得手不得手というものがある」


「ハクも自分にできることを考えてみるわんっ」


「ああ。大丈夫だ。失敗は誰でもある。

不慮の事故も含めてな。しかし、そこで

ふてくされてしまっては何も進まない。

愛する我が主のためなら頑張れるだろう?ハク」


「わかったわんっ!」


アヤメとハクは

ツムギに仕えて飼われて

もう10年の付き合いになる。

ツムギが子供の頃から

ずっと一緒にいた仲でもあるのです。


「!?」


「アヤ?どうしたわん?」


何か気になるモノを見つけたアヤメ。


とある武器屋に入る。


剣や槍、斧などが並んでいる中に

ヤマト国の刀も見つける。


「これは……」


「わん?」


「間違いない。名工マサムネの刀……!

なぜこんな所にヤマト一番の刀鍛冶の一品が?」


「いらっしゃい〜

たしか旅の者が売っていったな?

そいつは手に負えない妖刀らしく

引き取ってくれと言われてね?」


「店主いくらだ?ぜひ売って欲しい」


「へぇ?呪われて死んだりしないでくれよ?

売るこっちも後味が悪いのはごめんなんだ」


「お心遣い感謝する。

だが心配は無用だ。

わたしは人より少し頑丈だからな?」


「そうか!毎度あり。武運を祈るよ」





再起をはかるハク。


ちっとも銃を的に当てられないツムギ。


妖刀を手に入れたアヤメ。


それぞれの成長を


このフロンティア合衆国にて促す……





そして


また


イザナミ家の刺客が


ツムギ達に近づくのでした……










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