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14話 外交問題


「悪の組織チャイーズマフィア壊滅!」


「謎の旅人がチャイーズマフィアを一網打尽!?」


「正体不明!謎は深まるばかり……」


「国宝妖精の涙は行方不明のままか」


「飼育施設からパンダが一頭脱走中!?」



翌日の新聞は大見出し。


国外にまでもこの情報は流れた様子。




ヤマト国イザナミ家でも――


「伏雷神様が音信不通です。

恐らくルーローたちと共に

王廷に捕まったと思われます……」


「謎の旅人だと!?まさか……」


「まさか、例のアマハラが絡んでいる……?」


「ち、仕方ない

……鳴雷神、すぐに支度をしろ」


「まさか!?ヨミ様自ら……?」


「鬼の相手は鬼がするのが筋ってものさ……」


イザナミ家暗殺部隊棟梁

黄泉醜女のヨミ。

そう、彼女は鬼女と呼ばれる

イザナミ家屈指の最強暗殺者。








⋆┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈⋆









「一体どうやって使うのかしら〜?」


何やら小さなケースに大事に入っている

噂の秘宝【妖精の涙】。


中は涙というだけあって、液体の様子。


「飲む……?」


「頭からかける?」


「……目にいれる?」


手に入れたもののどう扱っていいのかわからない。


「王廷にうちの子ら潜り込ませてるけどさ?

実際古い伝承でどう扱うかなんて

王廷の人間もわかってないみたいよ?」


「困りましたわね〜」


「何かわかればいいのですが……」


残念ながら手詰まり。




「さぁさぁ今夜は豪華ディナーでございます」


「うひょー!カエデのご飯〜♪」


あらゆる土魔法、火魔法、水魔法などを駆使し、

とても美味しいシチューをこしらえたカエデ。


「美味いな♪カエデはアマハラ家の料理人にも

引けを取らない素晴らしい腕前だよ」


「はふっ!はふっ!わんわん!」


「ぺろぺろ……美味いにゃー!」


「やるじゃないカエデ!

あたしの専属にしてあげてもいいんだからねっ!」


「有り難きお言葉感謝でございます」


「うふふ〜♪妖精の件はまた明日ゆっくり調べる

ことにしまして今日は呑んじゃいましょう〜♪」


「やったぁ♪」


酒盛りを始めたツムギ一行。


みんな楽しくお酒とディナーを楽しみ


今宵は深く眠りに落ちたようです……。







みんなが寝静まった頃――


ツムギたちの部屋に

何やらひとつ人影のようなものが……


「ふふふ……ツムギちゃん……お邪魔しますね」


「ふご?ふにゃ?」


夜は更けていきます……








翌朝





「ああああ〜!!!」


叫び声で起きたみんな。


「ほえ〜!?」


「何よヴァンパイア〜うるさいわね?」


「くぅぅ〜ん」


「にゃぁご……もう、呑めないアル……」


「よ、妖精の涙が……」


「え?」


「ケースが開いて……

中身が床に零れてしまっています!」


「えええ〜!!!」


無惨にも中身がぶちまけられてしまっている秘宝。


「なんで!嘘!?」


「くぅぅん」


床の絨毯がすっかり涙を吸い込んでしまっている。


「……」


「あらあら〜」


散々酔っ払っていた記憶はある。


犬と猫は走り回るし

蜂は空飛び回ってるし

鬼は酔っ払って説教始めてたし

神木は一番最初に酔いつぶれていた。


「ムギ様……申し訳ありません……」


「えへへ♪まぁ零しちゃったものは

しかたありませんね〜♪

みんな、ドンマイですわよ〜♪」


国の秘宝を零して無駄にしてしまうという

ポンコツぷりを発揮。


これ以降お酒を呑む時は誰か1人介抱役を

決めることになったそうです……





「ムギ様。これを……」


さらに、今日の新聞には


「チャイ国に対しインディ国が

宣戦布告!戦争へ一触即発!」


「え!戦争!?」


「そんな仲悪いんだ?」


「元々信仰している神の違いで

よく仲違いがあったようですが……

今回関係悪化の決め手となったのが……」


「外交の取引条件だったパンダ外交のトラブル。

インディ国に友好の証として贈る予定だった

パンダ外交を中止。チャイ国側はインディ国に

パンダを一頭盗まれたと主張。

お互いの意見はまっぷたつに割れ

インディ国がついに宣戦布告」


「……」


「……」


「にゃ?」


「……」


全員がマオマオを凝視……。


「みんな何見てるアルか?外交ってなんにゃ?」


「あらあら〜?」


「ムギ様……」


「わたくし……

ちょ〜っと、

……色々、

やらかしちゃいましたでしょうか〜?」


「じ、事故です……これはきっと、不慮の事故」


「マオマオはハクの親友だワン!」


「にゃー!ハクぅ♪」


ハクとマオマオはイチャイチャし始める。


「カエデ〜?」


「わたしを見ないでくださいませ」


「……よし、仕方ないですわ」


「ムギ様?」


「行きましょうインディ国へ。

ご迷惑をおかけしたかもしれませんので

何かわたくし達に出来ることが

あるやもしれません〜」


「……か、かしこまりました」


「にゃー!初めての海外にゃ!」


「アオォーン!」






チャイ国王廷の方には行かないのですね……





何やら二国間の外交問題に発展してしまった

今回のパンダ外交問題。


ツムギが行ったところで

どうにかなる気がまったくしません。


むしろ、またトラブルになる予感しかしませんが


ツムギ一行はチャイ国を出て、


ヤマト国と並ぶと称される


神々の国インディ国へ


むかうことになるのでした……。












読んでいただきありがとうございます!


もし少しでも面白いな、

続きが気になるなと

思っていただけましたら

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