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13話 対決


「見つけたわ!

港へ向かっているマフィアの大群は囮!

秘宝を奪った本陣は地下アジトに隠れてる!」


「リッカ、よくやりましたよ……」


カエデは地下アジトの周りを

魔法の結界で覆い、

すぐには抜けれないように包囲する。


「これで王廷側にこのアジトを報告すれば

万事解決ね。チャイーズマフィアとやらも

たいしたことないわね♪」


「……」


「……」


「な、なによ?」


黙って首を横に振るアヤメとカエデ。


「わんわんっ!」


「アチョー!」


「妖精の涙!取り返しますわよ〜♪」


突入する気満々のツムギを見て観念するリッカ。


「あーもう!わかったわよ!

行けばいいんでしょ!行けばぁぁ!!」



地下アジトに謎の旅人パーティが侵入!


「な!?なんだ貴様ら!?」


「ガルル!」


「ホアちゃぁー!」


先頭を恐ろしい速度で突っ込んでいくのは

獣人コンビ。


どごおぉん!!


「ぎゃぁぁあ!!」


「うちの子らにも包囲させたわよ。

これでネズミ1匹たりとも逃がさないわ」


なぜだか拗ねている蜂の小人は腕を組みながら

感謝しなさいよねっと叫んでいる。


「この魔法は認識阻害と呼ばれる系統の魔法です。

姿が見えなくなるわけではありませんが、

敵からすると感覚を遮断され、

近くまで行かないと認識しにくくなります。

チャイ国の武術家たちは例の呼吸法により

感覚で周りの動きを把握していますので、

この魔法はかなり効果的だと思います。

彼ら風に言えば【気配を消す魔法】ということです」


「なんだ!?何かいる!?」


「気配を感じないぞ!?」


「ぎゃぁぁあ!!」


ドゴゴゴゴ……!!


あっという間にチャイーズマフィアを

なぎ倒していく獣人コンビ。


「普段から呼吸法により気配を感じる

訓練をしている武術家には効果覿面にゃ!」


結界といいカエデのサポート魔法は抜群の効果です。


最奥で待ち構える幹部たち。


「妙な魔法を使っている。何者だこいつら?」


現れた謎の旅人パーティ。


「押忍!わたくしは武術家の卵!

ムギムギガールとその仲間たちですわ!」


「名前ダサっ!」

リッカがダサすぎる名前に目をひん剥いている。


「わたくしの妖精の涙!

返してもらいますわよ〜♪」


ばーん!


何やらポーズを決めるツムギ。

前に獣人二人。

その後ろに鬼人、ムギムギガール、神木と並ぶ。


……仕方なくポージングに付き合うみんな。


「は?王廷の者か!?」


「いや、ちがうだろ?」


「こいつらなんなのネン!?

野郎ども!やっちまうのネーン!!」


わー!!


ワーワー!!



「ひひひ!獣人だと!?

後ろの女!みたことあるぞ!クロガネ家の女!

あっちはナーロッパの魔法使いってわけか!?」


「伏雷神?なんなのネーン!?」


「ひひひ。まさか向こうから来てくれるとはな!?

言ってたヤマト国の姫さんに間違いねぇ?

何のつもりか知らねぇが、

飛んで火に入る夏の虫とはこのことだ!」


「あいつらバカなのネン!?

ついでに別件も達成なのネーン!」


「バカっていうんじゃねえぇえ!」


なぜかイライラしながらドン・ルーローを

後ろから針で突き刺したのはリッカ。


「ぎゃぁぁぁ!!」


あえなく気を失うドン・ルーロー……


「蜂!?いや、小人!?なんだこいつ!?」


「やだ、姿を見られたわ。

ごめんねあなた、

もう生かしておけないわ」


「喋ってる!?」


あっという間にチャイーズマフィアの野郎どもは

ツムギ一行に制圧される。


「なめんなよ!」


伏雷神の持つ神託スキルは

【重力波】


自分の周りにいる敵に対して

超重力をかけ、動けなくしてしまう

捕獲に特化したスキル!


ビリビリビリ……!!


「アオォーン!!」


「きゃぁっ!なにこれ!?」


「にゃぁぁあ!?」


身動きが取れなくなったツムギ一行。


「これは!?ヤマト国の神託スキル!?

まさか!あいつイザナミの者か!?」


アヤメもその場で膝をつき、身動きが取れない。


「あらあら〜?」


「これはいけませんね……主様をお護りします」


絶体絶命のピンチ!


「ひひひ。

チャイの連中だけだと思って油断したな?

舐めた真似しやがってよぉ」


「ムギ様!!」


「動けませんわ〜?」


「無駄だぁ。もう俺には近づけねぇぞ?」


その場から動けなくなってしまった

ツムギ一行だったが……


「風魔法ウインドショット!」


ビュウウーン!!


「なに!?」


突風に吹き飛ばされる伏雷神!


「……魔法か!?く!」


「……チャイ」


「この程度で俺を――」


「……拳」


「止められると思うなよぉぉ!」


「……ぱーっ!!」


どごおおぉん!!


「ぎゃぁぁぁぁ!!」


マオマオから放たれた

チャイ拳奥義は確実に伏雷神を捉え

一撃必殺の名にふさわしい威力で

見事に完全制圧。


「なんだこいつら……ぐふっ」


「悪いことした人には

お仕置きですわよっ!にぱー♪」


しっかりちゃっかり

決めポーズを決めて大満足のツムギ。


「マオマオ師範最高でしたわ〜♪」


「さっそくにゃーが役に立てて嬉しいにゃ!」


「イザナミのやつらチャイーズマフィアと

裏取引でもしてたのか……」


「お怪我はございませんか主様?」


「へっちゃらウララですわ〜♪

カエデの魔法もとっても素敵でした〜♪」


「光栄でございます……ポッ♡」


「アオォーン!」


「見つけたわよ〜これね妖精の涙♪」


「リッカちゃん〜さすがですわ〜♪」


「あとは王廷にこっそり連絡入れておいてくれ」


「わかったわ〜

まったく、本当に蜂遣いが荒いわねあんた達!」


「リッカちゃんありがとうですわ♪

愛していますよ♪」


「ち、ちょっ!別に!

このくらい楽勝なんだからねっ!

勘違いしないでよね!?

……こんなのあたしにかかれば……


へっちゃらリッカなんだからぁ〜!!」


「クスクス」


「アハハ♪」






大勝利です♪


これにて、一件落着!


なのかしら〜……?








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