047「艱難辛苦と順風満帆」
〈二〇二五年 七月二十九日 御加実市 御加実電鉄本線〝ダンジョン〟〉
────かくして、艱難辛苦は続く。
キキョウの思いつきで宙に放りだされた一行は、突如として自らを襲った無重力に困惑した。
されど、冷静を保った者もいる。
────レイ、そしてセバスチャンは沈着に空中姿勢をとり、ノワ子と以下二名を抱えてスカイダイビングの姿勢を取った。
天才的な身体操作と体幹で、人を抱えつつもしっかりと落下の姿勢をキープする二人。
「────あわわわわわ、絶叫系は苦手ですわぁ!!?」
それに乗り遅れるのがフレイアであった。
ここに冷静なツッコみができる者が居れば、魔術師の癖に!?と目を向いたのだが……当然、それを言う人間もいない。あまつさえ居たとして、身体が空気を裂く音で聞こえないだろう。
「──────《形態変》《飛翔役》」
目下、駒のように回転しつつ、落下していくフレイアに目もくれず、キキョウは自らの《機械猟犬》を飛翔形態、大き目の鷹へと変ずる。
奇怪な色の空を羽ばたく鷹は、キキョウを背に乗せて天高く舞う。
そして、彼女の目は落下するレイたち一行を追随してくるフード二人組へと向けられていた。
「……お嬢様、不死鳥です!!」
「──────《舞え、不死鳥の如く》ッ!?」
空気が耳朶を打つ環境下で辛うじて聞き取れたのは、セバスチャンから主への助言である。
従者の声を受け、半ば引きつらせた喉から聞こえたのは《術式》の宣言。
彼女が得意とする、言葉を《糧》に《術式》を発動させる技法だ。
魔力を帯びたそれは、半狂乱となったフレイアであっても、不死鳥の形を保ち創造主のために羽ばたく。
全てを焼き切らんとする不死鳥の雄々しい翼は、レイとノワ子ら、フレイアとセバスチャンすらまとめて抱きかかえんとする。
本来自らを脅かすはずのその炎は、しかし肌に浸透するような慈愛を帯びた温かさを持っていた。
そして、顕現した鳳凰の如き不死鳥は、キキョウ以外の全員を載せ、通路の上側である天井の裏に降り立つ。
「────ハッ、魔術師ってのは意外と、何でもできんじゃねぇか?」
「────よそ見していいの?」
その着陸劇を横目で見て、笑みを浮かべたキキョウをマスケット銃から放たれた弾丸が襲う。
されど、当然のようにそれを把握していた彼女は、弾丸を紙一重で回避する。
「────二対一です!もう、諦めて……きゃあ!?」
キキョウの背後から、ご丁寧に通告をしてくれるステッキを持ったフード少女は牽制として小さな光線を放つ。
しかし、だが同時に死角から放たれた弾丸が、彼女の頭先を掠り、フードが翻る。
《飛翔役》に備え付けられた、二機の小型飛翔機体が成したものである。
「随分と可愛い顔に、声じゃねぇか。ハ、その甘さも含めて可愛さ二倍増しだな」
「~~~~~っ!!あ、貴方たちはただじゃおきませんからッ!!?」
顔を真っ赤に染め、半ば悲鳴のような声を上げたステッキの少女は精一杯と言う風に忠告する。
そんな彼女は戦闘中でもわかるほど整った見た目をしていた。
片方を結んだ青髪のサイドテールに、あどけない顔立ちだが成長すれば美人になるだろう。
そして庇護欲をくすぐる大きく翡翠の色をした目がこちらに負けんと見上げてくる。
気の弱そうだが、何か折れない芯があるような彼女の表情は、誰もが助けたくなるような不安定な健気さを孕んでいた。
そんな分析をしつつ、キキョウの嘲りによってさらに苛烈を増した光線と銃弾が降り注ぐ。
しかし────
「────ハッ、んだ小雨かよ、おい?こんなヌリぃんじゃ『撃墜狂』は落とせねぇぞ?」
『…………ッ』
鼻で笑ったキキョウに、二人は返す言葉が無かった。
それもそのはず、魔法少女たる彼女らにとって空は主戦場の一つである。
少なくとも、魔法少女で飛べない者は少ないくらいで、翼で飛ぶ者など魔法少女の敵にはならない。
だからこそ、少女たちははっきりいってキキョウを舐めていた。
しかし、それの評価は大きく覆る。
空を自由に駆る飛翔機体、鷹のような見た目をしたそれは高速機動、急始動、急制動、その他戦闘機乗りも下を巻くようなドックファイトを繰り広げていた。
魔法少女たちも、その数的有利をそこまで生かし切れていなかった。
そう、彼女らは付いて行くのに精一杯で、攻撃を当てようとする余裕など皆無であった。
「──────っ」
風を切って進む、鷹に変じた《機械猟犬》、だがこれでも本来の半分ほどの速度だ。
キキョウが弱体化しているという要因もあるが、速度を出し過ぎると振り落とされるためだ。
本来であれば、コックピットやら急制動を抑制するシステムなども《飛翔役》にはふんだんに盛り込まれているのだ。
しかし、今は背中に乗っているだけ。
鞍やら足置きなどは存在せず、キキョウは必死にしがみついているだけ。
先ほどの煽りはほぼ強がりであった。
戦場で脅威の撃墜数、特に空でのそれは右に出る者のいないキキョウも、反撃せずに逃げ回るのが限界であった。当然、最初の一撃以外小型飛翔機体を使う余裕もない。
そして、キキョウと彼女の乗った機械仕掛けの鷹は急旋回からの超速落下で、魔法少女たちを振り切る。
しかし、キキョウの鬼気迫る逃げ切りに、焦れたステッキの魔法少女が狙いも定めずにキキョウの進路上に光線を放つ。
不運、まさしく定めていないはずの狙いは大当たりし、鷹の翼を撃ち抜く。
予想外の一撃を食らい、木の葉のように減速しながら落下していくキキョウへと、さらに追撃を──────
「────お助けしますわ!!」
高らかな声と共に、空を駆る一匹の鳥が映る。
キキョウに迫る銃弾と光線が当たる寸前に、庇うように飛び出した炎を纏った鳥が全ての攻撃を防ぐ。
「─────ナイスタイミング!……伺ってたわけじゃないよな」
「え!?いや、そんなわけないですわ!ともかく、一致団結して倒しますわよ!!」
あまりにも良すぎる場面で助けが入り、フレイアに半眼を向けるキキョウ。
無論冗談だが、フレイアは本気にしているらしい。
前の連隊にもこういう奴は居たが、ついつい虐めてしまいそうになる。
「────冗談だ……ま、感謝してる。でも飛べるならもっと早く来い」
「えぇ、ど、どういたしまし、て?さてと、これで退いてくれればありがたいのですけれどね」
キキョウの素直ではない感謝をフレイアは眉を歪めて受け取りつつ、魔法少女二人組へと視線を向ける。
「──────」
キキョウたちを見る彼女らの目は、到底フレイアの言葉を受け入れるものではなく、戦いの続行を感じさせることにキキョウは内心溜息を吐いた。
◆◇◆◇◆
「──────と、ともかくキキョウを援護してまいりますわぁ!?」
────フレイアがまだノワ子たちから離れたばかりの時へと、遡る。
慌てて出て行ったフレイアと名乗る魔術師を私は見送った。
正直、唐突に始まったノークリップ的な異世界転移にびっくりしたが、漫画の取材と思えばそこまで恐怖を感じなかった。
やはり、私は狂っているのだろう、まあ漫画が書けなくなるよりは些細な問題だ。
しかし、どうやら【ゲーム】という名前に反して死んだらやり直しなどという優しいルールは無いようで。
死ぬのはマズい、まだ書きたいことも、たくさんある。
最悪、歩けなくなっても腕が動けが問題はないが、死ぬのはマズい、本当に。
「────よし、ここで待ち呆けしてるよか、逃げた方がマシやな。あとで、キキョウさんとは合流できるし」
「言い方はあれだが、キキョウたちの足手まといになるくらいなら、この見晴らしのいい場所から撤退するという秋紗の意見には賛成だの」
中二病の少女、ノワ子も珍しく賛成してくれるらしい。
見た感じ、博愛というか意識の高い精神をしている彼女とは、会ったときから合わないと感じていた。
創作のためなら何を捨ててもいい、人としての倫理や尊厳すらも捨ててもいいと思っている自分とはまるで違う存在。
おそらく、彼女が想っているであろう少年が影響しているのだろう。
これも、創作の糧になる……本人に許可とかはいらないだろう、後でネタ帳にメモろか。
「──────ん、賛成。けど、キキョウからあまり離れるとここでは合流しにくい」
「それは問題ないかと。私とお嬢様は《身体の契約》を交わしております」
良く分からない単語が出てきた、あれやろか……レイちゃんの言ってたナギトくんの場所が分かるというやつか?
『ここで、その名前が出てくるとは。流石に驚いた。魔術師の間でも名称が同じとはね』
「────私から望んだことです。それに……いえ、今このことを語っている暇はないですね」
「せやな。ともかく、キキョウさんと合流できるなら、それに越したことはない。せこせこ、行こや」
レイの反論を、帳消しにしてくれたセバスチャンに内心感謝しつつ、私は一同に促す。
何より大切なのは自分の命だ、それ以外は興味が無い。
まだ、死ぬわけにはいかない、やるべきことを為すまでは。
とはいえ、絶対経験できないような体験だ、取材と思えばそこまで恐怖は無いので、脳に焼き付けておこう。
「あ、秋紗先生は……よく、そこまで平然としてられますね」
「ん。まあ、死ぬなら死ぬで所詮それまでっちゅうことや。それにこんな状況滅多にお目に掛かれんし、ホンマにええ取材やで」
少なくとも、これも本音だ。
ここに来る前、ナギトくんに色々と言ってしまったが、現実が見えてないことも確かだ。
だが、それでも死ぬのは怖くない……ただ、成すべきことを為す前に死ぬのが怖いだけ。
「私は……そんな風に生きれませんね……だから────」
涼子がそう言いかけ、それを聞こうとした寸前────全ての思考が吹き飛んだ。
遠目に見える、フードの魔法少女たちとキキョウの戦い。
本来分かるはずもない、当然顔は判別できないはず…………だが、はっきりと見えた。
────彼女でないとそう思っていた、思いたかった。
──────そうじゃないと勝手に思い込み、自分の中で無意識に膨らんでいた風船が、彼女の顔を見た瞬間に破裂した。
────────どうしても会いたかった人間の、創作を続けている理由の一つが、そこに。
「──────声が、似てたんや。でも、なんで……」
────そう、そこにいる筈がないんや、見間違いやろ!?
だが、それでも穴が開くほど見て、耳にタコができる程聞いたその声が、姿が……心よりも先に判定を下す。
残酷な、その判定を。
「──────聖沢あおい──んで……っ!なんで、こんなとこにっ!!」
「────秋紗先生……どうしたんですか?」
不思議に思った涼子が俯いた私を覗き込んでくる。
だが、視界が真っ白になり、彼女の声は遠ざかっていく。
「──────っ、下がって!」
──────秋紗の混乱と同時に、現れたのは大漁の人形兵とそれらを従える十数人のフード姿の人影が現れる。
そして、全ての混沌は煮詰まり、渦を巻いて彼女らを絡めとるのであった。
◆◇◆◇◆
俺たちの旅路は順風満帆に続いていた。
「──────へぇ、そんなことが……思っていた三倍は波乱万丈でびっくりしたわぁ」
そして、道中は人形を避け、または出会い頭に破壊しつつ進んでいた。
手持ち無沙汰になった俺は、これまで起こった大体のことをシガレットさんに話してしまった。
キキョウが聞けば顔をしかめそうなことだが、シガレットさんが聞き上手だったから仕方ない。
そう言い訳させてもらいつつ、レイと出会ってからこれまでのことを話終わったところだ。
まあ、シガレットさんは話してみた感じ、かなり善良な人間そうなので大丈夫だろう。
「そうだな。こっちも〝ダンジョン〟やら〝イベント〟やらのことも聞かせてもらったしな。シガレットさんは〝クエスト〟を受けてここに来たんだっけか」
「そうよぉ、〝クラン〟のとある子がここに入った行方不明の現界人を探してほしいっていう〝クエスト〟を受けてね」
そうらしい、まあ、シガレットさんが所属している〝クラン〟は守秘義務的なもので教えられないらしいが。
ともかく、そんな俺とは違う目的でここに入った彼に、【ゲーム】に関するあれこれを聞かせてもらっていた。特に、【ゲーム】だけではなく、魔術師のことについては得るものが多かった。
「ホントに、ありがとう。でも、いいのか?部外者の、さっき会ったばかりの俺に教えてもらって」
「いいのよぉ、暇だったし。乗りかかった船ってことで、それにナギトちゃんとぉっても可愛いし」
──────ちょっと寒気がしたが、おそらく冗談だろう。
少なくともそう思うことにして、俺はシガレットさんへと質問を重ねる。
「────本当に良かったのか?初対面で、協力までしてもらって。〝クエスト〟もあるんだし」
「そうねぇ、まあ敢えて理由を上げるなら……貴方に付いて行けば、きっと〝クエスト〟を完遂できそうって勘がいうからね。それでも、足りないなら…………そうね、少なくとも私の尊敬する人はここであなたを見捨てないからかしら」
疑っていると取られたのか、理由を付け足された。
だが、その言い分からして、どうしても共感できるものだった。
雰囲気からも彼女が嘘を言っている感じはしない。
「シガレットさんの尊敬する人か。凄い人だろうな、会ってみたいぜ」
「ええ、団長も喜ぶと思うわ。ナギトちゃんみたいな素直な子ならきっとね」
うむ、団長……まさかクモの刺青した盗賊団とかじゃないよな?
流石にありえない戯言はともかく、先程からの戦いぶりを見るにシガレットさんはかなりの実力者だ。
口ぶりから彼の所属する〝クラン〟は大人数そうだし、団長とやらも実力者だろう。
無論、これまでにないシガレットさんの良識人ぶりを見るに、悪人の頭領なんてことはないだろう……ないよね?
「そりゃ、光栄だな。ん、てかシガレットさんの〝クラン〟って──」
「────シッ」
気を抜いた俺がそう言いかけたその時、シガレットさんのスイッチが切り替わり、雰囲気が一変する。
「…………どうやら、この先の広間に誰かいるようね。敵か味方か────」
────そして、シガレットは目前に迫る短剣を見た。
回避は安い、しかし──シガレットはナギトの方へと向ける。
彼の反応速度を超越した二本目の短剣の投擲が、視界の端に映った。
────巧い、彼はそうこの攻撃を放った者を評価した。
敢えて間隙を開けた飽和攻撃でシガレットの処理を圧迫する。
そして、ナギトの実力と、シガレットの性格をこの攻撃の仕立て人は見抜いている。
二人の会話はすでに聞かれており、こちらの弱点を見抜かれていることも。
────故に、シガレットの敵への容赦はここで無くなった。
「────」
かくて、それらの判断を一瞬のうちに終えた彼は、自身の異能を発動した。
ナギトは何度も見ていた……否、見ようとして見えなかったもの。
────すなわち、異次元への潜航による次元超越移動である。
シガレット曰く、制約は多いらしいとナギトは聞いていた。
異次元に潜っている間は、敵の攻撃や物理的な干渉を受けない。
そして、異次元内では時間は三倍ほど速く流れており、普通の移動よりも格段に速い。
だが、一方空間内では息ができず、空間を出た瞬間にこれまで空間で行動した負荷が凝縮されて襲ってくる。
もし仮に能力で、異次元を百メートル全力疾走した場合、シガレットは一秒ほどで走れる。
だがその分無呼吸で全力疾走した、疲労や負荷が異次元を出たタイミングでどっと押し寄せる感覚だ。
それは現実空間での運動の数十倍の疲労に感じるらしい。
「──────っ」
そして、全てを抜き去ったシガレットは、立ち尽くす敵へと拳を振るう。
しかし、現実空間にあらわれた瞬間に、首に短剣の腹があてがわれた。
「────ああ、やっぱり転移じゃない。ラグがあるから、透明化か透過って線もあるか」
「…………ッ!」
「あ、消えないでくれ。次は止められる自信はない」
言外に、初見で全てを見切ったと言い放った青年は、淡々とした表情だった。
一方のシガレットは、あらやだ、良い男……と場違いなことで頬から汗を流していた。
「ナイフを下ろしてくれないか」
そう、男の淡々とした表情の底知れなさに脅威を覚えたシガレットは、そんな彼に全く動じていないナギトにも瞠目した。
「──────なぜ?」
ここで、シガレットのすべき選択は、消えることである。
が、青年の言葉とナギトの異様な雰囲気がそれをさせなかった。本人的には美男子ハーレムと舞い上がっていたとも言えるが。
「いや、お前殺意ゼロだろ……殺す気もないし。」
確かにシガレットも感じてはいなかった。
だが、ここまでの行動でむしろ青年からそれを感じないのは異様としか言いようがなかった。
────それでも、ナギトは彼の本性を見切ったらしい。
「……どうして」
シガレットにはその仕草が犯罪を犯罪とも思っていないシリアルキラーに見えた、無論それもキケンな男でありだとは思うが。
「知り合いの殺し屋が言ってた。人殺しには独特の空気があるって……お前は、少なくとも信念を持って殺すタイプだ。そんで、できれば殺したくないと思っている」
「驚いた。目がいいんだなアンタ」
直後、シガレットの首筋に沿わされていた刃が離れて行く。
その硬い表情を和らげた青年は、ナギトへと笑いかけた。
────混沌に挑む者たちが、惹かれ合うように揃い始める。
〈Tips!〉
・シガレットの能力について
この世界とは別の世界、裏世界へと潜ることができる。
能力名《深淵走行〝裏〟》、ちなみに表もある。
簡単に言えば、現実世界から裏世界の通り道を開き、そこを通る能力である。
転移と勘違いされやすいが、移動すれば普通に移動する数十倍は疲れる。
裏世界の空間では時間が三倍で進み、そこを通れば移動時間は1/3で済むが現実世界に戻った瞬間に中で移動した距離分体力が削られる。
かつ、裏世界では呼吸が出来ないし、時間が三倍のせいで距離も三倍分走った疲労が体に行く。
この能力を持つシガレットは体力がオバケであり、肺活量は某シーハンター並みである。
・ダンジョンのボスについて
〝ダンジョン〟に配置されているボスは、〝イベント〟と同じく再配置される。
されど、大ボスは再配置されず、倒されればそこで〝ダンジョン〟は崩壊する。
GMが〝ダンジョン〟を諦めた理由は、大ボスが割とあっさり討伐されてしまうことが多発したためでもある。
御加実電鉄本線の〝ダンジョン〟が今も現存しているということは、つまり大ボスが倒されずに今もどこかにいるということである。
されど、迷宮の主はまた別に存在する。




