第二章-7
って、切りやがった。
本当に『一応』かよ。
まぁ、いいか。起きた後でサボれないこと知って後悔しろ。
入学式の翌日。
今日は始業式。
式が始まるまでそれぞれの教室で待機。
先生もいないので皆好き勝手に談笑している。
「愛美ちゃん。最近どうですか?」
食事会で仲良くなった紀郁ちゃんのお陰でクラス内で浮かなくて本当によかった。
ちなみにチェルシー(本人の希望で呼び捨て)は隣のクラス。
最近というのは研修のことだろう。
「仕事の手伝いをさせてくれないどころか、手ほどきすらない状態です」
「そ、そっかぁ。やっぱり課が違うと教えるのは難しいのかな」
「いえ、単純に性格の問題だと思います。紀郁ちゃんのほうはどうですか?」
「私のほうは戦闘方面のマナの基礎技術を教わっています」
彼女は第三世代の中でも特に医療魔法に秀でている。
所属しているアフロディーテは完全な後方支援部隊だが、ここで仕事をしていく中で戦うスキルを身に付けて損にはならない。
「紀郁ちゃんはいいですね」
「そうですか?」
「そうですよ。こっちの先輩は何も教えてくれませんから…」
どうせ先輩は何かと理由をつけて蚊帳の外に置こうとする。
よくよく考えれば単に教えるやる気がないだけなんじゃ。
「元気出してください。雨宮先輩もそのうち教えてくれますよ」
「そうだといいんですが…」
望みは薄いと思います。
それよりも今は警護対象の龍泉寺さんが一人ということ。
クラスの雰囲気についていけず、話すきっかけを失ってあわあわとなっていた。
これは話しかけたほうが…けど、仕事に関わったと見なされるかもしれない。
…よく、考えればあっちが放置してるのに、勝手な言い分を押し付けられて従う義務はないはず。そうと決まれば早速行きましょう。
「初めまして坂上愛美と言います一年間よろしくお願いします」
「よ、よろしくお願いいたします。わたくし、龍泉寺アリサと申します」




