第二章-7
おっと、ホントだ。顔が超ブルーだ。
危うく俺らの弄られ役を無意識にやっちまうところだったぜ。
恐ろしいな無意識って。
「心配すんな。俺らにとっちゃこんな護衛遠足みたいなもんだ。それに相当腕に自信がありそうだが、あんたより千堂のほうが強いぜ」
「それは面白い挑発ですが、あなたの掌で踊る気はありません」
冷静そうに見えて腰の細剣に手が伸びそうになってるのが見え見えだ。
「そいつは残念だ。それと後ろに待機してる五人。銃口をこっちに向けないほうがいいぞ。敵と間違えられて首を撥ねられるから」
「何を言って…!」
やっと、千堂と竜胆がいないことに気付いたか。
同じ軍服着ててよかったな部下の諸君。
でないと、今頃頭と体に分かれてたぞ。
「さすがはガイアの精鋭といったところですか」
一人新人なんだが。敢えて言うまい。
「実力はわかりましたが、気を引き締めてください。では」
部下を引き連れ最上は去っていく。
なるほどね。どうりで俺らが雇われるわけだ。
「あんた何考えてんの?」
「お前こそ何考えてんだよ。危うく警護の人数削れるところだったぞ」
「仕方ないでしょ。銃口向けれてるのに気づいて敵かと思ったんだから」
いや、まず。あの距離で銃口向けられてることに気づく異常さに気づこうか。
お前の場合『ほら、私忍者なんで』で済まされねえぞ。
「千堂先輩。悪いのは煽った雨宮先輩ですよ」
そして、逸らそうとしてるんだからイラないことを言うな後輩。
「はっ!そうだった。雨宮あんた…ってもういない?!」
千堂の説教が始まったら長いから退散退散。
しかし、ボスも面倒な仕事引き受けてくるよな。
ん?携帯が鳴ってる?ってもうこんな時間か。
『一応、定時報告の時間だけど切っていい?ふわぁ…』
楓さんや、眠たいのはわかるがせめて欠伸は隠せよ。
「それじゃあ、手短に。龍泉寺アリサの専属ボディーガードについてだが」
『うん、ごめん。眠いからメールして』
「おい!」




