月刊【フィアマガジン】特集記事
月刊フィアマガジンバックナンバー
2008年11月号
都市伝説ファイルその5
【幽霊記者の謎】 関口昭彦
今回の特集は今、巷の中高生の間で有名になっている「幽霊記者」についてだ。同じ記者としてこの都市伝説を扱わないわけにはいかないだろう。ではまずはこの都市伝説を知らない読者のために軽くだが、説明しよう。
これは都内の学校に現れる怪異で学校で新聞が作られた時、一部が書き換えれ、その学校のまつわる怪談が書かれるというものだ。
例えば、T小学校の五年二組が去年作った学級新聞の一部が書き換わり、T小学校の怖い話が書かれていたらしい。
ちなみに張り出した時はそんな記事は無く。翌日、先生が変わっていることに気付き、先生はイタズラだと思い、犯人探しをしたが見つからなかったという。
そんな事例がここ最近、都内の学校で頻繁に起きているというのがこの怪異だ。
取材したところこの都市伝説にはいくつか共通点があることを私は見つけた。
・記事が現れるのは張り出された次の日の朝
・ここ数年以内に建った学校には現れない
・その内容は学校にまつわる怖い話
・その話は在校生が知らないことが多い
・OBや先生の中には知っている人がいる
・必ず太田明子という名前が載っている
これらは何を意味するのか。太田明子とは一体何者なのか…。現時点で分かっているのはこれくらいだ。なので今回はその幽霊記者が書いたとされる記事を一つ最後に紹介しよう。私は引き続きこの幽霊記者を追う。続報を待て。
都立М小学校四年三組学級新聞
3月号
『見てはいけない』
放課後、誰もいなくなった教室。
カーテンを全て閉め、しばらく待っていると窓をノックする音が聞こえる。
トントン…トントン…
カーテン越しにあるはずの影が見えないなら決して開けてはならない。
あなたは教室を出ようと出口に向かう。
でもいつの間にか閉まっている教室の扉。
そこから聞こえる
トントン…トントン…
というノックの音。でもあなたは廊下を見てはいけない。
「あなたはどこにいるの?」
扉越しに聞こえる声。
でも声を出してはいけない。
「ねぇ?どこにいるの?」
答えてはいけない。
息を潜めて。
そいつがいなくなるまで。
扉が勝手に開くまで。
もし、見てしまったら
もし、声を上げてしまったら
ソイツはあなたを見つけ連れて行く。
もう戻れない。
太田明子




