第14話:ギルド加盟店
「ギルドカードを持っておりますと、ギルド加盟店を利用の際、いろんな物が割り引き対象となるのです。例えば、宿屋や武器屋、酒場などの商品が割り引かれます。お会計の際にギルドカードを店員にお見せください」
「割引は正直嬉しいわ。稼げるようになるまでは割引に助けてもらいましょう」
「はい。冒険者は稼げるというイメージがありますが、それは中堅ランクになってからです。低ランクの冒険者はまずお金を貯めることから始まるといっても過言ではありません。なので、中堅ランクに上がるまではギルドに加盟している宿屋に泊まるのが良いと思います。ちなみに本日の宿泊地はお決まりですか、ローズ様?」
「いいえ、まだよ。門番兵のおじさまから、まずは冒険者ギルドへ行けと言われたから、まだ決まってないの」
「流石はポルタイユさんです。ローズ様、ここエリドゥにはギルドに加盟していない宿屋も多くあります。宿屋によっては通常の2、3倍の高値を請求してくる場所もございますので」
新人狩りの冒険者と言い、高値で請求してくる宿屋といい、エリドゥはあまり治安が良いとは言えないようだ
「それは困ったわ。見分け方がわからないとカモにされてしまうわ」
「ご安心ください。ギルド加盟店かどうかの見分けは簡単でございます。店の表に冒険者ギルドのエンブレムが付いていれば、そこはギルド加盟店でございます」
「エンブレム?そんなものがあるの?」
「お気づきではなかったのですね?ローズ様、先程お渡し致しましたギルドカードの左上をご覧ください」
私はグロリアさんの指示に従い、先程受け取ったギルドカードを確認した
「あら?こんなところにエンブレムが刻まれていたのね?気が付かなかったわ」
ギルドカードの左上には、盾の中に狼のシンボルが描かれていた
「冒険者ギルドのエンブレムは狼が描かれている盾なのです。このエンブレムが飾ってある店がギルド加盟店でございます」
「でも、こんな簡単なエンブレムだと、加盟していないのに客引きのために態と飾る店もあるんじゃないの?」
「それについてもご安心ください。もし、ギルドに加盟をしていないのにギルドのエンブレムを飾った場合、重罪となるのです。場合によっては、死ぬまで牢の中か、処刑となりますので、偽のエンブレムを飾る馬鹿はいないのです」
「それは安心だわ。でもどうせなら、貴女のおすすめの宿屋を教えて頂きたいのだけど、良いかしら?」
「承知致しました。これだけは絶対に必要というものはありますか?」
「そうねぇ、個室で、湯浴み出来る宿屋が良いわ」
漢女たるもの、清潔にしていたい欲求が強く、湯浴みが出来る個室を希望した




