第13話:A級冒険者の上
「一つ聞いて良いかしら」
「何でしょうか、ローズ様?」
「もし、そういった新人狩りの被害に遭いそうになった時、誤ってその冒険者を殺してしまった場合は何か罰則はあるの?」
「加害者を殺した場合は正当防衛となりますので、罰則はございません。ただし、何もしていない一般庶民を殺した場合、罪に問われますので、ご注意ください」
「大丈夫よ。私が殺すのは、魔物や魔獣、そして犯罪者だけだから安心して」
「うぅ、どうしよう、あまり安心できない・・・」
ケラケラと笑う私をグロリアさんは頭を抱えながら不安を口にする
「話が逸れましたが、ランクを上げるためとはいえ、無謀な魔物討伐はしないようにお願い致します」
「わかったわ、気をつける。ところで、冒険者のランクについて質問なんだけど、一番上のランクって何になるのかしら?A級?」
「いいえ。A級は上から二番目のランクでございます。A級より上となりますと、S級冒険者となります」
「S級冒険者?あまり話を聞かないわね」
村にいた頃、村に出入りしていた行商人から聞いたことのある話はA級冒険者の話だけだったため、S級冒険者がいるとは思いもしなかった
「それは仕方がないことです。S級冒険者は一人で一都市を滅ぼせる力を持つと言われる冒険者。情報は常に秘匿されてしまうのです」
「そんなに凄い冒険者がいるのね?何人ぐらいいるのかは聞いても大丈夫かしら?」
「大丈夫ですが、残念ながら私も詳しくはわからないのです。S級冒険者を担当することができるギルドスタッフは主にギルドマスターもしくはギルドサブマスターの二名のみとなっておりますので」
「そう、残念だわ」
「それではローズ様、質問は以上でしょうか?」
「大丈夫よ」
「かしこまりました。では説明を続けさせていただきます。ギルドカードですが、こちらは依頼を受注、報告以外にも必要となります」
「知っているわ。街から出る時と入る時に必要なのよね?」
ここエリドゥの街に入る際に通った城門での門番兵のおじさまとのやり取りを思い出す
「はい。これはエリドゥのみではなく、ほとんどの都市が該当致します。なのでギルドカードは常に持つようお願いしております。でないと、毎回通行料を取られてしまいますので」
「わかったわ。毎回、通行料を取られたら大変だもの、常に持ち歩くようにするわ」
「では最後に、ギルドカードの特典について、ご説明致します」
「特典?ギルドカードを持っていると何か良いことがあるのね?教えてちょうだい」
特典という程だから、恐らく何かが値引きされるはず、これは是非聞いておかないといけない




