第12話:ギルドカード
「それではローズ様、只今よりギルドカードについての説明を致しますがよろしいでしょうか?」
「ええ、お願いするわ」
「まず冒険者にはランクがございます。一番下はFランク、ローズ様のような冒険者になったばかりの方が該当します。主な依頼内容は、薬草採集や家の整理整頓などと言った危険があまり無い依頼がFランクの依頼内容となります」
やはり一番下のFランクは冒険者になったばかりの新人、新人には魔物の討伐は荷が重いのだろう
「なるほどね。ってことは魔物討伐などはEランクになってからってことね?」
「左様でございます」
「それで、どうやればFランクからEランクになれるのかしら?」
「ランクを上げる方法は二通りございます。一つは地道にFランクの依頼を達成することです。これは安全にランクを上げることが出来ますが、時間がかかります」
「もう一つは?」
「もう一つは、魔物を討伐し、魔物を討伐できる実力があるとギルドから判断されれば、ランクが上がります。しかし、こちらは非常に危険で、命を落とす可能性があります。現に、無謀なFランク冒険者が自身の実力を見極めれられずに魔物に殺される実例が多くございます」
「確かに多そうだわ。さっきも下の酒場で酔っぱらいの冒険者に絡まれてね。もう大変だったわ」
この建物の一階にある酒場にて、酔っぱらいの冒険者に絡まれたことを思い出す
「本当ですか!?大丈夫でしたか!お怪我は?」
「私は大丈夫よ。私はね、村に現れた熊の頭蓋骨を片手で握り砕けるぐらいの力があるの。だから、少し腹が立ってしまってね、その酔っぱらいの冒険者の頭を強めに掴んだら、顔から涙と鼻水、涎を出しながら謝罪されたわ」
泣き叫びながら謝罪していた酔っぱらいの冒険者の表情を思い出し、笑いながらグロリアさんに説明してあげた
「ロ、ローズ様が気にしていないのなら良いのですが、また何かございましたら、ギルドもしくは警備隊の方に伝えて頂ければ対処いたしますので」
「ふふっ、わかったわ」
「それとあまり言いたくは無いのですが、もしかすると、その冒険者が復讐をしに来る可能性がありますので、路地裏などのあまり人がいない場所には近寄らないようにしてください」
「あら?案外、野蛮な冒険者もいるのね?」
「残念のことに。最近は新人狩りといった行為も見受けられるのです」
「新人狩り?」
「はい。新人冒険者を複数人で囲い込み、装備やアイテム、素材を奪ったりする行為が多く見受けられます。酷いものだと、新人を囮や餌にしてダンジョンを進む冒険者もいます。本当に嘆かわしい」
「酷い冒険者もいるのね?わかったわ。新人狩りには気をつけるわ」
グロリアさんには言わないけど、もし新人狩りが私を狙ったら、返り討ちにして殺してしまいそうで、別な意味で不安になる
《所持金》
銀貨40枚




