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15.精霊について

「では、色々話したいことはありますが、まず、精霊には女性しかいません。何故か、それについては詳しいことはわかっていないのですが、最も可能性が高い仮説は、女性の姿になるということが、精霊という種自体に深く刻み込まれているのではないかという説です。

その理由を説明します。まず、妖精は本能的に好むものの周りにいるだけで、意思は殆どありません。

我々精霊も妖精の頃のことは殆ど覚えていません。ですが、覚えていることもあります。

1つは、自分の好んでいた花や植物など。

もう1つは、女性のことです。

誰かまでは覚えていませんし、髪の色や顔立ちなども詳しく思い出そうとしても思い出せません。ですが妖精の頃の記憶の殆どはその女性が占めていますし、今でも覚えています。

これについてはいくつか説がありますが、精霊女王なのではないかと言われています。

他にも近くにいた精霊の姿を見ているからというものもあるのですが、精霊以外の動物に懐く子もいて、殆どをその子と過ごす子もいるので、そうなれば人型以外の精霊が生まれてもいいのではないかと言われ、可能性の低いとされている説です。

そして、精霊女王説が高く肯定されている理由については、はるか昔の話まで遡ります。

最初の精霊、つまり精霊女王は神々によって生み出されたと言われています。そして2番目に生まれた精霊は精霊女王が愛でていた妖精の中から生まれたとされており、その姿は精霊女王に似ていたとのこと。

その後精霊女王は姿をくらましたとされていますが、その後の精霊も皆女性の姿をし、皆同じように女性の事を覚えているということから、精霊女王という存在が精霊という種に深く刻み込まれているのではないかということですね。」


「精霊女王ですか、2番目に生まれた精霊は今もいるのですか?」


「はい、いますね。私達の集まりの中にはいませんでしたが、交流はあります。最後に交流したのは500年以上前ですが。それにその方も精霊女王については殆ど知らないそうです。」


「そうなんですか」


「はい、説明を続けますね。

次に精霊の見た目と性格についてです。

このふたつは相関性があるとされています。なぜかというと、このふたつを決めるのは妖精の時に好んでいたものによって決まるとされています。

わかりやすいもので言うと花ですね。

私は青紫のスターチスを好んでいた気がしますし、今でも好きです。私の髪色は花の色から、性格は花言葉の知識からきていると。

リリーについてもそうです。リリーは妖精の時も今もピンクのガーベラを好んでいます。そのためリリーの髪色は花の色、性格は花言葉の元気、前進から、そうすると納得できます。

それにこれは私達2人に限らず、精霊達の殆どがあてはまります。」


「なるほど、フローラさんは?」


「フローラさんは例外ですね、フローラさんは花も植物も好きですが、特にひとつが好きというのは無いようですし、妖精の時も特に花を好んではいなかったようです。」


その話を聞き、フローラさんに顔を向ける。


「えぇ、そうね。私は花も木も好きなんだけど、特にこれといったものはないわね、妖精の時の記憶にもないし。私の記憶には女性のことしかないのよ。

ただ、そういった子には緑の髪の子が多い気がするのよね。」


「はい、そして緑の髪を持つ人は皆性格も似ていることが多いです。

穏やかで、優しく、分け隔てなく愛情を注ぐような人、強いていえば母性が強い人が多いですね。

これについては、精霊女王を真似ているのではという説が多いですね。

理由は緑の髪を持つ人は、古くからいる最上位精霊の方に多いこと、2番目に生まれた精霊様も緑の髪をしていますし、性格も似てます。

恐らくフローラさんは精霊女王が愛でていた妖精の1人なのではないかと私は思っています。」


「あぁー、まぁ有り得そうね。」


「フローラさんはそんなに昔から?」


「えぇ、私は確か5番目に生まれた精霊ね、精霊女王を除けば私より年上の精霊は3人しかいないわ。」


「フローラさんって、いったいなんs……いえ、何でもありません。わすれてください。」


「大丈夫よ、そうね、正直覚えてないけど、数万年は生きてるかしら。」


「数万、そんなに長く生きてたんですね、飽きたりはしないんですか?」


「どうかしら、のんびり穏やかに生きてるだけでいいし、妖精が精霊になって、育っていくのを見るのも楽しいわ。

多分、あなたもいずれ分かるようになるから、心配しなくても大丈夫よ。」


「そうですか、そうですよね、ありがとうございます。」


「どういたしまして。」


「精霊についてはこんなところですね、あぁ、妖精や精霊の持つ豊穣の力についても説明します、仮説なところもあるのですが。」


「まず精霊の豊穣の力は魔力に備わっているとされていて、だから精霊がただ穏やかに暮らすだけで、漏れ出る魔力によって周囲の植物は豊かになります。

他にも、妖精や精霊には豊穣の加護があるなんて言われたりもしますが、加護は持っていないです。もしかしたら魔力自体に加護が備わっている可能性もありますが、調べようがないので。

他にも大切なことがあって、精霊や妖精は穏やかに暮らす必要もあるとされています。

昔、精霊が精霊の持つ豊穣の力を求めた輩によって攫われたことがありました。しかし、その国の農作物や植物は全て枯れてしまったと言う事件がありました。

それについても詳しくはわかっていないのですが、有力な説があって、豊穣の力は精霊の感情によって上下するというもの。

理由としてはまず、魔力というものは本人のイメージによって性質を変えていきます。ただ、精霊の魔力自体には豊穣というプラスの力が元からあるとして、そこに穏やかにのんびりとした気分というプラスの感情がかけ合わさることで豊穣の力が増幅されて効果を発揮しているというものですね。

だから精霊を攫った国の植物が枯れてしまったのは、魔力が元から持つプラスの力に、辛い、寂しい、悲しい、苦しい、といったマイナスな感情がかけられて豊穣の力がマイナス方向に作用したのではないかと、そのため魔力自体に豊穣の力があり、感情によってその力が、プラスにもマイナスにも働くと。

それに、妖精より精霊の方が力が強いのは、魔力量だけでなく、自我があるかないかの差も有るのではないかと言われています。妖精は魔力の持つ豊穣の力のみで、精霊は魔力の持つ力に感情がかけ合わさっているからより強い力を持つと。」


「そうなんですね、じゃあ、ここでものんびりと過ごしてください。必要なものや欲しいものは言って貰えればできるだけ用意しますし。」


「ありがとう、でも無理はしなくても大丈夫よ、精霊は周りに植物があればそれだけで基本穏やかに暮らせるから。妖精達も似たようなものだし、今回は私達に懐いている子だけ連れてきたから、私たちが居ればそれで十分よ。」


「分かりました、2階に部屋があるのでそこは自由に使ってください。ただ、ベッドも何もないので必要があれば用意します。そこは私にやらせて欲しいです。」


「分かったわ、ありがとう。ベッドは特に必要はないわね、睡眠は必要ないし。私としては深く座れる椅子があれば嬉しいけど。」


「私は本とペンが欲しいです。なければないでいいですし、急ぎでもないので。」


「うちは、特にないです!しいていえばお庭で遊ぶ許可をください!」


「了解です、椅子は話し合いながら作りましょう、本ではなく紙なら設備を作れば多分作れます、ペンは作れてもインクを作るのに少し時間が欲しいです。

庭は好きに使って貰って大丈夫です。

他にはありませんか?それならば一旦解散にしたいのですが、」


「大丈夫よ、ありがとう、私は世界樹を見てみたいわ。」


「うちも行きたいです!」


「私はのんびりしてます。」


「はい、それじゃあ一旦解散で、世界樹は好きに見てくださって大丈夫です。」


そう言ってそれぞれのしたいことをするために解散した。

今回は精霊について知れて楽しかったし、もっと色々しれたら嬉しいなと思った。

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