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13.転居

綺麗な顔をしているフローラさんが、ぽけっとしている姿を見て微笑ましい気持ちになる。

しばらくお茶を飲みながらフローラさんのことを眺めていると、目をぱちくりさせて( ゜∀ ゜)ハッッ!みたいな顔をして立ち上がる。


「はっ!えっ!こ、ここは、そうだ!ブ、ブランさん!さっきのは本物なのかしら!わ、私、失礼はなかった?大丈夫?」


と、肩をゆすられながら聞かれたので


「大丈夫ですよ、失礼はなかったですし、些細なことで怒ったりもしませんから。」


そう答えるとホッとした表情となり


「そ、そうなのね、よかったわ。はふぅ」


と力を抜き椅子に座り込む。


「それよりも、今後の話をしませんか?私としては精霊の方々と協力したいのですが、」


「そ、そうね、私としては是非とも協力させて貰いたいのよ。でも私1人で全てを決めることはできないの。

だから1度持ち帰って話し合いさせてちょうだい。どんな結果になっても私はここに来るつもりだけどね。」


「はい、特に期限なんかもないので、そちら側がきちんと納得できるようにしてください。」


「わかったわ!それじゃあ私は失礼させて頂くわね。お茶ありがとう、初めて飲んだけど美味しかったわ、またね。」


「えぇ、また。」


会話を終え、フローラさんが元いた場所へ向かうのを見送る。

最後のほうはフローラさんのテンションがおかしくなっていて、口調も定まってなかったが、とても愉快な方で私としては好印象だった。

多分普段はもっと緩い話し方をしているのだろう。

そのうちこの家の付近も賑やかになるかもしれないなぁ、なんて考えながら骨粉作りや水撒きをして過ごす。


フローラさんとの会話から1ヶ月程経った。

その間マンドラゴラが納品されたり、アルセリア様にマンドラゴラをお供えしたらとても喜ばれたり、マンドラゴラで漬物を作って食べたりと色々して過ごした。


畑への水撒きが終わって、次何をするか考えていると、知っている気配と、知らない気配をいくつか感じ、そちらに向かい声をかける。


「お久しぶりです、フローラさん。」


「お久しぶりです、ブランさん。話し合いの結果、こちらには少数のみで向かうことになりました。

本当はもっと多く呼びたかったのですが、元の場所では精霊達は生態系の一部になっているため、それを崩さない程度ということでこの人数となりました。

我々が世界樹を蔑ろにしている訳ではないことをご理解頂ければ幸いです。」


「大丈夫ですよ。あなた達が世界樹を大切に思っていることは理解していますので。

それより自己紹介をしませんか?場所も移して。」


「ありがとうございます。」


フローラさんと周りにいる精霊達が共に頭を下げたので、顔を上げてもらい家に向かう。

その間、精霊達に着いてきていた妖精が私の周りをクルクルと回っていてとても可愛かった。

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