12.精霊
以前作っておいた緑茶の茶葉を使ってお茶を出す。
紅茶とかの方が良かったかも知れないがあまり飲んだ記憶もないので、どんな紅茶が美味しいのか分からないので緑茶にしておいた。
準備が出来たのでお互いに座り会話を開始する。
「えーっと、話が聞きたいとの事ですが、詳しく伺っても?」
「はい、では改めまして、私の名前はフローラ、最上位精霊の1人です。
私として聞きたいことは、なぜ世界樹の近くにあなたが住んでいるのかが知りたいです。」
「なぜですか、そうですね、質問に質問で答えるようで申し訳ないですが、一つだけ、あなたたち精霊について詳しく伺ってもよろしいでしょうか?」
「なるほど、何か理由があるのですね、分かりました。
まず精霊について簡単に説明すると、自然から生まれた妖精達が長く生きることによって力をつけ、進化することで精霊となります。
基本的に妖精も精霊も豊穣をもたらすものです。
私たちが森を豊かにし、その恵みを草食の生き物たちが食べ、肥えたものを肉食のものが食べる。
そのため野生動物や魔物に襲われることは少ないですね。まぁ、人などには狙われることはありますが。」
「な、なるほど。」
「えぇ、そうですね。では、あなたが聞きたいであろうことについて答えさせていただきます。
まず我々が世界樹に害をなすことはありません。
自然から生まれる我々にとって、魔素を魔力に変換してくださる世界樹はとても大切な存在です。魔素が増えれば増えるほど植物にとっては成長しにくい世界になってしまいますので。
最近では人共が世界樹を切り倒すことについて対策を立てる必要があると考えていたところ、新たな世界樹の気配を感じましたので、できることなら我々で保護をしようと思い来た次第です。」
話を聞く限り嘘や隠し事は無いように感じた。それに、精霊達とは手を取り合える可能性がある。
不安もあるが手を取りあった方がいい気がする。
「わざわざこちらの意を汲んでいただいた上、丁寧に回答して頂きありがとうございます。
まず私の名前はブラン、女神アルセリア様によって世界樹の守り人としてこの世界に来た者です。
私の役目は世界樹を守り育てること。ここに植えられた世界樹は守り人の私がいるということで、通常の世界樹よりも力の強いものだそうです。私は、いくらかの知識は女神様よりさずけられていますが、この世界については詳しくありません。
そのため私としては精霊の方々と手を取り合えたらと考えています。」
ここまで話すとフローラさんは目もを丸くしていた。
「世界樹と共にあり、この辺りには結界が張られているので何かあると思ってはおりましたが、女神様より使わされた世界樹の守り人ですか、さすがに驚きました。
それに我々と手を取り合うとのことですが、詳しく伺っても?」
「はい、先程も言った通り私はこの世界の知識が乏しいので、困った時に助けていただければと、私自身が出せるものは武力が殆どになってしまいますが。」
そこまで話しふと思いついたことをしようと思い声をかける。
「少し着いてきて貰ってもいいですか?」
フローラさんは少し考えたあとうなずく。
フローラさんを連れ祭壇に向かい声をかける。
「アルセリア様、精霊の方と接触しましたのでご報告をと思いまして、もしよろしければアルセリア様もお話して頂ければと、精霊の方々は世界樹が切り倒されることを憂いて対策を立てようと動いていたそうですよ。今回も世界樹の気配を感じて保護しようとしていたそうです。」
横からフローラさんが困惑している気配が伝わってくる。
『あら、そうなのね。ふふ、そんなに心配しなくても大丈夫よ、精霊達と手を取りあっても。きっと力になってくれるわ。
それとフローラちゃんだったかしら、世界樹の事を考えてくれてたのよね、ありがとう。
私としてあなたたちがブランちゃんの事を手助けしてしてくれたら嬉しいわ。』
「あっ、えっ、あの、はい!こ、こちらこそわざわざお礼なんて、えっと、あの、」
フローラさんがテンパってしまったので手を取って落ち着かせて、アルセリア様と話す。
「ありがとうございます。これからは精霊の方々とも手を取りあって世界樹のことを守り育ててまいります。」
『えぇ、これからもお願いね。これ以上はフローラちゃんの心臓に悪いようだから、終わりにしましょう。困った時はいつでも相談してちょうだいね。』
「はい。また今度何か持ってきます。」
アルセリア様との会話を終え、腰が抜けてしまったフローラさんをソファに運び落ち着くのを待った。




