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ファンタジー·オンライン編

「済まない。前を通るぞ!」

「!!?」

 広場付近を通り掛かった時、人を乗せた担架が目の前を通った。

 担架に乗せられていたのは血塗れの男性で、被せられた布には血のような液体で染まりきっていた。

「一体何があったんですか?」

 アルトは近くに居た門番をしていた兵士に問う。すると彼は緊迫した表情で告げた。

「盗賊団が出たんだ。先程担架に乗せられた男性は現場に居た者で、金銭以外にも妻と娘を奪われたそうだ」

 そう告げると門番の兵士はアルトの前から走り去って行った。

「件の盗賊団が……」

 アルトが情報を反芻していると、密かに光っている物が目に入った。それを拾うと……。

「ロケット……?」

 少し血で汚れていたが紛れもなくロケットであった。

「………」

 申し訳ないとは思いつつ、アルトはそのロケットを開封した。中には2枚の肖像画が入っており……。

(双子の姉妹……?)

 拐われた娘さん達の姿だろうか? それを見てアルトはこのロケットが担架に乗せられていた男性の物であることを確信する。

 すると………。

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